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3/3 投稿 二卵性双生児、 20話 宗太と虹子と宗一郎
虹子は使った食器を洗っていた。
シンクの前で突然思い出した。
宗太はいないし、シンク下の戸を開けてみた。
中は整理されていて、ダンボールの箱が詰まっていた。
食器をそのままに岡に電話した。
岡はスマホをフリーにして先輩の村田さんも同時に聞いた。
電話を切ってから村田さんは岡に言った。
お友達に危険が及ばないように一人で何もしないように言っておきなさい。
岡はすぐ動いた。
虹子はそれを理解した。
でも宗太が何か気がついても、自分になにかするだろうかという気持ちが強かった。
岡は命がかかっているのですよ、守ってくださいとのんびり男には
珍しくきつく虹子に言っていたけど。
宗太が夕飯を台所で食べているとき、虹子も台所で夕食をするために来た。
バイトの帰りに買ってきたもので、温めるものさえなかった。
皿にうっすらと温かいアジフライとポテトサラダとマカロニサラダを置き、
冷蔵庫から瓶入りのマヨオネーズとトンカツソーツを持ってきた。
宗太が見ていたので食べる?と聞いた。
アジフライは2枚あった。
じゃ、これと交換してくれると開封していないキムチの容器を前に出した。
キムチ、辛くない?
大丈夫、これおいしいよと宗太がさらに前に容器を押した。
虹子は辛いものは得意じゃない。
でもそのキムチは美味しくて、もっと早く食べればよかったとさえ思った。
虹子は宗太の機嫌がいいので聞いてみた。
お兄さん帰ってくる?
宗太の顔が細くなったように虹子には感じられた。
なんで? 会いたいの?
別に会いたいわじゃないけど。
次に連絡があったら虹子のこと話しておくよ。
うわきすんなよ と宗太が言った。
エっと虹子は宗太の顔を見た。
そんなこと、虹子の顔は険しくなった。
宗太は立ち上がり、イ・ン・ラ・ン とゆっくり虹子に言った。
そしてあっけにとられている虹子を残し台所を去った。
虹子はショックだった。
インラン? 淫乱? いんらん? 言葉が頭の中を響きわたった。
でも宗太にうわきすんなよと言われたことで宗太の双子の兄さんに
興味をもった。
宗太の兄さんってどんな感じだろう?
浮気に一歩踏み出したのかしら、虹子?
次に宗太に会ったら絶対に聞くわ が虹子の決心だった。
その機会はすぐ来た。
翌日の午後、バイトから戻ってくると虹子はコーヒーをいれに台所に行った。
虹子が戻ってきたので、宗太も台所に行った。
おれの湯もある?と聞いた。
あるわ。
宗太がコーヒーを準備しだした。
虹子はケーキの箱を開いた。
ショートケーキが2個、 オペラ(チョコレートケーキ)が1個
シュークリーム 1個あった。
白いケーキ皿を出した。
オペラを見て、宗一郎が好きなケーキだと宗太が言った。
誰? と虹子が言うと兄貴だよ、と宗太が言った。
ね、お兄さんの写真ないの?
虹子を見つめながら 兄貴ともやりたい? と宗太が言った。
そんなんじゃないわ と虹子は反撃する気になった。
双子だって言ったじゃない。 どんな人か見たいだけよ。
双子たって二卵性だよ、身長がおれのここまでしかなくて
と宗太は自分の肩の辺を指した。
顔は兄弟くらいは言えるけど誰も双子って思ったことない。
性格も能力もすごく違っていて
おれの親は双子なのにって何度言ったことか。
双子なのにどうして宗太はこんなに馬鹿なのってサ。
まさか、そんなひどいと虹子が止めた。
兄貴がいたら、二人で虹子を抱いてやるよ、
宗太が意地の悪い目つきをして虹子に言った。
双子に同時に抱かれるなんてめったにない経験だよ、
止めて! 虹子はもう泣く寸前だった。
宗太は自分の部屋に行ってしまった。
と思ったらすぐ戻ってきた。
そして、写真縦を虹子に突出し、右が兄貴 と言った。
右? それは子供か少年かという感じの人だった。
左は宗太だった。
いくつの時?
25-6だ、兄貴も、双子だからね。
本当、ぜんぜん違う。
どっちがいい?
宗太と虹子はすぐ言った。
どうして? どこが? と虹子の座っている椅子を腕で囲むようにして
虹子の横に来た。
宗太のほうが健全な顔してる・・・・
お兄さんって人、なんか病気みたい。
本当にそう思う?
うん
あいつは親を喜ばせようというところがまず病気だ。
親が作った子供に違いないさ、頼みもしないのに。
だけど、自分ファーストで親はその次だ。
なんで親のために勉強するんだい?
なんで親の顔色ばかり、そこが病気なんだ。
宗太、虹子は宗太の頭を自分の胸に抱き寄せた、ギュとした。
それは兄さんの人生、ご両親の人生よ。
宗太は宗太の人生でいいじゃないと虹子は姉さんのように宗太を慰めた。
虹子は使った食器を洗っていた。
シンクの前で突然思い出した。
宗太はいないし、シンク下の戸を開けてみた。
中は整理されていて、ダンボールの箱が詰まっていた。
食器をそのままに岡に電話した。
岡はスマホをフリーにして先輩の村田さんも同時に聞いた。
電話を切ってから村田さんは岡に言った。
お友達に危険が及ばないように一人で何もしないように言っておきなさい。
岡はすぐ動いた。
虹子はそれを理解した。
でも宗太が何か気がついても、自分になにかするだろうかという気持ちが強かった。
岡は命がかかっているのですよ、守ってくださいとのんびり男には
珍しくきつく虹子に言っていたけど。
宗太が夕飯を台所で食べているとき、虹子も台所で夕食をするために来た。
バイトの帰りに買ってきたもので、温めるものさえなかった。
皿にうっすらと温かいアジフライとポテトサラダとマカロニサラダを置き、
冷蔵庫から瓶入りのマヨオネーズとトンカツソーツを持ってきた。
宗太が見ていたので食べる?と聞いた。
アジフライは2枚あった。
じゃ、これと交換してくれると開封していないキムチの容器を前に出した。
キムチ、辛くない?
大丈夫、これおいしいよと宗太がさらに前に容器を押した。
虹子は辛いものは得意じゃない。
でもそのキムチは美味しくて、もっと早く食べればよかったとさえ思った。
虹子は宗太の機嫌がいいので聞いてみた。
お兄さん帰ってくる?
宗太の顔が細くなったように虹子には感じられた。
なんで? 会いたいの?
別に会いたいわじゃないけど。
次に連絡があったら虹子のこと話しておくよ。
うわきすんなよ と宗太が言った。
エっと虹子は宗太の顔を見た。
そんなこと、虹子の顔は険しくなった。
宗太は立ち上がり、イ・ン・ラ・ン とゆっくり虹子に言った。
そしてあっけにとられている虹子を残し台所を去った。
虹子はショックだった。
インラン? 淫乱? いんらん? 言葉が頭の中を響きわたった。
でも宗太にうわきすんなよと言われたことで宗太の双子の兄さんに
興味をもった。
宗太の兄さんってどんな感じだろう?
浮気に一歩踏み出したのかしら、虹子?
次に宗太に会ったら絶対に聞くわ が虹子の決心だった。
その機会はすぐ来た。
翌日の午後、バイトから戻ってくると虹子はコーヒーをいれに台所に行った。
虹子が戻ってきたので、宗太も台所に行った。
おれの湯もある?と聞いた。
あるわ。
宗太がコーヒーを準備しだした。
虹子はケーキの箱を開いた。
ショートケーキが2個、 オペラ(チョコレートケーキ)が1個
シュークリーム 1個あった。
白いケーキ皿を出した。
オペラを見て、宗一郎が好きなケーキだと宗太が言った。
誰? と虹子が言うと兄貴だよ、と宗太が言った。
ね、お兄さんの写真ないの?
虹子を見つめながら 兄貴ともやりたい? と宗太が言った。
そんなんじゃないわ と虹子は反撃する気になった。
双子だって言ったじゃない。 どんな人か見たいだけよ。
双子たって二卵性だよ、身長がおれのここまでしかなくて
と宗太は自分の肩の辺を指した。
顔は兄弟くらいは言えるけど誰も双子って思ったことない。
性格も能力もすごく違っていて
おれの親は双子なのにって何度言ったことか。
双子なのにどうして宗太はこんなに馬鹿なのってサ。
まさか、そんなひどいと虹子が止めた。
兄貴がいたら、二人で虹子を抱いてやるよ、
宗太が意地の悪い目つきをして虹子に言った。
双子に同時に抱かれるなんてめったにない経験だよ、
止めて! 虹子はもう泣く寸前だった。
宗太は自分の部屋に行ってしまった。
と思ったらすぐ戻ってきた。
そして、写真縦を虹子に突出し、右が兄貴 と言った。
右? それは子供か少年かという感じの人だった。
左は宗太だった。
いくつの時?
25-6だ、兄貴も、双子だからね。
本当、ぜんぜん違う。
どっちがいい?
宗太と虹子はすぐ言った。
どうして? どこが? と虹子の座っている椅子を腕で囲むようにして
虹子の横に来た。
宗太のほうが健全な顔してる・・・・
お兄さんって人、なんか病気みたい。
本当にそう思う?
うん
あいつは親を喜ばせようというところがまず病気だ。
親が作った子供に違いないさ、頼みもしないのに。
だけど、自分ファーストで親はその次だ。
なんで親のために勉強するんだい?
なんで親の顔色ばかり、そこが病気なんだ。
宗太、虹子は宗太の頭を自分の胸に抱き寄せた、ギュとした。
それは兄さんの人生、ご両親の人生よ。
宗太は宗太の人生でいいじゃないと虹子は姉さんのように宗太を慰めた。
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