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【生涯の旅路】4701
藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…
「開物成務(かいぶつせいむ)」…深く心に響くものがあった。
易経の言葉である。
物を開き、務めを成す。
「ものを開発し、すべての仕事を成し遂げさせる」意と解説にある。
安岡正篤氏はこう説明している。
「放置しておけば宿命的になってしまう問題を豁然(かつぜん)として新生命を開かせる」 「環境、状況、事柄、人事…自分の周囲にある「物」を開いて、すな わち開発し、あるいは変革し、あるいは打破して、自己の成すべき務めを果たしていく。
さらに言えば、自分の運命を完成させていく。
それが人生を生きる秘訣であることを、この四文字熟語は教えている。
戦前、森信三氏は建国大学で教鞭を執っておられた。
その学生だった野尻武敏(たけとし)氏は、森氏がよく語られた言葉を耳に焼き付けている。
「時処位(じしょい)の自己限定」
人は誰でも一つの時代に一つの処で一つの位(立場、役割)を得て、生きている。
この与えられた時、処、位の中で、運命に対して不満を言わず、最善最高の努力を傾注していけ、という教えである。
開物成務の要諦を示した言葉と受け止めることができる。
そういえば、作者は不明だがこういう詩がある。
ここにも開物成務の 心得が説かれている。
【生涯の旅路】
私は私の一生の旅路において今日というこの道を再び通ることはない
二度と通ることはない
二度と通らぬ今日というこの道
どうしてうかうか通ってなろう
笑って通ろう歌って過ごそう
二度と通らぬ今日というこの道
嘲笑されてそこで反省するのだよ
叱られてそこで賢くなるのだよ
叩かれてそこで強くなるのだよ
一輪の花でさえ風雨をしのいでこそ
美しく咲いて薫るのだ
侮辱されても笑ってうけ流せ
蹴倒(けたお)されても歯をくいしばって忍ベ
苦しいだろうくやしいだろう
しかし君、この道は尊いといわれた人たちが
必ず一度は通った道なんだ
『小さな人生論 3』致知出版社
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我々は、ひとつの「時」という、今この時代に生まれてきた。
江戸時代でもなければ、明治でもなく、戦中戦後でもなく、この今、この時に生まれてきた。
この「処」、ヨーロッパでもなければアメリカやアフリカでもなく、この日本に生まれてきたのだ。
そして、「位」という、今の立場、肩書や、役割を担って生きている。
舞台でいえば、配役は、父親役か母親役か、経営者なのか、サラリーマンなのか、定年退職者なのか…。
そう、神さまにキャスティングされたのが我々だ。
世界では、内戦や紛争状態だったり、不当に抑圧されている国や地方もある中で、この時代に、ほとんどの人が衣食住に困らない平和な日本に生まれてきた。
そんな恵まれた運命を授かって生きているのに、文句ばかり、批判ばかり、不平不満ばかり、グチや泣き言ばかり言っている人がいる。
「あなたが無駄に過ごした今日は、昨日死んだ誰かが死ぬほど生きたかった明日です」という言葉がある。
だからこそ、「時処位(じしょい)の自己限定」が必要なのだ。
そして、「いま、ここ」にベストを尽くさなければ、あまりに申し訳ない。
運命に対して不満を言わず…
最善最高の努力を傾注して、生涯の旅路を歩んでいきたい。
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