
【二宮尊徳の四つの教え】5564
藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…
二宮尊徳は天明七年に生まれ、七十歳で生を終えた。
それは幕末の国家的動乱期で、内憂外患(ないゆうがいかん)の時代であった。
その時期に尊徳は貧困にあえぐ農民救済に焦点を定め、国事を一切論じず、一滴の血も流さず、一発の銃弾も撃たず、荒廃した全国六百余村を復興し、疲弊した藩の財政を再建した。
その根本は四つの教えに尽きる。
「至誠を本とし、勤労を主とし、分度(ぶんど)を体とし、推譲(すいじょう)を用とす」
まごころを根本に置き、懸命に働き、自分の分限に応じて暮らし、今年得たものは来年のために譲る。
子孫に譲り、社会に譲る――この報徳思想の普及と実践が、偉大な成果を生んだのだ。
尊徳にはこういう言葉もある。
「夫我(それわが)道は、人々の心の荒蕪(こうぶ)を開くを本意とす、心の荒蕪一人開(ひら)くる時は、地の荒蕪は何万町あるも憂るにたらざるが故なり」
我が道は人々の心の荒蕪を開拓するのが本意である。
一人の心の荒地を開拓すれば、土地の荒地が何ヘクタールあろうが心配することはない。
必ず開拓できる、と言うのである。
人心の荒蕪を開拓する――この一点 に焦点を定めて生きたのが尊徳の人生であった。
最後に『菜根譚』の言葉を紹介する。 「末路(まつろ)晩年、君子宜しく精神百倍すべし」
物事の終わり、また人生の晩年、君子たる者は精神を百倍にして立ち向かっていけ、と言う。
人生、どこに焦点を定めて生きていくか。
先哲の言葉はそれを端的(たんてき)に示してくれている。
『小さな修養論 2』致知出版社
https://amzn.to/4atUspM
人はもともと怠惰な性格を持っている。
放っておくと、尊徳のいう「至誠」「勤勉」「分度」「推譲」とはほど遠い人間になってしまう。
それは…
「自分を大きく見せようとしたり、飾ったりするまごころのない姿」
「怠惰にながれ、コツコツという地道な努力を忘れ、遊興(ゆうきょう)にながれやすい」
「分をわきまえず、収入以上の支出をしてしまう」
「人にゆずる心を忘れ、自分本位で利己的な姿」
その元にあるのが心の荒廃。
心が正しい方向を向いていなければ、心は荒れるばかり。
まずは、魂を磨き、心を高める努力をすること。
そして、大事なことは、人生の晩年にさしかかってからは、若い頃より、さらに心をひきしめ、必死の努力をすること。
楽をしようとか、ひと休みしようと思ったとたん、坂を転がり落ちるように、「老いた人」「老害の人」となる。
いくつになろうと、怠惰に流れず…
魂を磨き、心を高める努力をする人でありたい。
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二宮尊徳は天明七年に生まれ、七十歳で生を終えた。
それは幕末の国家的動乱期で、内憂外患(ないゆうがいかん)の時代であった。
その時期に尊徳は貧困にあえぐ農民救済に焦点を定め、国事を一切論じず、一滴の血も流さず、一発の銃弾も撃たず、荒廃した全国六百余村を復興し、疲弊した藩の財政を再建した。
その根本は四つの教えに尽きる。
「至誠を本とし、勤労を主とし、分度(ぶんど)を体とし、推譲(すいじょう)を用とす」
まごころを根本に置き、懸命に働き、自分の分限に応じて暮らし、今年得たものは来年のために譲る。
子孫に譲り、社会に譲る――この報徳思想の普及と実践が、偉大な成果を生んだのだ。
尊徳にはこういう言葉もある。
「夫我(それわが)道は、人々の心の荒蕪(こうぶ)を開くを本意とす、心の荒蕪一人開(ひら)くる時は、地の荒蕪は何万町あるも憂るにたらざるが故なり」
我が道は人々の心の荒蕪を開拓するのが本意である。
一人の心の荒地を開拓すれば、土地の荒地が何ヘクタールあろうが心配することはない。
必ず開拓できる、と言うのである。
人心の荒蕪を開拓する――この一点 に焦点を定めて生きたのが尊徳の人生であった。
最後に『菜根譚』の言葉を紹介する。 「末路(まつろ)晩年、君子宜しく精神百倍すべし」
物事の終わり、また人生の晩年、君子たる者は精神を百倍にして立ち向かっていけ、と言う。
人生、どこに焦点を定めて生きていくか。
先哲の言葉はそれを端的(たんてき)に示してくれている。
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人はもともと怠惰な性格を持っている。
放っておくと、尊徳のいう「至誠」「勤勉」「分度」「推譲」とはほど遠い人間になってしまう。
それは…
「自分を大きく見せようとしたり、飾ったりするまごころのない姿」
「怠惰にながれ、コツコツという地道な努力を忘れ、遊興(ゆうきょう)にながれやすい」
「分をわきまえず、収入以上の支出をしてしまう」
「人にゆずる心を忘れ、自分本位で利己的な姿」
その元にあるのが心の荒廃。
心が正しい方向を向いていなければ、心は荒れるばかり。
まずは、魂を磨き、心を高める努力をすること。
そして、大事なことは、人生の晩年にさしかかってからは、若い頃より、さらに心をひきしめ、必死の努力をすること。
楽をしようとか、ひと休みしようと思ったとたん、坂を転がり落ちるように、「老いた人」「老害の人」となる。
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