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【心がコロコロ変わるのは健全な証拠】5234
精神科医、斎藤茂太氏の心に響く言葉より…
《心はコロコロいつも変化していてよい》
「女心と秋の空」という。
「変わりやすい」ことのたとえである。
これが「男心と秋の空」 ではしっくりこない。
しかし、男心はそんなに盤石で変わらないのかというと、そんなことはない。
そもそも、心とは変わりやすいものなのである。
私は、講演に向かうとき憂鬱な気分になる。
緊張する。
先方の要求するテーマに合わないのではないかと不安になる。
「引き受けなければよかった」と後悔する。
しかし、講演が終わって、その土地のうまいものを肴に一杯という段になると、もう天にも昇る気持ちだ。
「あぁー、やっぱりこの講演を引き受けてよかった」 とついつぶやく。
我ながら、いい気なものだ。
朝は曇り空、夜は晴天である。
いろんなところで「継続」は大切、と説いてきたが、他方、心はいつも変化 していてもよいのだ。
朝の憂鬱な気持ちを「継続」する必要はない。
「秋の空」でいい。
腹が立ったり、腹をかかえて笑ったり、悲しい気分で涙を流したり、気持ちが変わることで、人はストレスをうまく発散し、ガスぬきしている。
だから心がコロコロ変わるのは、毎日の生活を続けるうえで大切な機能ともいえる。
それが証拠に、いつでもどこでもニコニコしてばかりの人はだんだん苦しくなってくる。
怒りや悲しみを抑えてためこんでいると、うつ病になることもある。
あまりにかっちりと固いものは「ぽきん」と折れるので、少々柔らかいほうが変化に対応できて長続きする。
融通がきく。
気持ちがコロコロ変わるのは、健康な証拠だ。
ただし、行動に一貫性がないのは、あまりよくない。
私は、講演に向かうときどんなに憂鬱な気分でも、すっぽかすことはない。
それでは、人から信用されない。
そのときの気分に振り回されて、約束や行動までコロコロ変えるのは、もちろんよくない。
『「ゆっくり力」でいい人生をおくる』新講社ワイド新書
https://amzn.to/3XLX0sh
伊藤肇氏は、陽明学を樹立した王陽明についてこう語っている。
『「天下のこと万変といえども、吾がこれに応ずるゆえんは、喜怒哀楽の四者を出でず」
人生は千変万化、いろいろさまざまであるが、自分がこれらの問題をテキパキと処理できる理由は「人生のいかなる変化も、つきつめれば、喜怒哀楽の四つを出ないこと」を知っているからだ。
よく考えてみれば、いかに喜び、いかに怒り、いかに哀しみ、いかに楽しむか、ということが人生のすべてである。
世の中には、道徳というと「一切、喜怒哀楽を表面に出さない、感情などには動かされないことだ」などと頑(かたく)なに信じ込んでいる向きがあるが、これはとんでもない誤解である。
人生とは、いかに喜び、いかに怒り、いかに哀しみ、いかに楽しむかということ…つまり「いかに生きるか」ということに「正しい自律」をたてること、「原理原則」をもつことである。
そして、この「正しい自律」や「原理原則」これが「心性の学」であり「人間学」である。』(人間学/PHP文庫)より
自分の、喜び、怒り、悲しみ、喜びといった「心の叫び」を抑えたり、それをため込んでいるといつか病気になってしまう。
ストレスが発散されないからだ。
こんな話がある。
『蘇東坡(そとうば)が師匠の仏印禅師に「仏とはいかなるものか」と問うた。
すると仏印禅師は「仏もまた一個有血的男児」と答えた。
つまり、血の気が多くなったときに仏が出るというのである。
燃えているときには仏になる。
冷めている人間はサタンである。
燃えることが生きることなのである。』(感奮語録/致知出版社)より
たまに、「私は、あんまり、大喜びしたり、怒ったり、悲しんだりしないですね」と、聖人君主然として、さも悟ったように言う人がいるが、それは本心ではない場合が多い。
もし、そうだとしたらそれは冷めている人間、すなわちサタンだ。
あの仏でさえ、燃えていたのだから。
だから、我々の気持ちがコロコロ変わるのは、健全な証拠だ。
ただし、その時の気分に振り回されて、約束を破ったり、すっぽかしたりすると信用を失う。
大事なことは、たとえ瞬間、心が、おろおろしたり、ザワザワしたとしても、深呼吸して、すぐに立て直し、行動はしっかりする、ということ。
逆にいうなら、行動すれば、気持ちもそれにつれて明るくなる。
「心がコロコロ変わるのは健全な証拠」という言葉を胸に刻みたい。
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《心はコロコロいつも変化していてよい》
「女心と秋の空」という。
「変わりやすい」ことのたとえである。
これが「男心と秋の空」 ではしっくりこない。
しかし、男心はそんなに盤石で変わらないのかというと、そんなことはない。
そもそも、心とは変わりやすいものなのである。
私は、講演に向かうとき憂鬱な気分になる。
緊張する。
先方の要求するテーマに合わないのではないかと不安になる。
「引き受けなければよかった」と後悔する。
しかし、講演が終わって、その土地のうまいものを肴に一杯という段になると、もう天にも昇る気持ちだ。
「あぁー、やっぱりこの講演を引き受けてよかった」 とついつぶやく。
我ながら、いい気なものだ。
朝は曇り空、夜は晴天である。
いろんなところで「継続」は大切、と説いてきたが、他方、心はいつも変化 していてもよいのだ。
朝の憂鬱な気持ちを「継続」する必要はない。
「秋の空」でいい。
腹が立ったり、腹をかかえて笑ったり、悲しい気分で涙を流したり、気持ちが変わることで、人はストレスをうまく発散し、ガスぬきしている。
だから心がコロコロ変わるのは、毎日の生活を続けるうえで大切な機能ともいえる。
それが証拠に、いつでもどこでもニコニコしてばかりの人はだんだん苦しくなってくる。
怒りや悲しみを抑えてためこんでいると、うつ病になることもある。
あまりにかっちりと固いものは「ぽきん」と折れるので、少々柔らかいほうが変化に対応できて長続きする。
融通がきく。
気持ちがコロコロ変わるのは、健康な証拠だ。
ただし、行動に一貫性がないのは、あまりよくない。
私は、講演に向かうときどんなに憂鬱な気分でも、すっぽかすことはない。
それでは、人から信用されない。
そのときの気分に振り回されて、約束や行動までコロコロ変えるのは、もちろんよくない。
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伊藤肇氏は、陽明学を樹立した王陽明についてこう語っている。
『「天下のこと万変といえども、吾がこれに応ずるゆえんは、喜怒哀楽の四者を出でず」
人生は千変万化、いろいろさまざまであるが、自分がこれらの問題をテキパキと処理できる理由は「人生のいかなる変化も、つきつめれば、喜怒哀楽の四つを出ないこと」を知っているからだ。
よく考えてみれば、いかに喜び、いかに怒り、いかに哀しみ、いかに楽しむか、ということが人生のすべてである。
世の中には、道徳というと「一切、喜怒哀楽を表面に出さない、感情などには動かされないことだ」などと頑(かたく)なに信じ込んでいる向きがあるが、これはとんでもない誤解である。
人生とは、いかに喜び、いかに怒り、いかに哀しみ、いかに楽しむかということ…つまり「いかに生きるか」ということに「正しい自律」をたてること、「原理原則」をもつことである。
そして、この「正しい自律」や「原理原則」これが「心性の学」であり「人間学」である。』(人間学/PHP文庫)より
自分の、喜び、怒り、悲しみ、喜びといった「心の叫び」を抑えたり、それをため込んでいるといつか病気になってしまう。
ストレスが発散されないからだ。
こんな話がある。
『蘇東坡(そとうば)が師匠の仏印禅師に「仏とはいかなるものか」と問うた。
すると仏印禅師は「仏もまた一個有血的男児」と答えた。
つまり、血の気が多くなったときに仏が出るというのである。
燃えているときには仏になる。
冷めている人間はサタンである。
燃えることが生きることなのである。』(感奮語録/致知出版社)より
たまに、「私は、あんまり、大喜びしたり、怒ったり、悲しんだりしないですね」と、聖人君主然として、さも悟ったように言う人がいるが、それは本心ではない場合が多い。
もし、そうだとしたらそれは冷めている人間、すなわちサタンだ。
あの仏でさえ、燃えていたのだから。
だから、我々の気持ちがコロコロ変わるのは、健全な証拠だ。
ただし、その時の気分に振り回されて、約束を破ったり、すっぽかしたりすると信用を失う。
大事なことは、たとえ瞬間、心が、おろおろしたり、ザワザワしたとしても、深呼吸して、すぐに立て直し、行動はしっかりする、ということ。
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