【小乗仏教的生き方】5582
小林正観の心に響く言葉より…
仏教には、大乗仏教と小乗仏教(上座部仏教)があります。
大乗仏教というのは、大きな乗り物を意味し、困っている人、苦しんでいる人を救済して、たくさんの人を乗せて彼岸へ行きましょう、という考え方です。
一方、小乗仏教は、小さな乗り物ということですから、自分が悟ればそれでよし、と考えます。
タイ、ミャンマー(ビルマ)、インドは、小乗仏教の国で、もともと釈迦は小乗仏教的な考えをしたと思われますが、釈迦が死んで500〜600年経つと、 大乗仏教といううねりが起き、それが中国に伝わり、のちに日本に伝わって、日本は大乗仏教国になりました。
大乗仏教の広く救うという考えが浸透した結果、私たちは、目の前に問題を抱えた人がいたり、辛そうな人が現れると「解決してあげなくちゃ」と思い込むようになってしまったようです。
こうした傾向は、人生相談を受けるとき、確かによく表れていて、相談者の98%が自分以外の人のことで悩んでいます。
自分が今こういう状態で困っている、というのは、100人に2人ぐらいで、 あとは「夫がこうだ」「妻がこうだ」「子どもがこうだ」「友人がこうだ」という、 自分の外側にいる人の悩み苦しみや社会の矛盾を、あっちこっちからクマ手でかき集めているように思います。
その人たちのことを心配する結果、ご本人はまったく笑顔ではありません。
基本的なことを言いますと、私たちができるのは、まず、自分が笑顔になること、自分が太陽になることです。
その向こうにいる人の悩みは、自分のことではないのですから、解決できなくて当たり前で 「私たちにそんな力はない」と思い切ったところから、ものすごく楽な人生が始まります。
しかし、自分が太陽ではないのに、「周りを明るくしてあげなくちゃ」という人が大半です。
まず、自分が明るく幸せな人になりましょう。
それが、私の言う“実践”です。
この提案は、小乗仏教でとどまりなさい、ということではありません。
小乗仏教的な考え方で、明るく素敵に生きている人は、長い目で見ると、結果として周りにいい影響を与える可能性があるということです。
私は、小乗仏教的に生きています。
だから、ものすごくラクに生きています。
自分は何も背負っていないし、世の中を変えようとも思っていません。
ただ、〈実践的に生きる〉ようになっただけです。
あなたが、笑顔の素敵な〈太陽さん〉になって、ひたすら幸せな光を投げかけていけば、周りの氷は自然に溶けていくでしょう。
そういう溶かし方を取り入れることにしませんか。
たとえば、母親が、〈太陽さん〉になって、心地よさそうに常に楽しそうにしていると、「お母さん、どうしたらそんなふうになれるの?」と、悩んでいる子どもほど聞いてくるでしょう。
そのとき、初めて実例見本として話せばいいわけです。
自分の心の支えとしてあるものを語ればいいのです。
いい話を聞いたからといって、すぐに伝えようとするよりも、まず、自分が実践してみましょう。
すると、子どもはそれを手本として「こういう生き方が楽しそうだな」と思うかもしれません。
子どものことを思うあまり、いつも暗い顔をして笑顔がないのでは、子どもはそんな親を真似しようとは思わないでしょう。
暗い顔の親を見本としている、暗い顔の子どもがいるのではないですか。
本当に子どものことを考えるなら、早く自立させてあげることです。
それには、子どものことを心配して気にしている親が、まず〈気にならない親になる〉ことです。
ただひたすら自分の人生を幸せに生き始めること。
『神さまに好かれる話』知的生き方文庫
https://amzn.to/3vrGCEu
よく、地方の商店街で後継者がいない、という話がある。
子どもがいても、あとを継がないのだ。
もし、日頃、親が子どもたちに、経営が苦しいとこぼしたり、仕事が楽しくないというメッセージを伝えていたとしたら、それであとを継ごうという子どもがいるわけがない。
もっというなら、今、別の会社で働いている子どもの給料を含めた待遇が、後継者になった途端に半減する、と言ったらもっと継ぐ人はいなくなる。
親が、毎日嬉々として「仕事が楽しくてしかたない」と働いていたら、たとえ、給料が少なくなったとしても、後継者はできるかもしれない。
我々にできるのは、子どもを含めたまわりをどうにかするというのではなく、自分自身が、明るくて輝く太陽になること。
それは、実践によってお手本を見せること。
これは、後継者に対する問題だけでなく、人としての生き方でも同じことが言える。
魅力ある人となるための方法だからだ。
自分を磨くこと、自分の人間性を高めること。
自分が笑顔になること、明るい太陽になること。
我々は、そのこと以外、他人への関与はできない。
小乗仏教的生き方を目指したい。
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小林正観の心に響く言葉より…
仏教には、大乗仏教と小乗仏教(上座部仏教)があります。
大乗仏教というのは、大きな乗り物を意味し、困っている人、苦しんでいる人を救済して、たくさんの人を乗せて彼岸へ行きましょう、という考え方です。
一方、小乗仏教は、小さな乗り物ということですから、自分が悟ればそれでよし、と考えます。
タイ、ミャンマー(ビルマ)、インドは、小乗仏教の国で、もともと釈迦は小乗仏教的な考えをしたと思われますが、釈迦が死んで500〜600年経つと、 大乗仏教といううねりが起き、それが中国に伝わり、のちに日本に伝わって、日本は大乗仏教国になりました。
大乗仏教の広く救うという考えが浸透した結果、私たちは、目の前に問題を抱えた人がいたり、辛そうな人が現れると「解決してあげなくちゃ」と思い込むようになってしまったようです。
こうした傾向は、人生相談を受けるとき、確かによく表れていて、相談者の98%が自分以外の人のことで悩んでいます。
自分が今こういう状態で困っている、というのは、100人に2人ぐらいで、 あとは「夫がこうだ」「妻がこうだ」「子どもがこうだ」「友人がこうだ」という、 自分の外側にいる人の悩み苦しみや社会の矛盾を、あっちこっちからクマ手でかき集めているように思います。
その人たちのことを心配する結果、ご本人はまったく笑顔ではありません。
基本的なことを言いますと、私たちができるのは、まず、自分が笑顔になること、自分が太陽になることです。
その向こうにいる人の悩みは、自分のことではないのですから、解決できなくて当たり前で 「私たちにそんな力はない」と思い切ったところから、ものすごく楽な人生が始まります。
しかし、自分が太陽ではないのに、「周りを明るくしてあげなくちゃ」という人が大半です。
まず、自分が明るく幸せな人になりましょう。
それが、私の言う“実践”です。
この提案は、小乗仏教でとどまりなさい、ということではありません。
小乗仏教的な考え方で、明るく素敵に生きている人は、長い目で見ると、結果として周りにいい影響を与える可能性があるということです。
私は、小乗仏教的に生きています。
だから、ものすごくラクに生きています。
自分は何も背負っていないし、世の中を変えようとも思っていません。
ただ、〈実践的に生きる〉ようになっただけです。
あなたが、笑顔の素敵な〈太陽さん〉になって、ひたすら幸せな光を投げかけていけば、周りの氷は自然に溶けていくでしょう。
そういう溶かし方を取り入れることにしませんか。
たとえば、母親が、〈太陽さん〉になって、心地よさそうに常に楽しそうにしていると、「お母さん、どうしたらそんなふうになれるの?」と、悩んでいる子どもほど聞いてくるでしょう。
そのとき、初めて実例見本として話せばいいわけです。
自分の心の支えとしてあるものを語ればいいのです。
いい話を聞いたからといって、すぐに伝えようとするよりも、まず、自分が実践してみましょう。
すると、子どもはそれを手本として「こういう生き方が楽しそうだな」と思うかもしれません。
子どものことを思うあまり、いつも暗い顔をして笑顔がないのでは、子どもはそんな親を真似しようとは思わないでしょう。
暗い顔の親を見本としている、暗い顔の子どもがいるのではないですか。
本当に子どものことを考えるなら、早く自立させてあげることです。
それには、子どものことを心配して気にしている親が、まず〈気にならない親になる〉ことです。
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よく、地方の商店街で後継者がいない、という話がある。
子どもがいても、あとを継がないのだ。
もし、日頃、親が子どもたちに、経営が苦しいとこぼしたり、仕事が楽しくないというメッセージを伝えていたとしたら、それであとを継ごうという子どもがいるわけがない。
もっというなら、今、別の会社で働いている子どもの給料を含めた待遇が、後継者になった途端に半減する、と言ったらもっと継ぐ人はいなくなる。
親が、毎日嬉々として「仕事が楽しくてしかたない」と働いていたら、たとえ、給料が少なくなったとしても、後継者はできるかもしれない。
我々にできるのは、子どもを含めたまわりをどうにかするというのではなく、自分自身が、明るくて輝く太陽になること。
それは、実践によってお手本を見せること。
これは、後継者に対する問題だけでなく、人としての生き方でも同じことが言える。
魅力ある人となるための方法だからだ。
自分を磨くこと、自分の人間性を高めること。
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我々は、そのこと以外、他人への関与はできない。
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