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【プロセスエコノミー】4830
尾原和啓氏の心に響く言葉より…
今、“良いもの”を作るだけではモノが売れない時代になりました。
インターネットによって一瞬で情報が行き渡って、一瞬でコピーできるようになったので、どれもこれも似たり寄ったりの機能、性能になりやすいです。
テレビや冷蔵庫を買うときに、シャープでも東芝でもそう大きくは変わらない。
気づけば、便利で安価なんだけれど、似たような製品・サービスにあふれ、新製品の発表に昔ほどワクワクしない。
どこかが新技術を開発しても新興国の後発メーカーがすぐに台頭してきて、安売り競争でヘトヘトになる。
これは個人のクリエイターでも同じです。
世界中の人がすぐに真似ができてしまうの で、YouTube や Instagram のスタイルはひとたびはやると、どれも似たようなものであふれてしまう。
もはや完成形で差をつけるのってしんどい。
そんなことを感じたことはありませんか?
このような人もモノも埋もれる時代の新しい稼ぎ方が、プロセス自体を売る「プロセ スエコノミー」です。
なぜならプロセスはコピーできないからです。
自分のこだわりを追求する姿、様々な障壁を乗り越えながらモノを生み出すドラマは その瞬間にしか立ち会えません。
本当に自分がやりたいことをやって、作りたいものを作って生きていくために、プロ セスエコノミーは強力な武器になります。
このプロセスエコノミーは私が考えた言葉ではなく、クリエイターの制作現場をライ ブ配信する「フォーゼロスタジオ」を立ち上げた「けんすう」さんが 初めて言語化しました。
プロセスエコノミーという聞きなじみのないカタカナ言葉を、どこかとっつきにくい、 難しいと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、この本を手に取り読んでくださっている皆さんも、きっと生活のどこかにプロセスエコノミーを取り入れているはずです。
プロセスエコノミー的な考え方はこれからを生きるすべての人に関係がある話で、特別な人にだけ必要な概念ではないのです。
はじめに、けんすうさんがプロセスエコノミーについて最初に書いた note を参考にしながら説明しましょう。
「プロセスエコノミー」をわかりやすく理解するために、まず逆の概念を考えてみましょう。
これを仮に「アウトプットエコノミー」とします。
アウトプットエコノミーは、「プロセスでは課金せずに、アウトプットで課金する」というものです。
たとえば、
●音楽を作っているところではお金は稼がず、できた音楽を売る
●映画を作っているところではお金は稼がず、できた映画を売る
●料理を作っているところではお金は稼がず、できた料理を売る
などです。
売り方は、お客さんから直接課金するケースもあれば、テレビのように広告モデ ルにするなど両方がありますが、どちらもアウトプットで稼いでいるという点では同じです。
このように、アウトプットエコノミーとは、普通の人が考える、極めて一般的な商売の仕方です。
では、アウトプットエコノミーでは何が大事でしょうか?
それは、製品の品質や流通価格、マーケティングなどがポイントになります。
要は、いいものを作って、安く提供して、適切に知ってもらい、適切に届ける、ということです。
なので、みんな、いい製品を大量に作って、値段を手頃に抑えて、広告や口コミなどを通じて認知を広げ、流通などをしっかりと固めてちゃんと届ける、ということをやります。
そして、そのアウトプットエコノミーで何が起きているかというと、すべての水準が上がり続けているという状況です。
そして、水準が上がりきった結果、差が小さくなっているというのが今の状況です。
たとえば、20年くらい前の飲食店は、おいしくないところも結構ありました。
なので、無難なチェーン店とかに行ってたんですが、今はどの店に入っても外れがないんです。
その理由は2つあると思っています。
1つ目は、ネットを通じて飲食店の運営方法や、おいしい料理の作り方の情報などが流通し尽くし品質が上がっていること。
品質を上げるための情報が手に入りやすくなっています。
ヨーヨーの世界チャンピオンのBLACKさんという方が友だちなのですが、彼が言っていたのは「YouTube が普及してから、世界中の子どもたちのレベルが桁外れに上がった」ということです。
それ以前は、ヨーヨーを学ぼうと思っても、狭いコミュニティ内でしか知識の流通がないので、そこまでレベルが上がらなかった。
しかし、YouTube で、一気に世界レベルのテクニックを誰でも見られるようになって、ぐんと視座が上がり、ま たスキルの流通もされた、ということです。
そんなこんなで、音楽でも、アマチュアの曲を聴いてもかなり高レベルだな... ということが増えましたし、Twitterでアマチュアのマンガ家さんでもすごい画力 だったりする、みたいなことが起きていて、アウトブットの質がどんどん向上して いるというのがあります。
そして、もう1つは、口コミが広がるスピードの速さです。
たとえば飲食店なら、食べログなどのレビューサイトで、おいしくない店がすぐ わかるようになって、ユーザーが避けるようになり、割と早めに淘汰されます。
これは他の分野でもそうで、変なことをする人やダメなプロダクトの口コミが広がりやすすぎて、「マーケティングや流通などをがんばっても、製品が悪いと淘汰される」ということが起きているんじゃないかと思っています。
ということで、この2つの要因によって、「だいたいどの分野でもクオリティが高くなっている」という感じになっています。
つまり、ちょっとやそっとのクオリティでは、差別化が難しくなっているの現状だと考えています。
『プロセスエコノミー』幻冬舎
https://amzn.to/3yvTSFB
本書の中で「けんすう」氏は、品質で差が亡くなった今、必要なのが「プロセスエコノミー」だという。
『今、品質の高さによって、マーケティングや流通の差を逆転させる! みたいなことが起こりにくくなっています。
品質にそこまで差がないなら、マーケティングや流通、ブランディングにお金をかけられるほうが強くなります。
結果として、格差が広がっているんじゃないかと思っています。 勝ち組のプロダクトはより勝っていき、そうでないプロダクトは、たとえ良いものでも、陽の光を浴びなくなっている、という感じになっている気がします。
また、消費者も、「基本的にどのプロダクトもいいから、何を選ぶのかにはあまりこだわらない」ということも起きています。
そんな状況なので、プロセスが相対的に重要視されるようになってきました。
なぜプロセスを見られるようになっているかというと、「アウトプットエコノミーが一定の規模まで到達したことで、もう差別化するポイントがプロセスにしかな い」となったからだと考えています。
たとえばファッション誌などを見ると、最近のトレンドの一つは、サスティナブルです。
地球環境にいいもの、ちゃんと製作プロセスに気を配ったものが注目されています。
安い労働力で、発展途上国の人を酷使して作られたものや、環境を破壊して作られた服などはみんな避けたいと思っているわけです。
服は、ファストファッションでも有名ブランドでも、どちらもかなりクオリティが高くなっているので、こだわりが少ない人にとっては差がつきにくくなっていま す。
洋服のプロに聞いても「ユニクロの3990円のジーンズと、リーバイスの1 万円を超えるジーンズ、質には差はない」と言ったりします。
なので、洋服を作るプロセスだったり、プロセスにおける物語だったりが、相対的に重要になっているのかなと思います。
というわけで、アウトプットの差がなくなったことで、価値を出すならプロセス、 という感じになっているのです。
そして、プロセスに価値が増えていった先にあるのが、プロセスエコノミーです。
プロセスに価値があるなら、究極、プロセス自体でもう課金しちゃうほうがいいんじゃない? という動きも出始めています。
たとえばマンガ家さんなら、マンガを売るというより、「マンガを描いている姿をライブ配信して、そこで投げ銭をもらう」みたいなイメージです。』
プロセスエコノミーの3つの良い点。
1.アウトプットするまえからお金が入る可能性がある。(この事例で一番成功しているのは、キングコングの西野亮廣さん。7万人以上のオンラインサロン会員登録があり、会費は月1000円なので年間で約8億の収入。これにより、美術館を建てるとか、映画を作るとかが可能になった)
2.寂しさの解消。(クリエイターは1人で作業することが多く、誰かとつながることにより寂しさが解消される)
3.長期的なファンを増やせる。(最終的なアウトプットが同じなら、より感情移入しているほうが勝つ)
アンドリューセン・ホロウィッツは、「コミュニティを制するものがすべてを制す」と言った。
これからの時代は、アウトプットエコノミーを目指すのではなく…
プロセスエコノミーを深く理解し、一歩踏み出したい。
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尾原和啓氏の心に響く言葉より…
今、“良いもの”を作るだけではモノが売れない時代になりました。
インターネットによって一瞬で情報が行き渡って、一瞬でコピーできるようになったので、どれもこれも似たり寄ったりの機能、性能になりやすいです。
テレビや冷蔵庫を買うときに、シャープでも東芝でもそう大きくは変わらない。
気づけば、便利で安価なんだけれど、似たような製品・サービスにあふれ、新製品の発表に昔ほどワクワクしない。
どこかが新技術を開発しても新興国の後発メーカーがすぐに台頭してきて、安売り競争でヘトヘトになる。
これは個人のクリエイターでも同じです。
世界中の人がすぐに真似ができてしまうの で、YouTube や Instagram のスタイルはひとたびはやると、どれも似たようなものであふれてしまう。
もはや完成形で差をつけるのってしんどい。
そんなことを感じたことはありませんか?
このような人もモノも埋もれる時代の新しい稼ぎ方が、プロセス自体を売る「プロセ スエコノミー」です。
なぜならプロセスはコピーできないからです。
自分のこだわりを追求する姿、様々な障壁を乗り越えながらモノを生み出すドラマは その瞬間にしか立ち会えません。
本当に自分がやりたいことをやって、作りたいものを作って生きていくために、プロ セスエコノミーは強力な武器になります。
このプロセスエコノミーは私が考えた言葉ではなく、クリエイターの制作現場をライ ブ配信する「フォーゼロスタジオ」を立ち上げた「けんすう」さんが 初めて言語化しました。
プロセスエコノミーという聞きなじみのないカタカナ言葉を、どこかとっつきにくい、 難しいと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、この本を手に取り読んでくださっている皆さんも、きっと生活のどこかにプロセスエコノミーを取り入れているはずです。
プロセスエコノミー的な考え方はこれからを生きるすべての人に関係がある話で、特別な人にだけ必要な概念ではないのです。
はじめに、けんすうさんがプロセスエコノミーについて最初に書いた note を参考にしながら説明しましょう。
「プロセスエコノミー」をわかりやすく理解するために、まず逆の概念を考えてみましょう。
これを仮に「アウトプットエコノミー」とします。
アウトプットエコノミーは、「プロセスでは課金せずに、アウトプットで課金する」というものです。
たとえば、
●音楽を作っているところではお金は稼がず、できた音楽を売る
●映画を作っているところではお金は稼がず、できた映画を売る
●料理を作っているところではお金は稼がず、できた料理を売る
などです。
売り方は、お客さんから直接課金するケースもあれば、テレビのように広告モデ ルにするなど両方がありますが、どちらもアウトプットで稼いでいるという点では同じです。
このように、アウトプットエコノミーとは、普通の人が考える、極めて一般的な商売の仕方です。
では、アウトプットエコノミーでは何が大事でしょうか?
それは、製品の品質や流通価格、マーケティングなどがポイントになります。
要は、いいものを作って、安く提供して、適切に知ってもらい、適切に届ける、ということです。
なので、みんな、いい製品を大量に作って、値段を手頃に抑えて、広告や口コミなどを通じて認知を広げ、流通などをしっかりと固めてちゃんと届ける、ということをやります。
そして、そのアウトプットエコノミーで何が起きているかというと、すべての水準が上がり続けているという状況です。
そして、水準が上がりきった結果、差が小さくなっているというのが今の状況です。
たとえば、20年くらい前の飲食店は、おいしくないところも結構ありました。
なので、無難なチェーン店とかに行ってたんですが、今はどの店に入っても外れがないんです。
その理由は2つあると思っています。
1つ目は、ネットを通じて飲食店の運営方法や、おいしい料理の作り方の情報などが流通し尽くし品質が上がっていること。
品質を上げるための情報が手に入りやすくなっています。
ヨーヨーの世界チャンピオンのBLACKさんという方が友だちなのですが、彼が言っていたのは「YouTube が普及してから、世界中の子どもたちのレベルが桁外れに上がった」ということです。
それ以前は、ヨーヨーを学ぼうと思っても、狭いコミュニティ内でしか知識の流通がないので、そこまでレベルが上がらなかった。
しかし、YouTube で、一気に世界レベルのテクニックを誰でも見られるようになって、ぐんと視座が上がり、ま たスキルの流通もされた、ということです。
そんなこんなで、音楽でも、アマチュアの曲を聴いてもかなり高レベルだな... ということが増えましたし、Twitterでアマチュアのマンガ家さんでもすごい画力 だったりする、みたいなことが起きていて、アウトブットの質がどんどん向上して いるというのがあります。
そして、もう1つは、口コミが広がるスピードの速さです。
たとえば飲食店なら、食べログなどのレビューサイトで、おいしくない店がすぐ わかるようになって、ユーザーが避けるようになり、割と早めに淘汰されます。
これは他の分野でもそうで、変なことをする人やダメなプロダクトの口コミが広がりやすすぎて、「マーケティングや流通などをがんばっても、製品が悪いと淘汰される」ということが起きているんじゃないかと思っています。
ということで、この2つの要因によって、「だいたいどの分野でもクオリティが高くなっている」という感じになっています。
つまり、ちょっとやそっとのクオリティでは、差別化が難しくなっているの現状だと考えています。
『プロセスエコノミー』幻冬舎
https://amzn.to/3yvTSFB
本書の中で「けんすう」氏は、品質で差が亡くなった今、必要なのが「プロセスエコノミー」だという。
『今、品質の高さによって、マーケティングや流通の差を逆転させる! みたいなことが起こりにくくなっています。
品質にそこまで差がないなら、マーケティングや流通、ブランディングにお金をかけられるほうが強くなります。
結果として、格差が広がっているんじゃないかと思っています。 勝ち組のプロダクトはより勝っていき、そうでないプロダクトは、たとえ良いものでも、陽の光を浴びなくなっている、という感じになっている気がします。
また、消費者も、「基本的にどのプロダクトもいいから、何を選ぶのかにはあまりこだわらない」ということも起きています。
そんな状況なので、プロセスが相対的に重要視されるようになってきました。
なぜプロセスを見られるようになっているかというと、「アウトプットエコノミーが一定の規模まで到達したことで、もう差別化するポイントがプロセスにしかな い」となったからだと考えています。
たとえばファッション誌などを見ると、最近のトレンドの一つは、サスティナブルです。
地球環境にいいもの、ちゃんと製作プロセスに気を配ったものが注目されています。
安い労働力で、発展途上国の人を酷使して作られたものや、環境を破壊して作られた服などはみんな避けたいと思っているわけです。
服は、ファストファッションでも有名ブランドでも、どちらもかなりクオリティが高くなっているので、こだわりが少ない人にとっては差がつきにくくなっていま す。
洋服のプロに聞いても「ユニクロの3990円のジーンズと、リーバイスの1 万円を超えるジーンズ、質には差はない」と言ったりします。
なので、洋服を作るプロセスだったり、プロセスにおける物語だったりが、相対的に重要になっているのかなと思います。
というわけで、アウトプットの差がなくなったことで、価値を出すならプロセス、 という感じになっているのです。
そして、プロセスに価値が増えていった先にあるのが、プロセスエコノミーです。
プロセスに価値があるなら、究極、プロセス自体でもう課金しちゃうほうがいいんじゃない? という動きも出始めています。
たとえばマンガ家さんなら、マンガを売るというより、「マンガを描いている姿をライブ配信して、そこで投げ銭をもらう」みたいなイメージです。』
プロセスエコノミーの3つの良い点。
1.アウトプットするまえからお金が入る可能性がある。(この事例で一番成功しているのは、キングコングの西野亮廣さん。7万人以上のオンラインサロン会員登録があり、会費は月1000円なので年間で約8億の収入。これにより、美術館を建てるとか、映画を作るとかが可能になった)
2.寂しさの解消。(クリエイターは1人で作業することが多く、誰かとつながることにより寂しさが解消される)
3.長期的なファンを増やせる。(最終的なアウトプットが同じなら、より感情移入しているほうが勝つ)
アンドリューセン・ホロウィッツは、「コミュニティを制するものがすべてを制す」と言った。
これからの時代は、アウトプットエコノミーを目指すのではなく…
プロセスエコノミーを深く理解し、一歩踏み出したい。
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