AI (ええ愛・Atelier Ichien)

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仕事を「面白くする」のは自分 人の心に灯をともす 4948より 写真はMさんからいただいたプレゼント...

2022年04月13日 | 
【仕事を「面白くする」のは自分】4948



萩本欽一氏の心に響く言葉より…


「欽ちゃんはいつも楽しそうに仕事をしてますけど、どうやったら仕事が楽しくなるんですか?」 「自分が楽しめそうな仕事って、どうやって探せばいいんでしょう?」 若い人たちからよくこんなことを聞かれます。

僕の答えはこう。

「最初から『楽しい!』と思える仕事なんてないよ。仕事って、自分自身で面白くしていくの」

そう言うと、たいていの人はこう言います。

「でも、欽ちゃんは、コメディアンになりたくて浅草の劇場に入ったんですよね? だっ たら最初から楽しかったんじゃないですか?」


ぜ〜んぜん!

そもそも僕がコメディアンを目指したのは、家がものすごく貧乏だったから、お金を稼げそうな仕事を選んだだけだしね。

とにかく浅草の新人時代は「稼げない」「面白くない」「才能はない」のないない尽くし。

でも、我慢して続けないと「一流のコメディアンになって母親のために家を建てる」 という夢にたどりつけないから、足りないところを懸命に補充しようとしてた。


根っからのアガリ症で小さい声しか出せなくて、座長に「お前の声は舞台の後ろまで聴こえね〜んだよ!」と言われたので、毎朝誰よりも早く劇場に行って、「俺は萩本欽一だ〜っ!」って舞台の上から大声を出す練習をしてました。

僕が入った劇場は踊り子さんがメインで、踊りの合間に出て行くのがコメディアンの 役目。

ときには踊り子さんと一緒に踊る場面もあって、そこでまた言われちゃった。


「お前、ホントにリズム感がないな!」

言われてみればその通り。

いつも振付についていけなくて、踊り子さんたちにも笑われてました。


どうやったらリズム感が身につくか......考えた結果、ドラムの練習をすることにしたんです。

有名なジャズドラマーの教則本を買って、ドンチッチ、ドドンチッチ......と毎日練習していたら、いつの間にか劇場付きのバンドマスターから「うちのドラマーにならないか?」って言われるぐらい、叩けるようになってました。

それでリズム感は多少よくなったかもしれませんが、何もかもが人より遅れていた僕は、ある日とうとう座長から「クビ」を宣告されちゃった。

そのとき、思いがけず救いの声が聞こえたんです。

「こいつ、一生懸命練習しています。それに、何か言われたとき『はい~っ!』って元気な返事をするんです。それに免じて、クビは勘弁してください」

先輩がそう言ってくれたんです。

毎朝僕が舞台で大声を出す練習をしていたのを見ていたお掃除のおばちゃんも味方をしてくれて、なんとか首がつながりました。



でも、これで仕事が楽しくなったわけじゃない。

目標の一つだったテレビ出演が叶っ たと思ったら、生放送で商品を宣伝するときに19回も言い間違えて、一度はテレビから追放されましたし、失敗の連続。

失敗話をしたらキリがないのでやめますけど、自分の番組をもって成功するまで「仕事が楽しい」とは思ったことがなかった。

でも、こうも言えます。

苦手なことを克服しようと努力していると、苦手なことが好きになるし、楽しくなる。

逆に最初から「得意」なことを仕事にすると、自信がある分そのあとの努力が足りなくなって、そのうち「苦手」から始めた人たちに追い抜かれる んじゃないかな。


『80歳、何かあきらめ、何もあきらめない』主婦と生活社
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欽ちゃんは、本書の中で、「仕事が楽しい」についてこう語っています。


『これまで何人か、その業界で「一流」と言われている人に会ったので、そのたびに僕は聞いてみたの。

「なんで今の仕事を選んだんですか?」「最初から楽しかったですか?」って。

たまたまかもしれないけど、「好きで選んだ」人も、「最初から楽しかった」という人もいませんでした。


いちばん印象に残っているのはある職人さん。


「いやいや、好きで選んだんじゃないですよ。

私の祖父も父親もこの仕事をしていたんですけど、私はぜんぜん興味がもてなくて、大学卒業後は商社に就職してサラリーマンになりました。

実家からも出ていたんですが、久しぶりに帰省したとき、『いいなあ、 お前は好きな仕事をやれて』って父親に言われたんです。

父も本当は別の仕事をしたかったのかもしれない。

そのとき突然そう思ったら、『帰ってきて、後を継いでやろうか?』と自然に言っていました。

父は『いいよ、お前は好きなことやってな』と言うの で、なんかホロッときて、『いや、やるよ俺』って言ったら、うれしそうな顔をしてた。

それでやり始めたんですけど、最初は好きじゃなくてね。でも、今は大好きですよ、この仕事」


なんか、僕もホロッとくる話だった。

この人の場合は本人の努力のほか、「親父を喜ばせたい」っていう気持ちが、仕事を好きにさせたんだろうね。

やっぱり「誰かのために頑張る」って、大きな実りに結びつくんです。』



どんな場面に遭遇しても、それを「面白がれる」人はいます。

「面白がれる」人は、些細なことに「感動」できたり、「驚く」ことができる人です。

たとえ、淡々とした何も変化のない毎日だとしても、その中で面白いことを見つけ、面白がれる人です。


それは、道端に小さな花が咲いていたのを見つけ、「感動」したり、「驚いたり」、「幸せ」を感じることができることと同じ感性です。

もっと言うなら、そういう場面に遭遇できたことに、ありがたいと「感謝」できる人でもあります。

つまり、自分がこの世で、生かされていることに感謝できるということです。

感謝ができたとき、そこから仕事は面白くなります。


仕事がなくて困っている人がいる中で、仕事があってありがたい。

病気になって仕事ができない人がいる中で、仕事ができてありがたい…、と。


『仕事を「面白くする」のは自分』と言う言葉を、胸に刻みたいと思います。







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