NHKのテレビドラマの「南町奉行大岡越前守」をよく見る。
お白洲に引き出されると、だいたいは「白を切る」。
そのうち問い詰められると「開き直る」。
旧統一教会と関係したとみられる自民党の議員も、同じようなパターンだ。
少しパターンが違ったのは福田達夫総務会長だ。
「正直に言う。何が問題か、僕はよくわからない」
この浮世離れした感覚は、政治家も3代目になるとこんな風になるのか。
慶応幼稚舎からエスカレーターで大学まで上がったし、その後も親の地盤を引き継いだから、現実の社会のドロドロした面を見ずに育ったのであろう。
あるいは、選挙地盤は安定しているし軍資金はふんだんにあるだろうから、膝を屈して(節を曲げて)票を頼む苦労が無かったのだろう。
幸せなことだ。しかし半面かわいそうな気もする。
本当の苦労をしていないから人生の深さを味わっていないのではなかろうか?
自民党の次の時代を担うと言われている福田達夫の宗教観がこのレベルでは、自民党の未来は暗い。
もっとも夕方には、誰かに諭されたのか、次のように訂正した。
社会的に問題が指摘されている団体との関係が問題であることは、言うまでも有りません。
茂木幹事長も福田総務会長も、旧統一教会問題は、「我が党がある団体から強い影響を受けて政治を動かしていることは一切ない」と、まさに開き直りの極致。
特定の集団が見返り無しに特定政党を応援する筈がない。
この問題は、日本の在り方が外国勢力によって精神的に侵略されかけているという危険な状態だ。
ここで自民党に自浄作用が働かなければ内部から崩壊するであろう。