《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

はなやぐ夏のいたずらや(4) (オールスターでバントって、すっごいいたずら!)

2009年07月24日 20時50分18秒 | Weblog
和弘「丸だよ」
純一「平べったいんだよ」
和弘「絶対丸だって」
和弘「花火はどっから見ても丸いもの。だいいちさぁ、いいかい」
和弘「普通見てる花火ってこうじゃん」
純一「オウ」
純一「なあなあ」
典道「うん」
純一「花火ってさあ、横から見ると丸いと思う?平べったいと思う?」
典道「花火?何それ?」
 稔「だからさあ、でかい花火さあ」
典道「ウ~ン平べったいんじゃないの?」
純一「ホ~ラ見ろ」
和弘「いいから聞けって」
純一「佑介は?」
佑介「エーッ、丸」
純一「なんで」
佑介「知らねぇよ」
和弘「だからちょっとオレの説明聞けって!」
女子「ねえ、なずな知らない?」
和弘「帰ったよ、さっき」
純一「だからお前が間違ってるんだよ」
和弘「なんでそうなるんだよオ!」
純一「じゃあ花火、平べったいと思う人!」
佑介「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」
典道「佑介、さっき丸だったろう」
佑介「さっきはさっき、今は今なの」
和弘「お前らその平べったいのなんか見たことあんのかよ?楕円の花火なんて見たこと
   あんのかよ?」
 稔「オレ、あるぜ」
純一「ホ~ラあるじゃん」
和弘「稔じゃ信用できねーよ」
 稔「本当だって。去年祖父ちゃんの田舎で花火大会があってさあ、祖父ちゃんの庭か
   ら見たら、こんなふうに曲がってたよ。こっからだと角度が悪いって祖父ちゃんも
   言ってたもん」
純一「うん、祖父ちゃんが言ってるなら、間違いない」
和弘「よし、そんなに言うなら賭けようぜ」
純一「何賭ける?」
和弘「オレ、スラムダンクの最新刊」
典道「ダメだ。オレ持ってるもの」
佑介「オレも」
 稔「オレも」
和弘「じゃ何がいいんだよぉ」
純一「じゃさあ、夏休みの宿題ぜ~んぶ」
和弘以外「おおいいねえ、そうしようぜ、いいね」
和弘「じゃ、オレは?」
純一「Jリーグの入場券」
和弘「そんなのあんのかよ」
典道「なあ訊きたいんだけどさあ、花火を横からって、どうやって確かめんだよ」
 稔「ヘリコプター?」
和弘「そんなの簡単じゃん。灯台がさあ、ホラ海岸ちょうど真横じゃん。ってことは
   なんと、花火を真横から見れるということじゃ、あ~りませんか」
典道「誰が行くんだよ」
和弘「オレは行くぜ」
佑介「オレも行く。なあ行こうぜ行こうぜ。おもしろそうじゃねえかそういうのさあ」
純一「夏休みの宿題に比べたら安いもんだよ」
佑介「うーん」
純一「典道は?」
典道「オレ?どうしよっかなあ」
佑介「行こうよ、仲間じゃねえかよ」
和弘「オレ勝ったら何もらえんの?」
典・和以外「行こうぜ行こうぜ仲間じゃねえか、がんばろうぜ」