日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

光とまことを遣わしてください

2013-04-06 | Weblog
 詩43篇 

  3節「あなたの光とまことを遣わしてください。彼らはわたしを導き 聖なる山、あなたのいますところに わたしを伴ってくれるでしょう」(新共同訳)

  1節「神よ、あなたの裁きを望みます。わたしに代わって争ってください。あなたの慈しみを知らぬ民、欺く者 よこしまな者から救ってください」。本篇に表題がないこと、42篇と内容的に繰返し部分が共通している点から、二つの詩篇は連続したものとして扱われる。詩の背景は、エルサレム巡礼の行列と音楽を奏でる者が伺われ(4節)、捕囚により異国の地から都エルサレムを待望している。神の慈しみも知らず、欺きとよこしまな異邦の民に囲まれているこの境遇から救い出して下さるようにと切望する。
  2節「あなたはわたしの神、わたしの砦。なぜ、わたしを見放されたのか。なぜ、わたしは敵に虐げられ 嘆きつつ行き来するのか」。なぜあなたに見放されわたしは顔を暗くし迫害の中歩き回らねばならないのか。
  3節「あなたの光とまことを遣わしてください。彼らはわたしを導き 聖なる山、あなたのいますところに わたしを伴ってくれるでしょう」。あなたの光と真実を御使いのように遣わして、わたしをあなたの聖なる山、あなたの住いに連れて行って下さいと祈る。そうなれば、私は神の祭壇に向かって歓喜し、竪琴をもって感謝します(4節)
  5節「なぜうなだれるのか、わたしの魂よ なぜ呻くのか。神を待ち望め。わたしはなお、告白しよう 『御顔こそ、わたしの救い』と。わたしの神よ」。「わたしの魂よ~」。42篇12節と同じで、賛美の中のリフレインである。「なぜうなだれるのか」=自問自答 魂が空になる程に思いを集中する。そして神の御顔を仰いで祈り、「わたしの救いの神よ」と告白する。