三浦「次は」
一同「オー」「オッ」「コエ~」「オ~」
三浦「キレイでしょう」
三浦「え~元素によって燃える色が違うわけ。ナトリウムも銅もバリウムも、
それぞれ決まった色で発光するのね。これを……」
和弘「炎色反応!」
三浦「あら、よく知ってたわね」
三浦「え、この炎色反応が花火にも応用されているわけ。
どうして花火にいろんな色があるのか、分かりましたかあ~」
一同「ハ~イ」
三浦「え、今日は飯岡町の花火大会です。みんなも行くと思うけど、花火を見たら、
これを思い出してね。赤はストロンチウム、緑は銅、黄色はナトリウム、て
考えながら見ると面白いわよ」
稔「8月1日に飯岡町の花火大会があります。夜遅い時間なので次の注意を
よく守って行きましょう。」
三浦「えー花火大会にはいろんな人が来ます。変な人に、からまれたり、誘われたり
しないように気をつけなければいけませんから、みんなこのプリントをよ~く読んで、
楽しい花火大会にしてください」
純一「先生!」
三浦「ハイ」
純一「花火大会に行かない人は、読まなくていいんですか?」
三浦「あら林君、行かないの?」
純一「どうしよっかなあ。今日、ヴェルディー・マリノス戦だからなあ」
一同「ハハハハー」
三浦「一応目は通しておきなさい!」
純一「は~い」
なずな「先生、これ」
生徒達「さようなら~」
三浦「はい、さようなら~」
栗田「あ、ラブレターですか?三浦先生」
三浦「えっ?」
典道「オッシッ」
佑介「あイテテテ……」
佑介・典道「プッシャ、プッシャ……」
佑介「あれ、お前もここの当番?」
なずな「掃除終わったの?」
典道「いや」
佑介「あの、ちょっと涼んでから始めようと思ってさ」
なずな「あ、そう」
栗田「ハ~ァ、離婚かあ。及川は母親が引き取るんですか」
三浦「今月中には転校したい、て言うんですけどね、夏休みが明けたら
クラスの1人がいなくなってるわけでしょ?他の子たちに何て説明するのか」
栗田「でも本当のこと、言えないですよねえ。なにしろこればっかりは、僕たちも
なかなか踏み込めない領域ですから。あっ、これ」
三浦「子供にこんなもの持たせるなんて!」