【5000日後の世界】4860
ケヴィン・ケリー氏の心に響く言葉より…
「ビジョナリー(予見者)」。
ケヴィン・ケリーは、しばしばこう称される。
ケヴィンは、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Appleの四企 業)などの巨大テクノロジー企業による「勝者総取り」現象や、すべてが無料化するフリーミアム経済の到来など、テクノロジーによって引き起こされる数多くの変化を予測し、的中させてきた。
インターネットが商用化されてから五千日(約十三年)後、ソーシャルメディアという新たなプラットフ ォームがよちよち歩きを始めた。
そして現在は、ソーシャルメディアの始まりからさらに五千日が経ったところだ。
いま、インターネットとソーシャルメディアは二頭の巨象として君臨し、われわれの暮らしに多大な変化をもたらしている。
では、次の五千日には、何が起きるのだろう?
ケヴィン・ケリーという稀有な思索家が予測する「次の未来の姿」。
それは、すべてのも のがAI(人工知能)と接続され、デジタルと溶け合う世界で生まれるAR(拡張現実)の 世界「ミラーワールド」だ。
ミラーワールドでは、別々の場所にいる人々が、地球サイズのバーチャルな世界をリアルタイムで一緒に紡ぐ。
百万人がバーチャルな世界で共に働く未来が到来するのだ。
そこでは リアルタイム自動翻訳機が活躍し、他言語がしゃべれなくても世界中の人と会話し、働けるようになる。
ソーシャルメディア (SNS)に続く、新たな巨大プラットフォームの誕生である。
新たなプラットフォームは、働き方や政府のあり方にも大きな影響を与える。
地球のどこにいても誰とでも仕事ができる世界になれば、会社とは異なる形態の組織が生まれる。
ま た、バーチャルが発展すると同時に、リアルで顔を合わせることによる価値はますます高まる。
その結果、都市は産業ごとに特化し、「この産業で働きたいならこの街を目指す」ということになるという。
都市間の人材の奪い合い競争も激しくなるだろう。
ケヴィンは、ミラーワールドでの勝者は、今はまだ無名のスタートアップ企業になるだろう、と予想する。
ミラーワールドは、次の何万もの勝者を生み出すだろう。
新たなビジネス チャンスの到来だ。
考えてみれば、現在は初代のiPhoneが誕生してから、ちょうど五千日近くが経ったところだ。
この五千日でわれわれの暮らしは大きく変わった。
いまではスマートフォンの世帯保有率は80%を超えており(総務省令和二年情報通信白書より)、スマホがない生活を考えられない人も多いだろう。
ケヴィン・ケリーは「これからの五千日は、いままでの五千日よりもっと大きな変化が起こる」と予測する。
そして、その多くは物理的な変化ではなく、人間同士の関係性や余暇の 過ごし方、人生観などを変えていくものである、と。
『5000日後の世界』(インタビュー・大野和基)PHP新書
https://amzn.to/3FseIHV
ケヴィン・ケリー氏は「ミラーワールド」についてこう語る。
『近年私が提唱している、「ミラーワールド」という来たるAR世界(拡張現実の世界)も、 深い共同作業が必要になる場です。
ミラーワールドとは、イェール大学のデビッド・ガランター教授が最初に広めた言葉です。
ミラーワールドでは、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー 1』に出てくるように、現実の世界の上にバーチャルな世界が覆いかぶさることになります。
何百万人もの人が関わる、世界規模の何らかのレイヤーです。
人々は現実世界ではそれぞ れの住んでいる地域にいますが、同時に、他の場所にいる人と地球サイズのバーチャルな世界を一緒に紡ぐのです。
ミラーワールドの最も基本的な説明は、「現実世界の上に重なった、その場所に関する情報のレイヤーを通して世界を見る方法」というものです。
VR(仮想現実)は外界が見えないゴーグルの中でのバーチャルな世界ですが、ARは、スマートグラスなどを通して現実世界を見ます。
すると現実の風景に重なる形で、バーチャルの映像や文字が出現します。
例えば、スマートグラスをつけて、とある古い家が建っている場所を訪れたとします。グラスを通してその古い家を見ると、そこがかつてどんな様子だったのかがわかるイメージ画像が、仮想的に重なって見える、といった具合です。
現実世界をガイドするのにも使えます。
例えば、スマートグラスをつけながら歩くと、ある場所で、目の前にどちらに行けばいいかを示す青い矢印などが出てくる。
もしくは何かのキャラクターが出てきて前を歩いて街をガイドしてくれる。
また友人が事前に残したメモ や、何かの広告などの説明が出てくる。
彼らが以前に来たときに、あなた宛てのメモを残していて、そこにそれがずっと置いてあるといった具合です。
面会した人の胸元にバーチャルな名札のようなものが浮いて見えて、名前などを教えてくれる、といったことも考えられます。
他には、こんな例も考えられます。複雑な機械を直そうとするとき、ガイドの矢印が出てきて、どの部分にドライバーを当てればいいかなどを教えてくれる。
あるいは、まるで誰かが真後ろについているかのように、あなたと同じ目線で機械を認識して、どう修理したら良いか音声でもガイドしてくれる。
映像を重ねて使う応用例としては、そういったものも考えられますね。
ミラーワールドの世界では、歴史は「動詞化」します。
例えば、有料のサービスになるか もしれませんが、空間に手をかざしてさっと振るようにスワイプするだけで、時間をさかのぼってその場所に以前にあったものを呼び出せる。
あなたが東京の街を歩いているとして、 そこに百年、二百年前の東京の街角の姿を選んで重ねて見ることができる。』
本書の目次には気になるフレーズが多くある。
●仕事と遊びが融合する時代に
●高齢者よりも若者が失業する時代に
●これから五十年間は「AIの時代」が続く
●退屈な仕事はAIに任せ、クリエイティブな仕事で生きられる時代に
●二十五年以内にGAFAの代替わりが起きるだろう
●クリーンミートが変える食
●農場はAIとロボットが活躍する場になる
●自動運転が主流になるのは2040年以降
●空飛ぶモビリティが作る未来
●個人が銀行と同じことをできるようになる
●今後5年で、電気自動車は爆発的に普及する
●自動翻訳が変える世界
●ゲームのルール自体が変化する時代
●結局のところ未来を作るのは楽観主義者だ
●AI時代には「問いを考える」ことが人の仕事になる
世の中が劇的に変わる今、5000日後の世界を見据えて、学びを更に深めたい。
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ケヴィン・ケリー氏の心に響く言葉より…
「ビジョナリー(予見者)」。
ケヴィン・ケリーは、しばしばこう称される。
ケヴィンは、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Appleの四企 業)などの巨大テクノロジー企業による「勝者総取り」現象や、すべてが無料化するフリーミアム経済の到来など、テクノロジーによって引き起こされる数多くの変化を予測し、的中させてきた。
インターネットが商用化されてから五千日(約十三年)後、ソーシャルメディアという新たなプラットフ ォームがよちよち歩きを始めた。
そして現在は、ソーシャルメディアの始まりからさらに五千日が経ったところだ。
いま、インターネットとソーシャルメディアは二頭の巨象として君臨し、われわれの暮らしに多大な変化をもたらしている。
では、次の五千日には、何が起きるのだろう?
ケヴィン・ケリーという稀有な思索家が予測する「次の未来の姿」。
それは、すべてのも のがAI(人工知能)と接続され、デジタルと溶け合う世界で生まれるAR(拡張現実)の 世界「ミラーワールド」だ。
ミラーワールドでは、別々の場所にいる人々が、地球サイズのバーチャルな世界をリアルタイムで一緒に紡ぐ。
百万人がバーチャルな世界で共に働く未来が到来するのだ。
そこでは リアルタイム自動翻訳機が活躍し、他言語がしゃべれなくても世界中の人と会話し、働けるようになる。
ソーシャルメディア (SNS)に続く、新たな巨大プラットフォームの誕生である。
新たなプラットフォームは、働き方や政府のあり方にも大きな影響を与える。
地球のどこにいても誰とでも仕事ができる世界になれば、会社とは異なる形態の組織が生まれる。
ま た、バーチャルが発展すると同時に、リアルで顔を合わせることによる価値はますます高まる。
その結果、都市は産業ごとに特化し、「この産業で働きたいならこの街を目指す」ということになるという。
都市間の人材の奪い合い競争も激しくなるだろう。
ケヴィンは、ミラーワールドでの勝者は、今はまだ無名のスタートアップ企業になるだろう、と予想する。
ミラーワールドは、次の何万もの勝者を生み出すだろう。
新たなビジネス チャンスの到来だ。
考えてみれば、現在は初代のiPhoneが誕生してから、ちょうど五千日近くが経ったところだ。
この五千日でわれわれの暮らしは大きく変わった。
いまではスマートフォンの世帯保有率は80%を超えており(総務省令和二年情報通信白書より)、スマホがない生活を考えられない人も多いだろう。
ケヴィン・ケリーは「これからの五千日は、いままでの五千日よりもっと大きな変化が起こる」と予測する。
そして、その多くは物理的な変化ではなく、人間同士の関係性や余暇の 過ごし方、人生観などを変えていくものである、と。
『5000日後の世界』(インタビュー・大野和基)PHP新書
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ケヴィン・ケリー氏は「ミラーワールド」についてこう語る。
『近年私が提唱している、「ミラーワールド」という来たるAR世界(拡張現実の世界)も、 深い共同作業が必要になる場です。
ミラーワールドとは、イェール大学のデビッド・ガランター教授が最初に広めた言葉です。
ミラーワールドでは、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー 1』に出てくるように、現実の世界の上にバーチャルな世界が覆いかぶさることになります。
何百万人もの人が関わる、世界規模の何らかのレイヤーです。
人々は現実世界ではそれぞ れの住んでいる地域にいますが、同時に、他の場所にいる人と地球サイズのバーチャルな世界を一緒に紡ぐのです。
ミラーワールドの最も基本的な説明は、「現実世界の上に重なった、その場所に関する情報のレイヤーを通して世界を見る方法」というものです。
VR(仮想現実)は外界が見えないゴーグルの中でのバーチャルな世界ですが、ARは、スマートグラスなどを通して現実世界を見ます。
すると現実の風景に重なる形で、バーチャルの映像や文字が出現します。
例えば、スマートグラスをつけて、とある古い家が建っている場所を訪れたとします。グラスを通してその古い家を見ると、そこがかつてどんな様子だったのかがわかるイメージ画像が、仮想的に重なって見える、といった具合です。
現実世界をガイドするのにも使えます。
例えば、スマートグラスをつけながら歩くと、ある場所で、目の前にどちらに行けばいいかを示す青い矢印などが出てくる。
もしくは何かのキャラクターが出てきて前を歩いて街をガイドしてくれる。
また友人が事前に残したメモ や、何かの広告などの説明が出てくる。
彼らが以前に来たときに、あなた宛てのメモを残していて、そこにそれがずっと置いてあるといった具合です。
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他には、こんな例も考えられます。複雑な機械を直そうとするとき、ガイドの矢印が出てきて、どの部分にドライバーを当てればいいかなどを教えてくれる。
あるいは、まるで誰かが真後ろについているかのように、あなたと同じ目線で機械を認識して、どう修理したら良いか音声でもガイドしてくれる。
映像を重ねて使う応用例としては、そういったものも考えられますね。
ミラーワールドの世界では、歴史は「動詞化」します。
例えば、有料のサービスになるか もしれませんが、空間に手をかざしてさっと振るようにスワイプするだけで、時間をさかのぼってその場所に以前にあったものを呼び出せる。
あなたが東京の街を歩いているとして、 そこに百年、二百年前の東京の街角の姿を選んで重ねて見ることができる。』
本書の目次には気になるフレーズが多くある。
●仕事と遊びが融合する時代に
●高齢者よりも若者が失業する時代に
●これから五十年間は「AIの時代」が続く
●退屈な仕事はAIに任せ、クリエイティブな仕事で生きられる時代に
●二十五年以内にGAFAの代替わりが起きるだろう
●クリーンミートが変える食
●農場はAIとロボットが活躍する場になる
●自動運転が主流になるのは2040年以降
●空飛ぶモビリティが作る未来
●個人が銀行と同じことをできるようになる
●今後5年で、電気自動車は爆発的に普及する
●自動翻訳が変える世界
●ゲームのルール自体が変化する時代
●結局のところ未来を作るのは楽観主義者だ
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