八月のとある日曜日の午後

窓辺に置いたスピーカーからは軽やかなバロックが流れている。ちょっと苦めなコーヒーと昨日銀座のとある小さなお店で買った黒豆の上品な甘さ。和三盆の味だ。
先ほどまでの読書に少々飽きてきた頃である。相変わらず窓からは涼しい風が入り込んでくる。でも、ここから見る東の空も西の空もどんよりとしているのは又これから襲うであろう雨雲なのだろうか？少し憂鬱さを感じさせるが、でもこれくらいが僕の人生には似合っているのかも。
小さなスピーカーからは相変わらず軽快なバロックが。
チェンバロの音は何故じゃ悲しげだが、でもそれを補うかのような弦楽器。これぞ、至福？そんな自己満足の優雅な日曜日の午後。
昨日までの蒸し暑さはいずこへ。昨日午後と夜の豪雨と雷がその暑苦しさをいずこかへ持ち去ったのか？
こんな詩的な文章？を書けるとは？
こんな自己満足の午後。独りよがりの時間の過ごし方？