いま、日本経済は国内外からも非常に憂いを乞うような状況に
なっている。
政界では、金融緩和、デフレ脱却、雇用創出、公共投資など
なんら変わることのない景気浮揚対策がむなしく響く。
一方では、数万社に及ぶ日本企業が海外進出(流出)で存命を賭けて努力している。
その結果、国の税収は減り財政難から借金(国債発行)を重ねて
いまでは国家予算の半分が借金である。
自民党は民主党が借金を増やしたと言ってますが、元は自民党お家芸の公共投資という
名目で作った借金です。
一般企業では、業績が落ちると経費を抑えて収益拡大策を打つものですが、
国の経営者(政治家と官僚)は「お金を刷って借りればいい」と発想する。
その借金の保証人は国民です。
この期に及んでも、緊縮財政を唱える政治家は一人もいない。
今は破綻しなくても、このまま借金を重ねていると、いずれ破綻するギリシャ予備軍である。
唯一、このことの憂いを公然と唱えるのは維新の橋下氏くらいだろう。
これは、人や企業の果てしなき利益追求と満足への欲求がもたらす悲劇でもある。
昨日の夕刻に大きな地震がありました。
遠く離れた九州のテレビ放送では、3.11を喚起するようなことばが連呼されたと
聞きました。
あの震災で日本人は“普通の生活”という意味を再確認し教訓とした方が多かったと
思っています。それが絆です。
いまこそ世襲族議員や霞ヶ関族の既得権益を守ろうとするDNAを排除することが
不可欠であり、国の再生はこれに尽きる!
政府は国策として企業の海外流出を止める手立てが必要です。
それが雇用創出となり希望という活力を生み育てる光りとなるはずです。