まさに人との触れ合いそのものだといっても良いだろう。
金曜日の夜の、その人とのちょっとした会話から、そしてそのことについて背中を押してくれた人がいなかったら、今回の事は実現しなかったであろうし、人生観も特に変わらなかったかもしれない。
次の日、そこに行くこと、そして結果を聞くことが躊躇する気持ちもある中で、その病院に行き、一般的な検診をした。レントゲンを撮り、心電図をとるといった一般的な検診。
レントゲンとか心電図では、特に何もないようだし、と云いながらその場で次の検査の日時と次の検診の日を告げられ帰途についたのだった。つまりは、大したことはなかった検診だったが、病院に行くこと事態が滅多にないことでもあり、何だかかなりお疲れモードの週末の始まりでした。
(もちろん前夜は、インターネットでその病院の事を調べたり、その他関係しそうな病名を見たり、遅くまで起きており、翌日は、つまり病院に行く日はかなり早めに起きたのであったのですが)
そして週末が終わり、次の月曜日、午前中に事務所に行き、お昼前に事務所を出ていったん自宅に戻り、着替えて再度、病院へ午後の検査へ。
今回はかなり精密な検診、これにはかなりの時間を要したのだがそれも無事に終わり、その結果が出るのが明後日の水曜日。
その日は朝から、というよりは深夜から珍しく関東地域は春の嵐
の一日の始まりでした。
土砂降りの中をどのような結果が待っているのか、その検査結果の内容とその後の事態を知る由もなく病院へ。
土砂降りの中を何となく重い気持ちと、反対に何とかなるさ、ぐらいの軽い気持ちで再度、病院へ向かったのだが、土砂降りの午前中とはいえ、院内は相変わらずの多くの患者さんたちで一杯の状態。(世の中にはこんなに多くの医者を必要としている人たちがいるんですね。)
そして自分の番が来たのだが、担当医はその後どうですかと聞きながら、当方としては、特に変わったことは無いのですがと答えながら、ただやはり少し早く歩いたり、上りがあるとなどと云いだすと、典型的な、、、、、、と
、やはり想像はしていた病名が耳に聞こえた。
そして、その次には先日の検査で撮った心臓部分の3D写真。そこにはいつも写真で見るような自分の心臓部分とそれを取り囲んでいる血管の様子が鮮明に映し出されている。その一つの血管を差しながら、この部分が狭くなっているので、そのような状況があるのです、との説明。原因は何ですか?と一番気になる事を聞くと、家族の方にこのような症状の方はいますか?いません。そして、特にコレステロール値も高くないし、タバコも吸わないし、う――んだって。ストレスは関係あるのでしょうか?と聞くとそれはありますね、だって。
そして、治療しましょうと次の言葉、それも淡々と。連休も始まるし、その前にしますか?そして次の瞬間には、後ろを振り返り「明日からベッドはあいている?」と担当者に聞いている次第。
全てが彼のペースで進み、次にはオペの手順を話し始めた。
その次には、また淡々と、これから、手術の準備と入院の説明を受けるように云われ、これまた長い時間をかけて院内でその手続きや事前の検査。終わったらとっくにお昼の時間も過ぎ、3時過ぎ。お腹は減るし、明日からの事、オペの内容、その成功の確率?全てがいろいろと頭の中を駆け巡り落ち着かない前夜が始まったのでありました。(続く)