ここで田舎暮らしを始めたとき生えてた山菜と言うと・・・
フキ、ウド、タラ、ワサビ、セリ、ミョウガ、ミツバ、タケノコ・・・
ツクシもたくさん生えてたけどこれは最初から無視、知らんふり。
だって袴をとるのが面倒だと聞いてたので、無視するに限る。
それにツクシはやせた土地に生えるらしい。
それでつくしが生えるのはあまり歓迎すべくことじゃない。
そして農園の畑もだいぶ肥えてきたので、ツクシもずいぶん減ってきた。
タラは近くで生えてたので採ってきて増やしていった。
でも春に芽を食べるだけで他に何の役にも立たない。
それでほったらかし、増やすのも止めた。
里山にはどこにでも生えてるのだから、わざわざ増やす必要もない。
ウドは、前住んでた人が栽培してたらしい。
それでそれを続け増やしていったのだけど、次第に面倒になってきた。
それに最近ではウド畑のはずがキクイモ畑になってきた。
ワサビは沢に生えていた。
根が大きくならなかったし、葉もそんなに食べたいとは思わなかった。
大雨で流されたりはしたけど、今でも何とか細々く生き残っている。
セリも沢に生えてるけど、同じとこに毒セリも生えてるのであまり食べる気にはならない。
ミョウガはずいぶん増やしたけど、今では増やしすぎ!持て余している。
今年からミョウガタケも食べ始めたけど、
やっぱり増やしすぎ!
ミツバは今でも農園の片隅でひっそりいじけて生きてはいるものの・・・これは知らんふり。
別にあんたなんかいなくても生きていけるもんね~ともっぱら知らんふり。
ちょっと冷たすぎるかなぁ~と思わないでもないけど、どうでもいいか~
タケノコは山菜と言うには存在感がありすぎる。
毎年せっせと採ってはそのうちうんざり、けり倒される。
それでも春になると・・・やっぱりタケノコだね~!
ところでこれらの中で山菜の代表ともゆうべきワラビがない。
石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
ワラビは万葉時代から愛されてきた山菜。
でもここに来た時ワラビはまったく見なかった。
でもでも近所の人の話ではワラビはとってもたくさん生えてたらしい。
そうみな鹿にやられてしまったのだ。
ワラビだけでなく多くの山菜が絶滅寸前まで追い込められた。
でも農園を電気柵で囲ったり、集落を柵で囲って鹿や猪が入ってこれなくなったら、次第に山菜が蘇ってきた。
そしてふと気づいたらワラビもいっぱい育っていた。
来年からは我が家お山菜の中にワラビも仲間入りして、きっと食卓に酒の肴になるだろう。
里山では自然を保護するということは、鹿や猪を殺すこと、人間は柵の中で暮らすことなんだよ。