
【仕事ができる人は、3分話せばわかる】4854
営業コンサルタント、浅川智仁氏の心に響く言葉より…
私はかつて、大学を卒業後、就職活動で内定をもらえずに、銀座のクラブでボーイとして働いていたことがあります。
これは、そのときの話。
ある日、お店のママが、あるテーブルを指さして、私に言いました。
「あのテーブルにいるお客さんを見てごらんなさい。あの人はねぇ、仕事ができる人よ」
ママが指さした先には、上司らしい会社員が、部下であろう若い社員を連れて飲んでいます。
顔に見覚えはなく、その日初めてやって来たお客さんです。
なのに、ママは、「あの人は仕事ができる人」だと断言する。
私が、「どうして、そんなことがわかるんだろう?」って思っていると、ママはこう続けました。
「あの人はね、自分が楽しもうとしてない。まわりを楽しませようとしてるでしょう」
言われてみれば、たしかにその上司らしき人は、「○○君、飲んでる? グラス空いてるよ」と声をかけたり、会話に入れていない人に「最近どう?」と話しかけたり、まわりに気をくばっていました。
お店に来るお客さんのなかには、「高い金を払っているんだから、オレを楽しませろ!」と言わんばかりに、店員に横柄な態度を取る人も少なくありません。
でも、このときのお客さんは、当時の私のような若造のボーイのことまで目に入っていて、「お兄ちゃん、こっちおいでよ。20歳過ぎてんでしょ? 一緒に飲もうよ」 なんて、気さくに声をかけてくれる。
まわりへの気づかい、観察力、そしてコミュニケーション能力。
私は、お店のママの「あの人は仕事ができる」という言葉が腑に落ちて、「ああ、カッコイイな」と思ったのを覚えています。
「オレを楽しませろ!」と言う人は、「FOR ME思考」の人。
「まわりを楽しませよう」とする人は、「FOR YOU思考」の人。
相手が「FOR ME思考」の人か、「FOR YOU思考」の人かは、ちょっと話せば、すぐにわかります。
たとえば、 「昨日さ、美味しい中華料理を食べたんだよ」 相手がこう言ったとき、 「あっ、オレも昨日中華だったんだ。駅前の中華料理屋がウマくてさ」 とか、 「へえ、何食べたの? えっ、ギョウザ? オレはシュウマイのほうが好きだな」 などと返している人、要注意です。
「この人はできる!」と感じるのは、どんなときでしょうか。
たとえば、「会った瞬間にわかる」「目を見たときになんとなく感じる」「話をちょっと聞いただけで、なんだかほかの人とは違う」「受け答えがスムーズで、話がかみ合って気持ちがいい」......さまざまな要素があるでしょう。
それは、言葉の端々や態度に表われて、相手に感じさせるものですが、必ずしも話し方のうまさだったり、態度のよさとは限りません。
では、人はいったい、どこからそんな「匂い」をかぎ取るのでしょうか。
いろいろな方と接していて思うのは、「FOR ME思考」と「FOR YOU思考」 の違いではないかという点です。
「自分が満たされる」ことばかり考えている「FOR ME思考」の人と、「相手を満たす」ことを第一に考えている「FOR YOU思考」の人では、コミュニケーショ ンの取り方が決定的に違います。
できない人は、たいてい「FOR ME思考」ですし、できる人は、必ずといってもいいほど「FOR YOU思考」です。
3分も話せば、その身振り、口振りから、両者の間には歴然とした差が出てくるといっていいでしょう。
「FOR ME」ばかりの人からは、やがて人が離れます。
一方、「FOR YOU」 の人の元には、いつの間にか人が集まり、その人はその中心にいるものです。
『仕事ができる人は、3分話せばわかる』三笠書房
https://amzn.to/3HF2Fs8
「FOR ME思考」の人は、いわゆる「自己中」の人。
相手のことを少しも考えず、物事を自己中心的に考える人だ。
その特徴は、「空気が読めない」「他人への興味関心が薄い」「人の話を聞かない」「自己顕示欲が強い」「自己主張が強い」「自尊心が強く、自分が常に正しいと思っている」「協調性に乏しく、譲ったり許したりすることができない」「不機嫌」「否定的」等々。
「FOR YOU」 の人は、「利他」の人。
西田文郎氏のいう、他人を喜ばせる力、「他喜力」のある人だ。
その特徴は、「愛語がある」「気遣いができる」「思いやりがある」「相手の話をよく聞く」「笑いがある」「ユーモアがある」「明るくてニコニコしている」「上機嫌」「感謝が多い」「おかげさまの気持ちで生きている」「ほめ上手」「いつも肯定的」等々。
それは、「我」が少ない人でもある。
良寛さんの言葉、「おら(俺)がおら(俺)がの『が(我)』を捨て、おかげおかげの『げ(下)』で生きよ」。
常に、「FOR YOU」思考で生き…
人を喜ばせる人でありたい。
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営業コンサルタント、浅川智仁氏の心に響く言葉より…
私はかつて、大学を卒業後、就職活動で内定をもらえずに、銀座のクラブでボーイとして働いていたことがあります。
これは、そのときの話。
ある日、お店のママが、あるテーブルを指さして、私に言いました。
「あのテーブルにいるお客さんを見てごらんなさい。あの人はねぇ、仕事ができる人よ」
ママが指さした先には、上司らしい会社員が、部下であろう若い社員を連れて飲んでいます。
顔に見覚えはなく、その日初めてやって来たお客さんです。
なのに、ママは、「あの人は仕事ができる人」だと断言する。
私が、「どうして、そんなことがわかるんだろう?」って思っていると、ママはこう続けました。
「あの人はね、自分が楽しもうとしてない。まわりを楽しませようとしてるでしょう」
言われてみれば、たしかにその上司らしき人は、「○○君、飲んでる? グラス空いてるよ」と声をかけたり、会話に入れていない人に「最近どう?」と話しかけたり、まわりに気をくばっていました。
お店に来るお客さんのなかには、「高い金を払っているんだから、オレを楽しませろ!」と言わんばかりに、店員に横柄な態度を取る人も少なくありません。
でも、このときのお客さんは、当時の私のような若造のボーイのことまで目に入っていて、「お兄ちゃん、こっちおいでよ。20歳過ぎてんでしょ? 一緒に飲もうよ」 なんて、気さくに声をかけてくれる。
まわりへの気づかい、観察力、そしてコミュニケーション能力。
私は、お店のママの「あの人は仕事ができる」という言葉が腑に落ちて、「ああ、カッコイイな」と思ったのを覚えています。
「オレを楽しませろ!」と言う人は、「FOR ME思考」の人。
「まわりを楽しませよう」とする人は、「FOR YOU思考」の人。
相手が「FOR ME思考」の人か、「FOR YOU思考」の人かは、ちょっと話せば、すぐにわかります。
たとえば、 「昨日さ、美味しい中華料理を食べたんだよ」 相手がこう言ったとき、 「あっ、オレも昨日中華だったんだ。駅前の中華料理屋がウマくてさ」 とか、 「へえ、何食べたの? えっ、ギョウザ? オレはシュウマイのほうが好きだな」 などと返している人、要注意です。
「この人はできる!」と感じるのは、どんなときでしょうか。
たとえば、「会った瞬間にわかる」「目を見たときになんとなく感じる」「話をちょっと聞いただけで、なんだかほかの人とは違う」「受け答えがスムーズで、話がかみ合って気持ちがいい」......さまざまな要素があるでしょう。
それは、言葉の端々や態度に表われて、相手に感じさせるものですが、必ずしも話し方のうまさだったり、態度のよさとは限りません。
では、人はいったい、どこからそんな「匂い」をかぎ取るのでしょうか。
いろいろな方と接していて思うのは、「FOR ME思考」と「FOR YOU思考」 の違いではないかという点です。
「自分が満たされる」ことばかり考えている「FOR ME思考」の人と、「相手を満たす」ことを第一に考えている「FOR YOU思考」の人では、コミュニケーショ ンの取り方が決定的に違います。
できない人は、たいてい「FOR ME思考」ですし、できる人は、必ずといってもいいほど「FOR YOU思考」です。
3分も話せば、その身振り、口振りから、両者の間には歴然とした差が出てくるといっていいでしょう。
「FOR ME」ばかりの人からは、やがて人が離れます。
一方、「FOR YOU」 の人の元には、いつの間にか人が集まり、その人はその中心にいるものです。
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「FOR ME思考」の人は、いわゆる「自己中」の人。
相手のことを少しも考えず、物事を自己中心的に考える人だ。
その特徴は、「空気が読めない」「他人への興味関心が薄い」「人の話を聞かない」「自己顕示欲が強い」「自己主張が強い」「自尊心が強く、自分が常に正しいと思っている」「協調性に乏しく、譲ったり許したりすることができない」「不機嫌」「否定的」等々。
「FOR YOU」 の人は、「利他」の人。
西田文郎氏のいう、他人を喜ばせる力、「他喜力」のある人だ。
その特徴は、「愛語がある」「気遣いができる」「思いやりがある」「相手の話をよく聞く」「笑いがある」「ユーモアがある」「明るくてニコニコしている」「上機嫌」「感謝が多い」「おかげさまの気持ちで生きている」「ほめ上手」「いつも肯定的」等々。
それは、「我」が少ない人でもある。
良寛さんの言葉、「おら(俺)がおら(俺)がの『が(我)』を捨て、おかげおかげの『げ(下)』で生きよ」。
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