毎日埴輪を作っている。
しこしこしこしこ作っている。
ちょっと作ってはすぐに休み、
またまた作ってはすぐまた休む。
埴輪は人を急がせない。
ただただのんびりのんびり・・・
うまくできてもできなくても、
埴輪はそんなこと少しも気にしない。
今日は胴体、明日は足、
そして明後日はいよいよ頭部、
そして次の日は顔、目、鼻をつける。
するといきなり埴輪が生きて、自分を主張しだす。
ぽっこり空いた目と口が、自分を主張しだす。
怒ってる?笑ってる?眠い?つまんない?
ほんのちょっとしたつけ方で、埴輪の心の中がまるで違ってくる。
皿や茶わんやぐい飲みや花瓶や植木鉢などの冷たい世界とは違って、
埴輪の世界はとっても暖かかくとっても楽しい。
どんなにへたな作品でも顔をつけるとみな違う。
埴輪の世界にはまっている。