植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ちょっと残念な話 書道チャット

2023年08月18日 | 書道
世の中、無数に人がいますので、それぞれが違った考えを持ち、一生懸命、自分の生き方を模索しながら暮らす、というのが基本にあります。

それはそれで当然ですし、このワタシとて人並みに癖があり、思い違いもあります。人と違った人生で培われた思考回路となっていることも否定できませんね。昨日ネット上でちょっとしたやり取り(いざこざに近いか)がありました。その話をします。

書道を本格的にやり始めて数年経って、「書道オープンチャット」を見つけました。例によってタダで様々な通信サービスを提供してくれる有難いLINEの中です。もう2年以上になりましょうか。参加者はだいたい200名程度で推移して、新たに入る抜けるが繰り返され、メンバーになっていても実際は見ていない(既読にならない)方も2,3割居るようです。

ここに、ちょっと練習して書いた書や篆刻印をアップするようになり、その中でなんと10%の人に印を彫って差し上げています。おかげでたくさんの方とこのチャットを通じて知り合いになり有益な情報交換も出来ているのです。
この登録メンバーには、ワタシの知る限りプロの書道家さんや師範級の方は書道・篆刻合わせて少なくとも5,6名はいらっしゃいますが、あとは小学生からお年寄りまで習字を始めたばかりの子供から、書道専門の学校に通う人など、書道でつながっただけの団体と言えます。

さて、そこで、夏休みに入って某公募展のお題「鱒」の字をうまく書きたい、とか、楷書から行書に移行するにはどうしたらいいか、とか質問・疑問を持って新規に参加してくる若い方が目立つようになりました。既存のメンバーは常識的で温かい優しい人が多いので、相手が新入りでも、すぐにアップした試作品を見てアドバイスし、時にはお手本まで書いて差し上げるのです。

ところが、そのなかで数日間に、3人が続いて新規参加後数分から1時間で離脱という事例を目にしました。ここ数年でこんなことは初めてなのです。いくらか冗談を交えて、(いくら不特定な人が自由に出入りするチャットとはいえ)「用が足りたらさっさといなくなるのは礼を失する行いではないか」、という意味のコメントを書き込んだのです。勿論一般論で個人を特定して非難するのではなく、すでに退出しているのでご本人たちはそれを目にすることもありません。

すると、ワタシのその書き込みが「言い回しが引っかかる、皮肉ぽい」との批判を頂戴しました。ちゃんと、礼を言って抜けるのだからそれを揶揄してはいけないだろう、というご意見でありました。それも一理、冒頭に書いたように人それぞれの考え方があり、とらえ方も違うのは受容せねばなりません。

チャットで一番やっていけないのは、グループ内をひっかきまわす「荒らし」と個人攻撃や激しい論争であります。その意見が正しかろうがそうでなかろうが、見ず知らずの人をけなし、批判してぶつかるようになったら、周りの人が迷惑し不愉快になります。当人はもしかしたら管理人によって「出禁」になるかもしれませんし、そのチャットから人が抜けていくでしょう。

ですから、反論せず「黙って聞いて」素直に謝罪する、というのが、社会経験を積んだ普通の大人の対応になりましょう。

ただ、残念なのは、この2年間に自分なりに努力し、若い人・書道に打ち込もうとする人に、助言や情報・時には書道具の提供・落款印の制作などでサポートしてきた(つもりの)事が、一度に否定されたような嫌な気持ちになりました。歳をとっているので偉そうに言わない、みんなと同じ目線で書道を語ってきたつもりなのです。

お相手の方は、ごく最近参加されているので、今までの長い履歴はもちろんご存じありません。「元から長くこのグループにいた方も、自分自身を見つめなおすきっかけにできるといい。」と締めくくられていました。ずいぶん立派なご意見ですね。
ワタシは、人と争う事、競争することはこれまでも避けてきました。また、相当に文字数が多い長文、持論を滔々と語る方は正直苦手なのです。おっしゃる通り、これまでに仲良くなった人たちとの交流や、このチャットにいて成したこと、得たことはいいとして、見つめなおして「脱会」する頃合いかもしれないと感じるちょっと残念な朝であります。

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