AI (ええ愛・Atelier Ichien)

ここは、『AI(ええ愛)』のある人たちの自由な空間です。一つ一つの記事に『AI(ええ愛)』が込もっているものばかりです。

みてござる 人の心に灯をともす 1020より

2012年06月11日 | うたしやきなお話
一円さん♪の愛読しているメールマガジンより…お福分けさせていただきます…m(__)m…
写真は…言玉ひかりさん♪の提供です…ありがとうございます…m(__)m…


【みてござる】№1020


大谷派浄信寺の西端(にしばた)春江副住職の心に響く言葉より…


佐藤義詮(ぎぜん)先生は立派なお寺の住職さんで、大阪の知事になられた方ですけれども、ある時大阪・船場の問屋さんにお説教に行かれるんですね。

その問屋の玄関に立った時、大きな扁額(へんがく)があり、平仮名で「みてござる」と書いてあったらしいのです。

上に上がられたら応接間にも「みてござる」、お手洗いにも「みてござる」、仏間にも「みてござる」の額が飾ってある。


それで、佐藤先生がご主人に

「珍しいですね。扁額はよう読まない難しい字が書かれてあるものなのに」

とお尋ねになったら、ご主人は次のような話を始められたのだそうです。


その方のお父さんは飛騨高山のご出身なのですが、小さい時に父親を亡くされて貧乏のどん底でね。

お母さんが「どうしてもおまえを養えないから」とおっしゃって、13歳で大阪に奉公に行かれるのです。


いよいよ明日は見知らぬ大阪に出発という日の晩、二人ともなかなか眠れない。

お母さんが「じゃあ、お話ししようか」と夜が白むまで子供にお話をされました。


「貧乏でおまえに何もしてあげられなかった。

何か餞別(せんべつ)をしたいんだけど、それもできない。

物を買うお金もないので、火にも焼けないし水にも流れない言葉をあなたに贈ります」

そう言ってお母さんが平仮名で書いて、少年に手渡されたのが「みてござる」という言葉だったんです。


少年はその言葉を持って大阪に出るのですが、やはり辛い船場でのご奉公があって、ある時淀川(よどがわ)の堤防を歩きながら

「辛いなあ、お母さんが恋しいなぁ。この川にはまれば楽になれるのに」

と思っていたら、ふと「みてござる」という言葉が頭に浮かんで少年を引き戻すんですね。

それからも、先輩からいじめられたり、いろいろ辛い体験をされるのですが、そういう時のお守りが常に「みてござる」だったといいます。


この方はやがて船場に店を張るまでに成功し、75歳でお亡くなりになられます。

臨終の場に息子たちや番頭さんを集めて

「いろいろお世話になりました。

私はおかげさまで成功できたと思うけれども、それには、やはり目に見えない私を引っ張ってくれるものがあった。

それが『みてござる』という言葉なんや。

どうか子々孫々に伝えて長くわが家の家宝としてほしい」

と言われたというんです。

『一流たちの金言 2』致知出版社



こんな言葉がある。

「みてござる

ご先祖さまがみてござる

慈悲のまなこでみてござる」


ご先祖さまや、天は、どんな時でも、やさしく見守ってくれる。

しかし同時に、「お天道さまが見ている」の言葉の通り、悪事も天は見逃さない。


雨の日も風の日も、道行く人を、手を合わせ拝んでいるのは、道端にひっそりと立つお地蔵様だ。

地蔵菩薩と言われ、災難や苦しみから、我々を見守ってくれているという。


「みてござる」

辛いときも、悲しいときも、きっと、だれかが見ていてくれる。






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