危機感を募らせるのも当然であろう。ハリウッドの脚本家等で構成される組合が「AIに脚本を書かせるな」と云う主張を掲げてストに突入し、5か月が過ぎた24日に暫定合意に至った様である。随分と長期間に及んだものだと感心するが、それだけ米国のエンターテイメント業界の収益悪化が深刻なのだろう。「何かと窮地に陥りがちな主人公が間一髪で切り抜けまくり最後に大爆発してハッピーエンド(ポロリ有り)」と云うシナリオを書いて、とリクエストすれば、それなりのものを生成出来るレベルにまでGAIは進歩している。そして昨今の主戦場は映画では無く、全世界に展開する定額の動画配信である。儲けるのが難しくなった制作会社がリストラに走るのも頷ける。誰しもがGAIを凌駕する作品を生み出せる訳では無いし、自分がコッソリ使う算段を立てていた人も居るだろう。どう決着するのかは分からないが、概ねシナリオ通りのバッドエンドになりそうな気がするのである。