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AI (ええ愛・Atelier Ichien)

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キャリアをつくる独学力 人の心に灯をともす 5254より 写真はMさんからいただいたプレゼントです(*...

2023年02月13日 | 
【キャリアをつくる独学力】5254



高橋俊介(しゅんすけ)氏の心に響く言葉より…


いま起きている変化の本質は、「AIなどに代替されずに残る仕事も、大きく変質せざるを得ない」という問題です。

人間が担うものとして残った仕事についても、その内容は大きく変化していき、それによって「キャリアショック」が起きるという問題も直視しなければなりません。


その一例として、エアラインのパイロットの仕事を例にあげましょう。

かつて航空機の操縦系統は、パイロットが操作する操縦桿やペダルの動きをケーブルやロッドなどを介して油圧作動機構に伝え、それぞれの操縦翼面を動かす方式でした。

そのため、パイロットの操縦の腕前は、「いかに巧みに操縦桿を操作できるか」という、 いわゆる「わっぱ回し」の技能に左右されました。


そのころのジェット旅客機は機長以下、 3人ないしはそれ以上の運航乗務員によって運航されていました。

最初の大きな変化は、1989年に大型旅客機ボーイング747-400、通称「ハイテクジャンボ」の運航が開始され、2人乗務が可能になったことでした。

さらに「フライ・バイ・ワイヤ」と呼ばれるシステムが登場し、パイロットの操作を電気的な信号に変え、コンピューターがその入力データを読み取ってさまざまな演算を行い、電気的に操舵する方式に変わったのです。

「わっぱ回し」の技量はその重要性を失い、代わりにシステムオペレーターとしての知識が重要になりました。


それにより、航空機の全損事故件数は年々減少し、現在、人命に関わる全損事故の発生率は200万フライトに1回程度といわれています。

東京~大阪間を飛行機で毎日1往復しても、2700年に1回しか事故に遭わない確率です。

ところが、ここ10年ほどの重大事故発生率の推移を見ると、大きな減少が見られないのです。


事故がテクニカルな問題よりも、人の「ノンテクニカルスキル」の問題と関わるようになっていることを物語っています。

ここでいう「ノンテクニカルスキル」とは、コミュニケーションやチームビルディング、 ディシジョンメーキングなど、企業において組織のリーダーに求められるスキルとほぼ同じものです。

システムへの置き換わり後に残った人の仕事でも、「新たなスキル」が重要となり、長年の経験の積み重ねだけではついていけなくなる。

これはパイロットという特殊な仕事に限らず、広くビジネスの世界全体で起きているのです。



日本の企業では、「組織内タテ流動」が大きな意味を持ったように、「タテの上下関係」 が重要視されてきました。

それは、日本社会の特性によります。

人間関係をその「結びつきの形式」によって分けると、「タテ」と「ヨコ」の関係があり、 日本社会は、上司・部下、先輩・後輩といった、組織内での上下の序列がきわめて重要な機能を持つ「タテ社会」である…。

このことを看破されたのは、社会人類学者で、女性初の東京大学教授、中根千枝さんでした。


日本企業でも、「タテ社会的」な組織モデルが有効だったころは、上司や先輩が自らの 経験をもとに部下や後輩を育てる「タテ型の人材育成」がもっぱら行われてきました。

上下関係の中で下が上に学ぶ「タテ型OJT」がきわめて強力に機能しました。

しかし、環境変化により、上司や先輩が積み上げてきた経験や既存の知識が通用しなくなり、 「タテ型OJT」が次第に機能不全になってきたことから、「ヨコの学び合い」による創発型 の職場学習を重視する企業も出はじめています。

「ヨコの学び合いの場」が有効なのは、互いに刺激し合い、気づきを得ていくことで、個々人の「学びの主体性」が引き出されるからです。

その意味で、独学力と「ヨコの学び合い」は、 学び方を変えていくためのクルマの両輪といえ るでしょう。


『キャリアをつくる独学力』東洋経済新報社
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高橋氏は「キャリアショック」という概念を提唱している。

キャリアショックとは、自分がそれまで積み上げてきたキャリア、そして、自分の思い描いてきたキャリアの将来像が、予期しない環境や状況の変化により、短期間のうちに崩壊してしまうことをいう。

変化の激しい時代に生きるビジネスパーソンにとって、「キャリアショック」の危機的状況に陥るリスクがいまや完全に現実のものとなり、自律的にキャリア形成をしていく必要性が高まっている。

そのためには、「自律的な組織」と同時に、「学びの主体性」と「学びの自律」が必要だという。

それが本書でいう「独学力」。


独学力を高めるために必要なのが…

「なぜ学ぶのか(WHY)」→AIの加速度的進化に伴い、変化に強い人になるため。

「何を学ぶのか(WHAT)」→異質な経験で、さまざまな視点を身につける。

「いかに学ぶのか(HOW)」→ヨコの学び合い、越境学習で刺激を受ける。


キャリアショックを乗り越え…

自ら自律的に学び続け、独学力を身につけたい。






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