ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

9月30日(日) 舞台版「大奥」&鷲尾真知子さん

2007-09-30 22:56:33 | 演劇

夫が病で瀕死で痩せこけている夢を見て、
すごく怖い気持ちで目が覚めた。
いつどうなるかわからない状況の夫の、
がりがりになった腕を撫でさすりながら、
あちこちの友人に電話をして、助けを求めていた。
助けというより、気持ちの安寧を求めて。
夫がいなくなったら、私の味方は一人もいなくなる。
絶対に私より長生きしてほしい。

起きてきた夫にそう言ったら、
「もっと味方作れよ」と言われた。

さて、大奥フリークの本屋のネーチャンと一緒に、
舞台版の「大奥」を観に行って来た!
いとしの鷲尾真知子さんが、
とても観やすいいい席を用意してくださいました。
ネーチャンとは少し席が離れていたけれど。
そして、ちょっとしたトラブルがあって、
ネーチャンは、途中で席を移ったけれど。

明治座です。
いろいろとカルチャーショックがありました。
半世紀近く生きてきて、その間けっこう観劇もしていて、
しかし、商業演劇というものは、
過去に1~2回しか観たことがない。

開演が4時でしょ。
三幕あって、休憩がそれぞれ30分間
客席でお弁当食べたりしてるの。
しかもお弁当は予約制だったりするの。

大昔、祖父母と一緒に新派を観に行った時、
幕間で食堂に行ったことを思い出した。

そして劇場ロビーは、まるでうまい物展でもやっているかのよう。
お菓子はともかく、なぜ洋服を売っているのか。
しかもすべて、オバサン仕様の。
誰が買うのだ、劇場で洋服を。
(ああ、そういえば私も海劇場でTシャツ買ったっけ・・・)

ドラマの「大奥」を、どう舞台化するのかと思っていたが、
案外、うまくおさまっていた。
鷲尾さん(はじめスリーアミーゴス)が出て来ると、
俄然、客席が沸く。

浅野ゆうこは、とても高そうな着物を着て、
もんのすごっく気持ち良さそうに、要所要所をキメていた。
歌舞伎みたいに。

家茂役の青年が、ヘタでつまらなかった。

やっぱり、鷲尾さんが一番よかったわ!!!
・・・と思うのは、単なる贔屓目なのだろうか。
本当に一番よかったんだけど。

そして、本当のところ今日、一番感心したのは、
明治座の観客のカーテンコールの手拍子だ。

明治座でしょ。
観客の平均年齢が高めなの。
いつも見慣れている劇場よりも。

それなのに!

明治座の客の方が、四季劇場の客よりリズム感がいい!

四季劇場に来る客は、ミュージカルファンが多いでしょ。
それなのに、これはいったいどういうわけ?

四季劇場だと、どんなに少人数で抵抗しようとしても、
スウィングだろうが、「ONE」だろうが、
みんな、演歌風頭打ち手拍子に押されてしまう。
けっこう客席、若いのになぜ!?

明治座の客は、ワルツに、ちゃんと三拍子の手拍子を打っていた。
これに、ものすごく感動。
オバサマたち、やるじゃん!という感じです。

終演後、鷲尾さんの楽屋をお訪ねした。
「天切り松闇語り」以来なので、1年3ヶ月ぶり。

昨日が初日で、この先まだ1ヶ月近くあって、
しかも、「16公演あって1日休み」というような、
ものすごいハードスケジュールなのに、
すでに鷲尾さんは、お痩せになっていた。
なんで、毎日のように2回公演あるの?
しかもマチネとソワレの間が1時間しかないんだって。
キツイわ~。
どうか倒れないでください。

私は、鷲尾さんの前に出るとすごくいい子ぶってしまう。
23年もファンをやっているのに、
いまだに握手もしたことないし、サインももらったことがない。
鷲尾さんの前の私は、一番いい子だ。
それでも、こんなに親しくなれたのは、
やはり同性だからなのかしら。
ああ、鷲尾さんをハグしたい。

なんだかんだ、けっこうおもしろかったです。

コメント (9)
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