世界のルールを決めるのは欧州。ヤードやポンドを使っている連中はそれに従え。そんな風に思っているのかな、と邪推をしてしまうぐらいテック企業に難癖をつけているEUである。デジタル市場法(DMA)自体が彼らを狙い撃ちした様なものだから想定はされていたが、全世界売上高の10%の罰金を科する、とか無茶にも程が有ると思う。Facebookが欧州域内で広告無し有料プランを提供しているのだが、DMA的にはそれでは不十分であり、必要最低限の個人情報しか抜き取らない無料プランを用意しなければダメだそうである。営利企業からすればじゃあどうやって儲けりゃいいのよって事になるのだろうが、個別の事情を一切斟酌しないのはルール決定者の特権である。目一杯ふっかけて相手が譲歩してくれればモウケモノと云う外交術でもあろう。最終的には裏で握って一般市民には良く分からない落し所に持って行く気がする。法令順守は国際社会に於いては必ずしも美徳では無いのである。