日頃外食なんてしない人間、
まして武漢ウィルス以後ほとんど外食しなかった。
でも昨日、武漢ウィルスのゆるみかふと気になってた隣の町の蕎麦屋さんに行った。
「鬨」というお店。
去年だったか神戸でお蕎麦屋さんをやっててこちらで田舎暮らししたくて引っ越してきたらしい。
こんな店を知るとついつい行きたくなる。
田舎暮らしは人さまざま、ゆったりまったり店主と酒を酌み交わしながら、お互いの人生を語り合いたいなぁ~なんてついつい思ってしまう。
でもそれは所詮無理な話。
田舎は車なしではいけないので、昼食べに行くほかない。
「鬨」はここよりも、もっともっとまじめに田舎。
ほんのちょっと峠を越えたらそこはもう岡山県。
ここらへんにはそれなりに土地感もあり、ネットでも調べてたのですぐにわかったけど、
そうでなかったら、途中で引き返すか、自信なげに電話で場所を問い合わせただろう。
でも、まあ、すんなり12時ちょっと前に、たどり着いた。
我が家から30分ちょっとかなぁ~
それに前を走っていた車もここに来たのでその後をついていくだけで良かった。
家の前の駐車場はほぼ満車、(はやっているんだなぁ~)、
でも何とか停めて中に入った。
入るとテーブルが6つ。
先着4組。世代はいろいろ。
靴を脱ぎテーブルに座ると、
まもなくそれ相応の年配の女性の人がそば茶とメニューを持ってきた。
素朴な手作りメニューの中でお勧めらしい「昼ごはん」と、家内は「天ぷらそば」をたのんだ。
これからしばらく長い待ち時間が始まる。
戸は開けっ放し、でも部屋はクーラーが効いててとっても涼しい。
外は田舎、とっても田舎、他になぁ~~~んにもない。
前は、他の人のうちかな?
そして駐車場があった。
なぁ~~~んだ、駐車場ここにあったんっだぁ~~!
無理に停めることもなかったな。
ともあれここは田舎だよ。
我が家みたいな似非田舎じゃないよ。
ほんのもうちょっと行くと岡山県だよ。
時々玄関の中まで燕が入ってくる。
はは~~ん、やっぱり!
玄関の外に燕の巣があった。
そしてしばらくしばらく待った後、運ばれてきた。
メニュー『お昼ひるご飯』
(この後に蕎麦がつく)
漬物・卵焼き・さつま揚げ・おこわのちまき。
皆とってもこだわりのある料理で、とっても美味だった。
蕎麦は細い更科蕎麦と黒い蕎麦。
個人的には太い黒い粗い田舎蕎麦が好きなのだけど、十分満足できる味だった。
最後に出たとっても濃厚な蕎麦湯!
これはお勧め!
こんな蕎麦湯初めて飲んだ。
根が出不精な人間、いつも一度行ったらもういいか・・・と思う。
でもここだったらまた行ってもいいななぁ~、また行こうかなぁ~と思った。
でもね根が素直でない人間、ついつい言いたくなるのだよ。
頼んだ後、料理が出てくるまでの長い待ち時間。
どうしてこれをうまく使わない?
「サラ飯」感覚で来た人はたちまちいらいら!もうこんなとこ2度と来るか!!
まあ、そんな人はこの店はやめた方がいいよ。
ゆったりまったり田舎暮らし気分を味わいたい人だけ来たらいい。
でも長い待ち時間、ここは逆に商売チャンス。
・玄関に生野菜が少し置いてあった、でも「売れ残り」という印象しか受けなかった。
これが2時くらいだったらわかるけど、入ったのは12時少し前。
もっと品ぞろえをしとこう。
・遠くから来た人のために、佐用町や西播磨のチラシを置いておこう。
また来たいな、と思わせるために。
・家の前が殺風景。道路と駐車場と普通の民家。
見てて少しも楽しくない。庭を作ろう。ただで貸してくれるとこはきっとたくさんあるはず。
季節ごとに違った花が咲き、縁側からつっかけで待ち時間にそんな庭を散歩できる・・・そんな空間、そんな時間を作ろう!
・壁にはそば猪口が並べられていたけど、値段がついてなかったので、店で客用に使ってるものなのだろう。
それより販売用に猪口や徳利を並べてほしい。きっと周りは古い農家、今では使わなくなった酒器があるはずだよ、それをただ同然に買ってきて置いたらいいと思う。
・そば猪口に下に無造作に日本酒の1升瓶が置いてあった。
これももっと種類を多くして壁に並べてほしい。それを見たら、日本酒大好き人間、また来たいと、まあ車の都合があるので少なくとも見るだけで、待ち時間を潰せただろう。
・地元の食材にこだわってほしい。
蕎麦は北海道のそば粉ともう一つは、うむ?どこだったかな?
ともあれ地元・兵庫のそば粉ではなかった。
兵庫にもそばを作ってるところはたくさんある。
豊岡・但東町の赤花蕎麦とか、地元佐用町にもそばを作ってる農家はあるはず・・・
そしてそのうち、そばを自給してほしい。
・食材もこれだったら日本全国どこでもできる。
そこで田舎ならではのものができないか?
鹿肉とか猪肉とかを使った料理・・・
なんてついつい余計なことを言いたくなる。
普通の店だったらいつものように「うんうん、まあいんじゃない?」
で済ますところだけど、もっと面白いお店にしてほしいと・・・
ついつう余計なことを言ってしまう。
そうそう、まったくどうしようもない人間でありました。
ところで(どうしようない人間のついでに)この「鬨」という店名。
いったいどうしてこのような店の名前にしたのだろう?
それを聞きたかったのだけど、忙しそうだったのでついつい遠慮して聞かなかった。
「鬨」(とき)という言葉は今ではほとんど使われることはない。
読めない人も多いのではないだろうか?
勝鬨
鬨の声をあげる(えいえいお~~~!!)
勝鬨橋
他に使っている例は知らない。
ここら辺も聴きたかったのだけど、忙しそうだったのでやめた。