女性用の中折れハット。しかも黒。すこしでもソフトなイメージにしたかったのでベールとアクセントにキラキラしたバックルをつけてみる。
黒いベールはお葬式、白はウェッディング。でもベールの色は赤、青、ピンク、紫、茶色などとても豊富。上の写真は左が1950年代、真ん中は1940年代、右は1930年代のベールが付いた帽子。ベールは帽子にマッチする色が付いていたと思われます。
左は1919年。真ん中は1909年、左は1893年の帽子。ベール付きの帽子はフォーマルな場面に使われることになっているけれど、帽子を頭に固定してくれるという大事な役割もはたしている。だけど資料を見る限りでは19世紀以前にベール付きの帽子は見当たらなかった。顔を隠す場合にはシルクのガーゼが使われていたようです。上の写真を見てもわかるように帽子に付けるベールは目が荒いネット状の物を使用していますね。20世紀になってからの技術で生まれた物でしょうか?
STORM VEIL。つまり嵐になっても風に飛ばされないためのベールでしょう。帽子のデザインから察すると1920年代の製品だと思います。ベール付きの帽子と言えば今ではお葬式用の帽子と言う事になってしまったけれどせっかく色とりどりなので何か楽しい使い方を考えてみましょう。
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