自然、世の中、の不思議

この世の中には、人間に理解不能な事がとても多い、そんな事に興味を持って生活しています、一年に一度はアジアを歩き。

松枯れの原因はマツノザイセンチュウではない。

2007年04月06日 | 松枯れ病の間違い
現在、松枯れについての論文は3000件ほど受理されている。
そのほとんどは接種による実験で、樹齢15年以内の成木あるいは
5年以内の苗木で、接種後枯れた樹体から接種した同種のセンチュウが
検出されることが、センチュウにより松が枯死した証明になる。
そして、少数だが1~2年生の枝の皮を一部剥ぎ、そこにセンチュウを
付着させその枝に侵入したかベルマン法により検証する。
これらを全て否定します。

論文に添付されている写真で、活動中の松の木に接種して、1日目、~
2週間、のセンチュウが侵入した拡大写真が何点もある、生きている木に
接種したはずなのに、その全てがセンチュウの写っている周り、あるいは
全体の樹の組織が崩壊しており、明らかに、すでに枯死状態に接種した
のである、これでは生きた木にセンチュウが侵入した証明にならない。
そして、この写真を分析検証できる学者がいないのはとても残念で
学会として、とても恥じることである。

1~2年生の若枝に接種実験は木の組織が柔らかく侵入実験の否定はしない。
若枝に侵入したセンチュウが枝の内部を伝わって幹部に侵入する、これを
否定する。

松の木の組織は、夏目、冬目、甘皮と言われる形成層、樹皮、から出来ている。
後食痕あるいは皮を剥いだ部分から侵入するセンチュウは夏目の柔らかい
組織は侵入出来ても、冬目の強固な組織はセンチュウがいくら小さくとも、
そして組織を食い進むことの能力を持ち合わせないので通過することは
出来ない、通過する事実を検証できたものも皆無である。
夏目を辿っていけたセンチュウがいたとしても、枝の付け根の部分で
組織が圧縮され通り道が閉ざされる(節の部分)ので幹部に到達できない。
侵入できるのは樹皮の部分だけである。
ベルマン法は皮を除去した木部でなければならない。
樹皮の部分は隙間がいくらでもあり、センチュウの侵入は容易である。
30年以上の成木に見られる、角質ばった樹皮にはマツノマダラカミキリや
その他のカミキリ、キクイムシの生育した痕跡が見られる、皮を剥がして見ると
ジグソーパズルのピースのような柄が確認できる、これがカミキリなどが生息
した証拠であり、そこからベルマン法によりセンチュウが検出できる。
皮の部分にはセンチュウが生息できるのだが、甘皮から樹体幹部には侵入
出来ないのである。
部分的に枯れた木がある、松脂を採取した木や、雷に打たれた木、枝を切られ木、
何らかの原因で洞になった木、それらの枯れた部分にはマダラカミキリが
産卵しセンチュウも共存している、それでも50年以上も生き続けているのだ。

論文のほとんどは、まとめが「‥と思われる。」や「‥と推察される。」
で括られている。
論文のほとんどが、このような不確実な内容なのに通説として世の中に
罷り通ってしまう。
学会がもう一度謙虚な気持ちに戻り、検証をし直す必要がある。



コメント
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