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問題は、自分がどう生きるのか 人の心に灯をともす 4987より 写真はMさんからいただいたプレゼント...

2022年05月22日 | 
【問題は、自分がどう生きるのか】4987



成毛眞氏の心に響く言葉より…


約260年間も続いた江戸時代という平和な時代が動いたのは、アメリカという圧倒的な外圧によってだったことを思い出してほしい。

あるいは約80年前の戦争で完膚なきまでに潰され、満身創痍の状態から劇的な経済復興を遂げたことでもいい。

日本という国は政権交代くらいでは動かない。

維新や敗戦のようなことがないと動かないのだ。


そういう構造的衰退国家にあって、ビジネスパーソンはどう備えるか。

徹底的に節税しながらセカンドビジネスで所得を増やし、カネを節約して投資に回す以外に、老後をまともに過ごすことは期待できないかもしれない。

平均寿命の伸びによって、これからの「老後」は30年近い長さとなった。

しかし、制度は固定化し、仮に大きく舵を切ったとしても即効性は期待できない。

特に今の現役世代は国を頼るのではなく、したたかに自分の身を守りながら、自分なりに楽しく幸せな人生をつくっていくことを考えたほうがいい。


世界的傾向に目を転じてみれば、グローバル化とデジタル革命が進み、社会は激しく変化している。

にもかかわらず、日本の政治も行政も、そして大企業も昭和のレガシーを引きずり、保身に毒されたままなのだ。

彼らがいくら、「何とかなる」という楽観論、「何とかする」という根性論を掲げても、それで国がよくなるはずがない。

こんなことは、すでに若い人たちはうっすらと、いや、はっきりと感じているのかもしれない。

もう政治にも行政にも頼ろうとしないほうがいい。

構造的にも思考的にも昭和的価値観で凝り固まっている昭和育ちのオジイサンたちに期待してはいけないのだ。


なかには、お上が変わり、社会を変えてくれることを切に願っている向きもあるかもしれない。

希望を打ち砕くようだが、世の中の変化に先んじて政府が大転換することはない。

しかも、それは必ずしも悪いことではないと思う。

世の中よりも先に政府が変化したら、それはそれでまずい部分もあるからだ。

最たるものは立法だ。


新しい法律は、新しいタイプの事件が起こってから後追いする形でつくられることが多い。

たとえばストーカー規制法は、ストーカーによる傷害・殺人事件が起こるようになってからつくられた。

危険運転致死傷罪は、あおり運転などによる傷害・致死事件が起こるようになってから制定された。

飲酒運転が厳罰化されたのも、飲酒運転で命が失われる事件が頻発したからだ。


「事件が起こる前に法律ができていたら、被害者たちは助かったはずだ」と思う人がいるかもしれない。

しかし、それもバカな話だ。

世の中を先回りして立法府が法律をつくるようになったら、どうなるか。

それは法律という縛りの必要性が生じる前に、国民を法律で縛るようになるということではないのか。

半ば恐怖政治の始まりである。


経済政策なども同様だ。

世界的に見ても、唯一の例外はフーヴァーダムの建設を進めたアメリカのニューディール政策(着工は前任のフーヴァー大統領のとき)くらいのものだ。

それ以降、政府なり各省庁なりが世の中を先回りして経済政策を打ったことはない。

下手に政府にすべてを任せようものなら、江戸時代の享保の改革よろしく、国民がとんだとばっちりを被るような改革を断行しかねない。

事実、享保の改革では実質2倍近くの増税(年貢の引き上げ)をして、一揆が増加しているのだ。


そのような歴史に鑑みれば、政府をその気にさせるほうがよっぽど危険だ。

政府の変化は、いつだって世の中の変化の後追いである。

それでいいのだ。

政府とは、 もともとクリエイティブな組織ではない。

だから、政府の大転換に期待するだけ無駄だし意味がない。


問題は、自分がどう生きるのか、なのだ。

そのことを肝に銘じておいたほうがいい。


《政府に期待してはならない。100%自己責任の意識で、個人として人生を構築するべきだ。昭和の価値観を引きずっている政府は、日本経済再生の先導役にはなりえない》


『2025年日本経済再生戦略』(成毛眞&冨山和彦)SB新書
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政治や政府が景気をよくしてくれる、世の中を改革してくれると思うから、現実とを見比べて、文句の一つも言いたくなります。

しかし、政治や政府は、先んじてリーダーシップをとり、何かをしてくれるというクリエイティブな組織ではないのです。

そして、同時に日本は、最後の最後、切羽詰まったときに初めて、世の中を変えていくという国民性があります。


まわりや世間がやってくれるかもしれないと、景気や政治に期待するのではなく、個人として自分が動き、自分の人生をよくしていかなければならない、という覚悟が必要なのです。

文句を言っているうちは、前向きな行動は決して起きません。

文句の方向に自分のベクトルがあるからです。


今、必要なのは、自分で自分の人生を切り拓くという「アントレプレナーシップ」の精神です。

つまり、他人ごとにせず、自分が主役であるという、圧倒的な「当事者意識」です。


問題は、自分がどう生きるのか…

文句を言う前に、自ら、自分の人生を切り拓く人でありたいと思います。





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