先週の休みに敢行した“長瀞天然かき氷を食すツーリング”で調子の悪くなったスクーター スズキアドレス100。
日曜日に時間が空いたので近所のバイク屋さんで見てもらいました。
バイク屋のオヤジさんはエンジン音を聞くなり「たぶんピストンリングが固まってシリンダーを引きずっているね。
その分 抵抗が増えるからアクセルを戻すと止まっちゃうんだね」との診断。
「スズキのスクーターは15000キロ過ぎると、このトラブルが多いんだよねぇ。あぁ、16000キロ走っているんだ」
「これだけ距離を走っていて、たとえば全開で走ったりしているとこうなっちゃうんだよね」
そう、この前は飯能市あたりまでほとんど全開ノンストップで走ったからなぁ・・・その後、この状態になったわけで。
「リングの交換はできるけど、スズキのスクーターはエンジンを降ろせないから工賃が高くなっちゃうよ。
最低でも3~4万円くらいかかるかなぁ。だったら中古でもうちょっと程度のいいのを探すのもいいんじゃない」とオヤジさんはアドバイス。
“バイクショップM”は昔からある小さいお店で、僕らがバイクに乗り始めたころによくいた いかにも“バイク屋のオヤジさん”といった
口は悪いけど 腕は確かな人で 言っていることに間違いはなさそう。
考えてみれば我が家にはここ7~8年乗っていないスーパーカブ90もあるので、スクーターを3~4万円かけて
修理するよりはスーパーカブを倉庫から出して整備をして乗った方がいいのではないかということになりました。
まずは家に帰ってスーパーカブ90を引っぱり出し、不調だったキャブレターを弟から譲ってもらっていた新品に交換。
とりあえずエンジンがかかったので そのままバイク屋にいき、自賠責保険に入り 完全にひび割れていたフロントタイヤと
バッテリー、フロントブレーキのワイヤを交換してもらい、その他を点検。
3年分の自賠責保険代を入れて約30000円。スクーターの最低修理代とトントンですが、これで3年間はバイクに乗れます。
バイク屋のオヤジさんも「ホンダのカブがあるなら こっちに乗るのが正解だな。カブなら10万キロ走るよ」と太鼓判。
「さっきのスズキのアドレスも1万円で引き取るよ。あれも日本ではなおさないけど、東南アジアにそのまま持っていって
向こうで修理しちゃうんだってさ」とのこと。処分にお金がかかると覚悟していたけど、逆に買い取ってもらえるのは助かるなぁ。
スクーターの処分は翌日にして 今日はここまで。スタンドでガソリンを満タンにして試し乗りをしましたが快調快調。
翌日 バイク屋さんへ持っていく前に 今までお世話になったアドレスを感謝の気持ちを込めて洗車してワックスがけ。
知人の家で乗らなくなったのを1万円で譲り受けて我が家に来たのが10年前。当時すでにカブはあったのですが
シフトチェンジなしで運転できて加速もよく、シート下などに荷物入れがあってもっぱらアドレスに乗っていました。
走行距離は16247キロですが メーターケーブルが切れたままでかなり走っていたので実際は18000キロくらいかな。
我が家にやってきたときは4000キロくらいだったからこの10年で14000キロくらい走ったわけね。
お疲れさまでした。近所の買い物から、ちょっとした遠出までよく付き合ってくれました。
オートバイ乗りからするとシフトチェンジもなく、タイヤも小さいスクーターって乗っていておもしろさはなかったのですが
2ストらしい出だしの良さは、街中を走っていて楽チンでした。
この後、コンテナに積まれて東南アジアに行くのかな?できれば部品取りとしてバラされるのではなく、しっかりと再生されて
どこかの街を颯爽と走ってもらいたいものです。
ありがとう、スズキアドレス100。とてもいいバイクでした。