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ウェルビーイングな組織 人の心に灯をともす 5031より 写真はKさんからいただいたプレゼントです(*...

2022年07月05日 | 
【ウェルビーイングな組織】5031



前野隆司氏の心に響く言葉より…


政府主導の「働き方改革」は、GDP(国内総生産)を増やすため、社会的マイノリティとされる女性や障がい者を積極的に雇用し、インクルーシブ(包括的)な組織を目指すこと、過重労働によってもたらされる精神的苦痛を軽減させることを目的としています。

しかし、「時短だ! ダイバーシティだ! さあ、やってみよう」などとスロー ガンだけを与えられても、多くの現場では実際に何をしたらいいかわからず、戸惑うことになりがちです。

私も働き方改革の考え方自体には共感しますが、ウェルビーイングに関連づける余地はまだまだ残されていると感じます。


高度経済成長期に代表されるトップダウン型組織運営がうまく機能していた時代には、こうした通達も受け入れられたかもしれません。

しかし、時代は変わりました。

スピーディーにテクノロジーが進化し、それに伴って人々の意識もどんどん変化しています。

誰もが、もはや古いパラダイムには限界を感じ始めているのです。

それなのに、国のトップも企業のトップも、トップダウン方式で物ごとを決め、働く人々を管理しようとしていたら、イノベーションは起きません。

抜本的な改革のためには、職場の雰囲気や組織体系を変えるのみならず、理念レベルでの変革を行うことが必要なのです。


エド・ディーナーらの論文によると、主観的幸福度の高い人はそうでない人に比べて創造性は3倍、生産性は31%、売り上げは37%高い傾向にあります。

また幸福度の高い人は職場において良好な人間関係を構築しており、転職率・ 離職率・欠勤率はいずれも低いという研究データもあります。

「さらに、米カリフォルニア大学のソニア・リュボミアスキー教授も、「幸せな社員は、不幸せな社員より生産性が1.3倍高い」という調査結果を出しています。


国内でも、日立製作所の矢野和男さんの研究をはじめ、幸せであることは生産性を30%ほど増やすという調査結果が続々と発表されています。

だからこそ、これからの企業や組織は「働き方改革」で時短を徹底して無駄を減らすことを考えるのではなく、まず「社員やチームメンバーを幸せにすること」を 目指すべきでしょう。

創造性が3倍、生産性が1・3倍になれば、結果的に時短にもつながるはずです。



『幸せな職場の経営学』小学館
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前野氏は「ウェルビーイング」についてこう述べています。


『これからの時代に求められる組織とは、集団主義の良さも個人主義の良さも兼ね備えた組織、つまり「ウェルビーイングな組織」であると考えています。

個人か集団に偏るのではなく、「個人の幸せ」と「皆の幸せ」 のどちらも大切にするのがウェルビーイング第一主義です。

幸せファースト。

皆の幸せを第一に、です。

そのためには、西洋と東洋どちらの叡智が優れているかを争っている場合ではありません。

両者の良い面を融合させ、ハイブリットな新しい概念を創り上げるべきです。

ウェルビーイング第一主義は決して難しいものではありません。

自分も含めた「皆の幸せ」をまず考えることです。

この、「皆が幸せになるべきである」という当たり前の考えを中心に据えることによって、ティール組織やホラクラシー組織といった新しい考え方と、家族経営のような古き良き考え方の類似性を統一的に捉えることが可能になるのです。』



ウェルビーイングとは、直訳すると「健康」「幸福」という意味です。

世界保健機関(WHO)ではこう定義しています。

『健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言います。』

また、ウェルビーイングは、「ポジティブ心理学」とも関係があります。

ポジティブ心理学とは、ネガティブな感情も大事にしながら、ポジティブな感情を上手にいかしていくことを言います。

従来の心理学はネガティブな側面ばかりに焦点を当てていましたが、ポジティブ心理学はネガティブな部分だけではなく、もっとプラスの側面や強み、うまくいっていること、明るく素晴らしい部分等々に焦点を当てるものです。


それはまた、「成功したから幸せになるのではなく、幸せになると成功する」といわれています。

それを「ハピネスアドバンテージ(幸福優位性)」といいます。


あらゆるものが変わる激変の時代には、ウェルビーイングな組織しか生き残れない…。

自分も含めた「皆の幸せ」をまず考えることができる人でありたいと思います。








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