いよいよ蜂が飛び始めた。
でも、いいもんね、
こちとらとっくに自作の蜂とりホイホイ仕掛けてるもんね。
ペットボトルに窓をつけて、中には甘~い美味しいカルピスウォーター。
おいでおいで、こっちの水は甘~いよ、あっちの水は苦~いよ、
とばかり、ご来店のお待ちしていますよ~~~
昔はね、中に入れる特性の水にずいぶんこだわった。
日本酒とか味醂とか酢も入れたりして、ずいぶんこだわった。
ところがふと気づいた、なんで蜂ごときに酒や味醂をやらないといけんのや!と。
蜂にやるくらいなら自分で飲むわい!と。
そしてネットなどで調べた結果たどり着いた。
そうだ、カルピスウォーター や!と。
そして、試した結果、気づいた。
苦心惨憺して作った自家製の怪しげな液体と、少しも効果は変わらなかったことに。
というわけで以後はもっぱらカルピスウォーターを使っている。
何より手軽で安くていい。
せっかくの酒を蜂に呑まれるイライラを感じないで済むのがいい。
きっときっと蜂だって、満足してるだろう。
酔いどれ蜂って聞いたことはない。
酔いどれ蜂って聞いたことはない。
蜂はきっと甘党だろう。
酒よりも砂糖水の方がお好みだろう。
それにね、今まではただただひたすら女王バチにこき使われる身だったのに、ペットボトルの家に入ったら、ただただ自分のことだけを考えたらいい。
それにね、今まではただただひたすら女王バチにこき使われる身だったのに、ペットボトルの家に入ったら、ただただ自分のことだけを考えたらいい。
もちろんこの家、一度入ったら二度と出られないという、多少わずかな難点がないわけではないけど、
でもね、今までの暮らしを考えてごらんよ。
女王バチにこき使われて、毎日毎日の奴隷労働。
住みかといえば狭い狭い蜂の巣だよ。
ところが今ではずっとずっと広いペットボトルの中でおいしいカルピスウォーター が飲み放題だよ。
もこれからは働かなくてもいいんだよ。
家をしこしこ作ることもなく、新築一戸建てでただただ飲んで暮らせるんだよ。
そうそう死ぬまで楽しく暮らせるんだよ。
奴隷労働をして長生きするか、短い間を楽しく暮らすか、どちらがいい?
どうせみんな死ぬまで生きる。
その生を長く苦しむか短く楽しむか?
どっちがいい?