散らかり放題の工房。
足の踏み場もない。
こんな汚いところで作品なんか作れるか!
それでいい作品できなかったんだよね。
でも自分で汚くしてるのだから誰にも文句は言えない。
いつものことながら散らかす才能は人一倍あるけど整理する才能はまったくない。
さすがにこんな自分にうんざりする。
もし整理魔の家内がいなかったら、一人で暮らしたらたちまち我が家はごみ屋敷になってしまうだろう。
しかしこれだけは強調したい!
実はこのぐうたら百姓、誰よりも、人一倍物を大切にする人間なのだよ。
なんせ捨てない。
いつも大切にしまっておく。
ところが困ったことに物のほうがこちらを大切にしてくれない。
いつも必要になったとき探すと、無い!
おかしいなぁ・・・確かここらへんにおいてたのだけど、無い!
他のところを探しても、無い!
おかしいなぁ・・・
また元のところに戻ってきて探してもやっぱり、無い!
これはきっとこちらに見つからないように物のほうが移動しているのに違いない。
そう、物にも嫌われているのだ。
こんなに大切にしてあげてるのに・・・
恐る恐る家内に聞くと
(というのも聞いたらたちまち「どこに置いたの!」なんて小言から始まってそれが数分間は続く)
どこに置いたかわからなくなったから聞いてるのに・・・
でもこんな正論は家内には通用しない。
そしてそのあげく散らかしてたから片付けといたという返事をもらう。
散らかしてたんじゃない、おいてたんだよ!
でもこんな正論は家内には通用しない。
こちらとしては片付けてるんじゃない、隠してるんだ・・・と言いたくなるのだけどね。
・・・なんて話じゃなくて、工房の大掃除の話。
迷いに迷った挙句やっと工房の大掃除を始めた。
小さな小さな工房なのに、掃除をやりだしたらまったくきりがない。
次から次へとゴミが湧き出してくる。
そうそうきっと湧き出しているんだよ!
ぬかるみにはまって足が抜け出せなくなるように、
工房の手前から一歩一歩探検隊のように、開拓団のように、発掘したごみを燃やしながら、探検は進む。
・・・なんていうのはちょっと大げさだけど工房の一番奥までたどり着いた時はすでに夕方。
でもまあ何とかたどり着いてよかった。
それで奥のテーブルを掃除して整理して、まっ、いいか!
続きは明日やろう!!
というわけで今日の工房の大掃除はこれで終わった。
そして明日きれいな工房に生まれ変わってるよ、
来年、陶芸も竹細工もこのきれいになった工房で、新作が続々生まれて来るんだよ・・・
多分・・・
うんうんきっとそうだよ・・・
だったらいいけどね。