本当に出てきやがった。米国のGAIトレーニング企業が、学習用のオリジナル短編を創作する作家や詩人を募集しているそうである。そんな会社が既に登場しているのも驚きであるが、AI養成の為に人を雇うと云うディストピア感もなかなかのものである。英語に限らない多言語の大規模学習モデルの構築を目指しており、日本語も対象だそうだから、興味の有る方は挑戦してみるのも良いと思う。「いや、こんな文章を教材にするのはちょっと」とGAIにリジェクトされたら泣いてしまうので、私は遠慮する。人文学の学位を取得している等、一定の質を担保出来る人のおちんぎんは時給50ドルと非常に魅力的ではあるが、学習に必要なのは質より量である。Webスクレイピング以上のデータセットを用意できるかがビジネス成功の鍵となろうが、実は人間も作文は苦手だったりする。そこら辺を楽にしてくれる筈のGAIが人類にその元ネタを要求すると云うのも、実にディストピアなのである。