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【勝海舟の「スペシャリストになれ」】5032
童門冬二(ふゆじ)氏の心に響く言葉より…
勝の人生態度は、 「まず、何でもいいから一つのことを修業し、それを究めて、専門家になることだ。その上で、一般の社会に応用すべきだ」ということだった。
社会には、いわゆるゼネラルな様相を呈しているのだから、ゼネラリストになるのが大切だ、という考え方がある。
海舟は違った。 「よきゼネラリストになるためには、まずよきスペシャリストでなければならない」 という考えである。
この辺は宮本武蔵に似ている。
宮本武蔵もまた、 「いいゼネラリストになるためには、まず、いいスペシャリストになることだ」 と言って、剣の奥義を究めた。
同時に、剣だけでなく、絵画や書や彫刻などにも造詣を深めた。
それが逆に、剣というスペシャルな技術を生かす、また同時に奥行きや幅をもたせることにつながると信じたからである。
勝も、この辺は、同じような考え方をしていた。
彼は、剣というスペシャルな技術から入り、その後、禅というスペシャルな精神修養をし、その後オランダ学という、当時、まだほとんどの人間が手のつけようのないスペシャルな学問領域に、突入していったのである。
その意味では、彼はその時代の、「先端を行くスペシャリスト」であった。
彼はこのスペシャリストである自身を、フルに活用した。
それはスペシャルな面だけでなく、ゼネラルな面にも応用したのである。
彼の専門知識を尊重して、多くの人々が近づいた。それは学者だけでなく、政治家や、開明的な考えをもつ行動家が多かった。
勝の人間関係は、彼のスペシャリストとしての評価によって築かれていった。
しかし、くどいようだが、その活用は必ずしも彼の専門知識に限られたのではなく、そういう知識をもつ彼自身のものの考え方や、感じ方に人々が関心をもったのである。
今の時代に即して言えば、会社員なら、どんな仕事をしていても、「おれは、この仕事で給料を貰っている」ということを、世間に向かって堂々と言えなければいけない、ということである。
事務であろうと、タイプを叩こうと、コンピュータを操ろうと、あるいは渉外事務やセールスであろうと、とにかく、「自分は、この仕事で給料をもらっているのだ。だから、この仕事が自分のアイデンティティーなのだ」 と胸を張って言うべきだ、という意見である。
《芯のない人間関係はメダカの群れだ》
『勝海舟の人生訓』PHP文庫
https://amzn.to/3yjeNMf
終身雇用が崩壊し、長い間メンバーシップ型雇用だった日本も、これからはジョブ型雇用に移行すると言われています。
メンバーシップ型雇用とは、従業員やスタッフを雇用する時、業務内容や勤務地などを限定しないで雇用契約を結び、入社後、会社によって割り当てられた仕事に従事し、命じられた勤務地に転勤する、というシステムのことを言います。
ジョブ型雇用とは、雇用する際に、業務内容、勤務地、労働時間などの条件を明確に決めて雇用契約を結び、その決められた契約にしたがって働くことを言います。
業務内容は、「職務陳述書(ジョブディスクリプション)」によって決まります。
ジョブ型は、仕事の専門性が高く、よりスペシャリストが求められます。
昨今、ジョブ型雇用やスペシャリストが働き方改革の中で重要視されていますが、江戸時代に勝海舟も同じことを言っていたのです。
同様に、宮本武蔵は「一つの道を極めた者は、全ての道に通じる」と言いました。
また、「一芸は道(みち)に通ずる」という言葉もあります。
一つの芸について奥義を極めた者は、他の分野にも通じる道理を身につけている、ということです。
いつの時代も、専門性がいかに大切か、ということです。
自分の専門分野を持たない者は、すべての物事に対して表面的で浅い接し方しかできないからです。
反対に、深い見方・接し方とは、安岡正篤氏のいう「思考の三原則」を身につけた人です。
一、目先に捉われないで、できるだけ長い目で見る。
二、物事の一面に捉われないで、できるだけ多面的に、できれば全面的に見る。
三、何事によらず、枝葉末節に捉われず、根本的、本質的に見る。
この「思考の三原則」を身につけるもっとも有効な実践的方法が「一芸に通じる」ことです。
良きゼネラリストであるため…
良きスペシャリストを目指したいと思います。
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童門冬二(ふゆじ)氏の心に響く言葉より…
勝の人生態度は、 「まず、何でもいいから一つのことを修業し、それを究めて、専門家になることだ。その上で、一般の社会に応用すべきだ」ということだった。
社会には、いわゆるゼネラルな様相を呈しているのだから、ゼネラリストになるのが大切だ、という考え方がある。
海舟は違った。 「よきゼネラリストになるためには、まずよきスペシャリストでなければならない」 という考えである。
この辺は宮本武蔵に似ている。
宮本武蔵もまた、 「いいゼネラリストになるためには、まず、いいスペシャリストになることだ」 と言って、剣の奥義を究めた。
同時に、剣だけでなく、絵画や書や彫刻などにも造詣を深めた。
それが逆に、剣というスペシャルな技術を生かす、また同時に奥行きや幅をもたせることにつながると信じたからである。
勝も、この辺は、同じような考え方をしていた。
彼は、剣というスペシャルな技術から入り、その後、禅というスペシャルな精神修養をし、その後オランダ学という、当時、まだほとんどの人間が手のつけようのないスペシャルな学問領域に、突入していったのである。
その意味では、彼はその時代の、「先端を行くスペシャリスト」であった。
彼はこのスペシャリストである自身を、フルに活用した。
それはスペシャルな面だけでなく、ゼネラルな面にも応用したのである。
彼の専門知識を尊重して、多くの人々が近づいた。それは学者だけでなく、政治家や、開明的な考えをもつ行動家が多かった。
勝の人間関係は、彼のスペシャリストとしての評価によって築かれていった。
しかし、くどいようだが、その活用は必ずしも彼の専門知識に限られたのではなく、そういう知識をもつ彼自身のものの考え方や、感じ方に人々が関心をもったのである。
今の時代に即して言えば、会社員なら、どんな仕事をしていても、「おれは、この仕事で給料を貰っている」ということを、世間に向かって堂々と言えなければいけない、ということである。
事務であろうと、タイプを叩こうと、コンピュータを操ろうと、あるいは渉外事務やセールスであろうと、とにかく、「自分は、この仕事で給料をもらっているのだ。だから、この仕事が自分のアイデンティティーなのだ」 と胸を張って言うべきだ、という意見である。
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終身雇用が崩壊し、長い間メンバーシップ型雇用だった日本も、これからはジョブ型雇用に移行すると言われています。
メンバーシップ型雇用とは、従業員やスタッフを雇用する時、業務内容や勤務地などを限定しないで雇用契約を結び、入社後、会社によって割り当てられた仕事に従事し、命じられた勤務地に転勤する、というシステムのことを言います。
ジョブ型雇用とは、雇用する際に、業務内容、勤務地、労働時間などの条件を明確に決めて雇用契約を結び、その決められた契約にしたがって働くことを言います。
業務内容は、「職務陳述書(ジョブディスクリプション)」によって決まります。
ジョブ型は、仕事の専門性が高く、よりスペシャリストが求められます。
昨今、ジョブ型雇用やスペシャリストが働き方改革の中で重要視されていますが、江戸時代に勝海舟も同じことを言っていたのです。
同様に、宮本武蔵は「一つの道を極めた者は、全ての道に通じる」と言いました。
また、「一芸は道(みち)に通ずる」という言葉もあります。
一つの芸について奥義を極めた者は、他の分野にも通じる道理を身につけている、ということです。
いつの時代も、専門性がいかに大切か、ということです。
自分の専門分野を持たない者は、すべての物事に対して表面的で浅い接し方しかできないからです。
反対に、深い見方・接し方とは、安岡正篤氏のいう「思考の三原則」を身につけた人です。
一、目先に捉われないで、できるだけ長い目で見る。
二、物事の一面に捉われないで、できるだけ多面的に、できれば全面的に見る。
三、何事によらず、枝葉末節に捉われず、根本的、本質的に見る。
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