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3/2投稿 二卵性双生児、 19話 抱いてって言えばいいんだ
虹子は男に体だけ求めてもいいのかしら?と一人で考えた。
男が娼婦を求めるように、男を抱く??
宗太のこと好きだったと思ったけど、体だけ求めていいの?
でも宗太の体が欲しかった。
どうやって宗太に言えばいいの?
バイトから帰ると宗太を探した。
部屋みたいと思いながら台所に行き、手も洗わないで冷蔵庫から
出した牛乳とフルーツジュースを大きなコップにあけた。
混ざって少しヨーグルト化した液体を飲んだ。
部屋に戻って布団に横になって、寝たまま着ていたものを脱いだ。
そうたーと声に出した。
ドアが開いた。
宗太が覗いていた。
宗太は何も言わずに、虹子のまだ脱いでいなかったものをはぎ取った。
それから虹子を少し起こして、乳房を見た。
寝ているとわからないけど、結構ふくらみのある乳房をしていた。
手で握ってみた。
もう片方を握ってみた。
宗太は横になると枕に頭をつけて上に置いた虹子の乳房を口に入れた。
虹子は宗太をまたいでいた。
宗太は乳房を口に吸いこんで口の中でモミモミした。
虹子が身をよじって腰を動かして宗太のズボンをこすった。
宗太は虹子を横に置いて、急いでズボンを脱いだ。
ズボンがぐっしょり濡れていた。
虹子を寝かすと虹子の中に入った。
抱いてって言えばいいんだ。
抱いて、虹子が声に出した。
そう、もう一度言ってごらん
抱いて、もっとはっきり言った。
7時ごろ2人は台所で残りものを食べた。
宗太が使った食器をシンクに入れていた。
宗太は上半身裸で下は大きなバスタオルを巻き付けていた。
虹子は素肌に前開きの長いシャツを着ていた。
それは宗太のYシャツだった。
虹子が宗太の裸の背に顔をつけて抱いてと言った。
さっきまでやっていて、夕食の間だけ止まっていた行為。
聞えないとわざと言った。
だいてーと虹子が泣き声で叫んだ。
そして宗太の腰のバスタオルをはぎ取った。
宗太は立ち上がっていた。
虹子の手が巨大になった宗太をつかんだ。
ネー抱いてと再び言った。
宗太をギュと握ってゆすった。
宗太は虹子の中に立ったまま入り、虹子を腰につけたまま歩いた。
虹子の足が宗太に巻き付いている。
歩いて虹子の床まで行った。
ドアを締めもせず、虹子が求めるままに宗太は続けた。
虹子、もう我慢できないよと宗太は言うと3度目に虹子が
顔を歪めた後虹子の中に果てた。
虹子の上にずっしりと宗太の体重がかかかった。
どちらともなく目が覚めて宗太が枕もとの目覚まし時計を見ると
3時を過ぎていた。
少し眠らない? と宗太が言った。
宗太は虹子を少し横に寄せて虹子と頭を並べて眠った。
何時間か眠って虹子が先に目を覚ました。
虹子はバイトに行くために起きた。
浴室に行くと鏡を見て、わと声を出した。
それから寝室にスマホを取りに行った。
バイト先に電話して今日は行けないと告げた。
お腹を夕べから下してまだ治らなくてという理由だった。
虹子はもう一度鏡を覗きこんだ。
目の下の見たこともないようなくすんだ色のクマ
顔が緩みきっていて、誰がみても不健全な顔をしていた。
虹子は風呂に入った。
虹子は顔にマスク用のクリームを塗ると普段は使わない湯船に横になった。
十数分して湯船から出た。
それからシャワーでマスクを洗い落とし体もシャワーで済ませた。
バスローブを着ると台所の椅子に座って顔のマッサージをした。
電動のマッサージ器で数か所を刺激した。
大きな手鏡で見て見た。
さっきよりいいかも。
宗太が歩いてくる音が聞こえた。
宗太を見るとすっきりした顔をしている。
なんで? と虹子がつぶやいた。
なんで何だい? と宗太が聞いた。
返事を待たずにおや、出かけないのかい?と聞いた。
虹子はうんと低い声で言った。
宗太は水を飲みながら虹子のやっていることを見ていた。
マッサージが必要だった? と虹子に聞いた。
虹子は少しふくれて そうよ と言った。
心の娼婦が顔に出たんだよ。 淫乱な娼婦根性とでも言おうか
と言うと虹子の横を通りすがり、片手で虹子の乳房の右側をギュっと握った。
握ったまま こっちのほうが感じるだろ? と言った。
やめて、虹子は宗太の手を振りはらった。
心の娼婦が気になった。
朝、鏡で見た顔を思い出してみた。
娼婦の顔していた?
娼婦ってあんな顔している?
娼婦という言葉が何度も口に出た。
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