ab Cuore 

帰国した時ノンポリだった私が見たのは≒無政府状態の日本。
ショック、怒り、希望をこのブログに書きました。

3/8 投稿 二卵性双生児、 24話 岡は警察人

2025-03-08 09:54:49 | あほ

3/8 投稿 二卵性双生児、 24話 岡は警察人


虹子は宗太に迫られて天井裏とは切り離して宗太のことを見ようとした。

見たかった。


あの発泡スチロールが何かまだわからない。

このうちは買ったときから平屋だったと宗太は言った。

宗太の兄さんは宗太の話が本当ならかなり問題人だ。

頭はいいかもしれないけど。

急いじゃだめ 虹子の心がささやいた。


虹子は宗太の唇に軽くキスをしてひざから降りた。

友達にあう約束があるから、仕度しないと。

と言って宗太を部屋から追い出した。


バイト先の近所のカッフェに入った。

奥の席に座っていた岡のほうに早足で歩いた。


岡の前の席に座った。

なにかわかった? と虹子が聞いた。

岡は声を低くして白骨死体が詰められていたとささやいた。

虹子が叫びそうになるのを感じて、岡が手を虹子の前においた。


それから岡は少し上を向いていて、まるで空気を嗅いでいるように虹子には見えた。


岡は立ち上がり、つい立てから隣のテーブルを見た。

お、こんにちわと言った。

虹子は知り合いがいたと隣を見ると宗太がいた。

あら、宗太じゃないの、とうしてここに?まで虹子は言ってしまった。

宗太の目的は二つあったけど、

とりあえず色事にしておいた。

岡さん、宗太は言った。

岡さんは虹子をどう思っているんですか?

はぁ? 岡も虹子も思わず出た。

虹子が大笑いしながら、宗太、彼はなんでもないわ。

岡はすぐ理解して、そうです、宗太さん、僕たちは男女関係じゃないですよ。


宗太は居場所がなくなった。

二つ目の目的を果たすことなく、それならいいんですとその場を去った。

宗太が店を出るのを確認して岡は言った。


あの質問はごまかしです。

あの人は黒かもしれない。

なぜなら臭いが同じ。

岡はあの死体の臭いを忘れられなかった。

その臭いが店の中を近づいてくるのを感じて、空気を嗅いでいた。

さっきは空気を嗅いでいたの?

岡はうなづいた。

僕は犬くらい鼻が敏感なんです。

虹子さん、しばらく実家に行けませんか?

危険すぎる。

あの男は虹子さんを消そうとするかもしれない。

僕は四六時中虹子さんの近くにいられない。


それに操作令状で踏み込んだとき、あの男は虹子さんを楯にするかもしれない。

虹子はそれも一理あると思った。

じゃいくつか荷物をとって家に帰るわ。

日誌も日記もリュックにあった。

他にもってきたいのは? 虹子は考えた。

うん、もう一度宗太に話したいんだと思った。


そんなことしなくていいです

と岡が言った。

虹子さん、あの男のこと好きなんですか?

岡は虹子の顔をじっと見ていた。

虹子はそんなこと と言ったけど、

岡はもう男女関係なんだと思った。


場合によっては虹子も参考人、最悪 容疑者になってしまう。

岡はうつむいて、虹子さん、お願いです と精一杯冷静に言った。

僕がおくって行きます。

わかったわ 虹子は立ち上がった。


宗太はカフェの前に止めてあった一般車の助手席に虹子が乗るのを確認した。

あれは警察の車、岡は警察の人だ。



































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