「夜会VOL.19 橋の下のアルカディア」
も、無事にスタートしたようで何よりです。(^-^)
しかし、私はまだ「夜会」観劇までしばらくあります。
なので、2016.11.6発売の
『中島みゆき・21世紀ベストセレクション「前途」』
について書こうと思います。
と、申しましても、『前途』を聴いた感想を書くわけではありません。
ライナーノーツについてです。
それも、1曲どうしても書きたい曲があるので、その内容について。
要は、完全なネタバレです。
たぶん、今回の1番の驚きはコレ!と言うネタをバラします。
少なくも、私には軽い衝撃でした。(*_*)
発売日を過ぎたので、もう書いても大丈夫かなとは思いますが、まだご覧になってない方は、読む楽しみが半減します。
それでも、良ければお付き合いくださいませ。(^^)
と、言いながらも、その曲が何かは、もう少し後で。
勿体つけてます。(笑)
その曲のライナーノーツを読んだ時に、頭を過ったものがあります。
宮部みゆきの「火車」と、
アルフレッド・ヒッチコックの「レベッカ」。
2作品とも、最後に以外な犯人が出てくるような作品ではありませんが、好きな作品です。
何故これらの作品が、頭を過ったのか?
それをわかっていただくために、簡単な説明を少々。
どこまでも、勿体をつけます。(笑)
「火車」は、本間俊介という休職中の刑事が、遠縁の青年に頼まれて、失踪した彼の婚約者を捜す物語です。
なぜ彼女は失踪したのか?
そもそも彼女は何者なのか?
一つ一つの謎を丹念に解いていった先に出てきた、本当の彼女とは?
彼女は、姿を現すのか?
と、いったお話です。
パズルのピースのように散らばった謎を、正しい位置に一つ一つ丁寧にはめていくようなイメージがある作品です。
そして、そのパズルの完成形が、失踪した彼女になるようなイメージです。
散らばった謎が、ラストに向けて収斂していく様は見事です。
大どんでん返しはありませんが、この物語のラストはある意味衝撃的です。
賛否両論あるラストですが、私は大好きです。
そして、「レベッカ」。
お金持ちの夫人の付き人だった"私"が、妻(レベッカ)と死別した大富豪マキシムと恋に落ち、後妻となる話です。
マキシムと結婚し、大邸宅"マンダレー"の新しい女主人となった"私"を待ち受けていたのは、レベッカの死の謎。
翻弄される"私"。
二転三転する死の真相。
こちらは、ラストで大どんでん返しがあります。
そして、富豪の大邸宅"マンダレー"が、火に包まれるクライマックス。
で、何が言いたいかといいますと、2作とも影の主役がいる作品だということです。
「火車」の失踪した彼女。
「レベッカ」の死亡したレベッカ、そして、レベッカより存在感がある"マンダレー"。
そんな影の主役が、明らかになった作品というのが、4曲目の
「常夜灯」です。
「常夜灯」の影のと言うか、本当の主役は、帰らぬ主人を待ち続けた三毛猫だったと言う事実には、のけ反りました。(*_*)
その反面、猫目線と考えると、何となく謎めいた歌詞が、腑に落ちるような気がしてきます。
ライナーノーツを読むと、本当にそのままの情景を描いているんだなあと。
人だと不思議だけど、猫なら納得できる、奥深さ。
何か、衝撃とともに、物凄く感動してしまいました。
「空と君のあいだに」の犬目線に、匹敵する凄さですね。
あの曲も、わかるようでわからない歌詞だったんです。
それが、犬目線で考えると腑に落ちます。
よく言われるように、"空と君しか見えない"のは、犬目線の見たままですね。
そして、目線の立ち位置もよくわかると思うんです。
最初、見守る"僕"は、兄弟なのか?幼馴染みなのか?と悩みました。
悪になるくらい、彼女を思っているのに、彼女に認識されていないように思える存在の不思議さ。
ドラマ「家なき子」も何となく苦手で、観てなかったのもあって、どこか苦手な曲でした。
それが、犬目線の話を聞いて、"僕"の立ち位置がわかるようになって、凄い切なさを感じるようになったんです。
切なく、いじらしい気持ちに。
それから、この曲に苦手意識はなくなりました。(笑)
「常夜灯」も、常夜灯のもとで待っている"あたし"のイメージがイマイチハッキリしなくて、やはり、少し苦手な部類の曲でした。
なので、今回のセレクションに入ったことに、軽い違和感を覚えたのですが、、、(--;)
こんな、大どんでん返しが仕掛けられていたなんて!!Σ( ̄□ ̄;)
ビックリしました。
みゆきさんが、自発的にライナーノーツを書くと手を上げたと、瀬尾師匠は言っていました。
もしかしたら、これが書きたかったからではないかと、妄想してしまいます。
それほど、鮮やかな種明かしです。
鮮やかで、気持ちがいいです。
そして、このライナーノーツの話を聴いたことがあったので、またビックリ!
それも、
「みゆきさんの言葉選び、その20"名脇役・猫"」という記事に書いた話だったので、余計に驚きました。
その時は、
「橋の下のアルカディア」の
元ネタだとばかり思って書いたのですが、そんな思い込みの遥か上を行くみゆきさんに脱帽です。
その話は、
「おとなの駄菓子屋」の第1回目(2011.10.30)に、ゲスト出演して話されていました。
駄菓子屋の主人(パーソナリティ)の角淳一氏と「南極大陸」の主題歌「荒野より」で盛り上がってます。
そこから、ブログの再録をします。
「南極大陸」と主題歌「荒野より」の話で、
『♪犬てんこ盛り!犬てんこ盛り♪』と、ハシャギまくり、犬目線で創ったことを暴露。
南極大陸で待っていた、タローとジローの話から、猫も待っているという話になります。
ハシャギまくりのハイテンションから、少し落ち着いたトーンで、
「犬って、迎えに戻ってこないかもしれないとは、考えないんですってね。
『来る!』、何年経っても『迎に来る!』って思ってるのね。
でも、犬だけじゃなくて、猫も。
そういう猫見てます」と。
みゆきさん家の近所のミュージシャンで、猫好きのお兄ちゃんが、急に亡くなったそうです。
クラブでプレイしてるのか、深夜2時とか3時に帰ってくる人で、帰ってくるのを猫達は、迎に出てたそうです。
「お兄ちゃんが亡くなって、何年経っても、夜中にそこで、猫待つの、
『帰ってくる!』って思ってるのね」
と、沁々と語るみゆきさん。
と、いうものでした。
「おとなの駄菓子屋」は、先日、瀬尾師匠もゲスト出演した番組です。
この猫の話、他でもされてるでしょうか?
私が聴いたのは、この放送だけなのですが。
記事を書いた時は、アルカディアの元ネタを見つけた!とばかりに書きましたが、「常夜灯」のほうが本命だったんですね。
そう言えば、昔読んだ雑誌の記事か何かに、"中島みゆきは、一つの失恋で100曲書ける"というようなことが書いてあったような、、、。
そんなことも、頭に浮かんできました。(笑)
本当は、「おとなの駄菓子屋」という立派な伏線を見誤っていたことを、情けなく思うところなんですが、あまりにも鮮やかに見誤らされたので、いっそ、清々しい気分です。
あの時の話が、ここにハマるのか!
という痛快さがあります。
パズルが完成した感じですね。(^^)v
それと、手前味噌ですが、ライナーノーツの話を一年前に、記事にしていたことが嬉しかったりします。
なので、その記事のタイトル
"名脇役・猫"に対して、"影の主演女優賞"というタイトルにしました。
頭に浮かんだ2作も"影の主演女優賞"のイメージにピッタリだと思いますしね。
そう言えば、「アルカディア」の主演女優は、人見なんでしょうか?天音なんでしょうか?
天明編では、完全に人見が主役なんですが、地下壕編では、天音が主役で人見が脇のように、見せている気がするんです。
勿論、主演はみゆきさんなんですが、それだけ、あたるちゃんの比重が大きい気がします。
などと、あらぬ方に妄想が飛んでしまってますね、失礼しました。
とにかく、
瀬尾師匠のFM福岡「Re-folk」の2回目の放送がある今日(11/19(土))までに、書き上げたかったので、何とか間に合いました。
「Re - folk 」の今日の放送では、『前途』の中の1曲を掘り下げるそうですから。
それが、「常夜灯」のような気がするので、焦って書いてます。
違ったら、笑って下さい。(笑)
最後に、ご報告です。
関西のスポーツ新聞にも、「夜会」の記事は載りましたが、どの新聞もユーミンの全国ツアーのオマケみたいな小さい記事になっていました。
公演が、東京だけなのでしかたないのかもしれませんが、、、(--;)
とにかく、スポーツ5紙全部には載ってましたので、ご報告します。
ネタバレやら、手前味噌やら、変な妄想やらで、まとまり悪くてスミマセン。m(__)m
それでも、お読みいただいて、ありがとうございました。(^^)
では、また。(^-^)
も、無事にスタートしたようで何よりです。(^-^)
しかし、私はまだ「夜会」観劇までしばらくあります。
なので、2016.11.6発売の
『中島みゆき・21世紀ベストセレクション「前途」』
について書こうと思います。
と、申しましても、『前途』を聴いた感想を書くわけではありません。
ライナーノーツについてです。
それも、1曲どうしても書きたい曲があるので、その内容について。
要は、完全なネタバレです。
たぶん、今回の1番の驚きはコレ!と言うネタをバラします。
少なくも、私には軽い衝撃でした。(*_*)
発売日を過ぎたので、もう書いても大丈夫かなとは思いますが、まだご覧になってない方は、読む楽しみが半減します。
それでも、良ければお付き合いくださいませ。(^^)
と、言いながらも、その曲が何かは、もう少し後で。
勿体つけてます。(笑)
その曲のライナーノーツを読んだ時に、頭を過ったものがあります。
宮部みゆきの「火車」と、
アルフレッド・ヒッチコックの「レベッカ」。
2作品とも、最後に以外な犯人が出てくるような作品ではありませんが、好きな作品です。
何故これらの作品が、頭を過ったのか?
それをわかっていただくために、簡単な説明を少々。
どこまでも、勿体をつけます。(笑)
「火車」は、本間俊介という休職中の刑事が、遠縁の青年に頼まれて、失踪した彼の婚約者を捜す物語です。
なぜ彼女は失踪したのか?
そもそも彼女は何者なのか?
一つ一つの謎を丹念に解いていった先に出てきた、本当の彼女とは?
彼女は、姿を現すのか?
と、いったお話です。
パズルのピースのように散らばった謎を、正しい位置に一つ一つ丁寧にはめていくようなイメージがある作品です。
そして、そのパズルの完成形が、失踪した彼女になるようなイメージです。
散らばった謎が、ラストに向けて収斂していく様は見事です。
大どんでん返しはありませんが、この物語のラストはある意味衝撃的です。
賛否両論あるラストですが、私は大好きです。
そして、「レベッカ」。
お金持ちの夫人の付き人だった"私"が、妻(レベッカ)と死別した大富豪マキシムと恋に落ち、後妻となる話です。
マキシムと結婚し、大邸宅"マンダレー"の新しい女主人となった"私"を待ち受けていたのは、レベッカの死の謎。
翻弄される"私"。
二転三転する死の真相。
こちらは、ラストで大どんでん返しがあります。
そして、富豪の大邸宅"マンダレー"が、火に包まれるクライマックス。
で、何が言いたいかといいますと、2作とも影の主役がいる作品だということです。
「火車」の失踪した彼女。
「レベッカ」の死亡したレベッカ、そして、レベッカより存在感がある"マンダレー"。
そんな影の主役が、明らかになった作品というのが、4曲目の
「常夜灯」です。
「常夜灯」の影のと言うか、本当の主役は、帰らぬ主人を待ち続けた三毛猫だったと言う事実には、のけ反りました。(*_*)
その反面、猫目線と考えると、何となく謎めいた歌詞が、腑に落ちるような気がしてきます。
ライナーノーツを読むと、本当にそのままの情景を描いているんだなあと。
人だと不思議だけど、猫なら納得できる、奥深さ。
何か、衝撃とともに、物凄く感動してしまいました。
「空と君のあいだに」の犬目線に、匹敵する凄さですね。
あの曲も、わかるようでわからない歌詞だったんです。
それが、犬目線で考えると腑に落ちます。
よく言われるように、"空と君しか見えない"のは、犬目線の見たままですね。
そして、目線の立ち位置もよくわかると思うんです。
最初、見守る"僕"は、兄弟なのか?幼馴染みなのか?と悩みました。
悪になるくらい、彼女を思っているのに、彼女に認識されていないように思える存在の不思議さ。
ドラマ「家なき子」も何となく苦手で、観てなかったのもあって、どこか苦手な曲でした。
それが、犬目線の話を聞いて、"僕"の立ち位置がわかるようになって、凄い切なさを感じるようになったんです。
切なく、いじらしい気持ちに。
それから、この曲に苦手意識はなくなりました。(笑)
「常夜灯」も、常夜灯のもとで待っている"あたし"のイメージがイマイチハッキリしなくて、やはり、少し苦手な部類の曲でした。
なので、今回のセレクションに入ったことに、軽い違和感を覚えたのですが、、、(--;)
こんな、大どんでん返しが仕掛けられていたなんて!!Σ( ̄□ ̄;)
ビックリしました。
みゆきさんが、自発的にライナーノーツを書くと手を上げたと、瀬尾師匠は言っていました。
もしかしたら、これが書きたかったからではないかと、妄想してしまいます。
それほど、鮮やかな種明かしです。
鮮やかで、気持ちがいいです。
そして、このライナーノーツの話を聴いたことがあったので、またビックリ!
それも、
「みゆきさんの言葉選び、その20"名脇役・猫"」という記事に書いた話だったので、余計に驚きました。
その時は、
「橋の下のアルカディア」の
元ネタだとばかり思って書いたのですが、そんな思い込みの遥か上を行くみゆきさんに脱帽です。
その話は、
「おとなの駄菓子屋」の第1回目(2011.10.30)に、ゲスト出演して話されていました。
駄菓子屋の主人(パーソナリティ)の角淳一氏と「南極大陸」の主題歌「荒野より」で盛り上がってます。
そこから、ブログの再録をします。
「南極大陸」と主題歌「荒野より」の話で、
『♪犬てんこ盛り!犬てんこ盛り♪』と、ハシャギまくり、犬目線で創ったことを暴露。
南極大陸で待っていた、タローとジローの話から、猫も待っているという話になります。
ハシャギまくりのハイテンションから、少し落ち着いたトーンで、
「犬って、迎えに戻ってこないかもしれないとは、考えないんですってね。
『来る!』、何年経っても『迎に来る!』って思ってるのね。
でも、犬だけじゃなくて、猫も。
そういう猫見てます」と。
みゆきさん家の近所のミュージシャンで、猫好きのお兄ちゃんが、急に亡くなったそうです。
クラブでプレイしてるのか、深夜2時とか3時に帰ってくる人で、帰ってくるのを猫達は、迎に出てたそうです。
「お兄ちゃんが亡くなって、何年経っても、夜中にそこで、猫待つの、
『帰ってくる!』って思ってるのね」
と、沁々と語るみゆきさん。
と、いうものでした。
「おとなの駄菓子屋」は、先日、瀬尾師匠もゲスト出演した番組です。
この猫の話、他でもされてるでしょうか?
私が聴いたのは、この放送だけなのですが。
記事を書いた時は、アルカディアの元ネタを見つけた!とばかりに書きましたが、「常夜灯」のほうが本命だったんですね。
そう言えば、昔読んだ雑誌の記事か何かに、"中島みゆきは、一つの失恋で100曲書ける"というようなことが書いてあったような、、、。
そんなことも、頭に浮かんできました。(笑)
本当は、「おとなの駄菓子屋」という立派な伏線を見誤っていたことを、情けなく思うところなんですが、あまりにも鮮やかに見誤らされたので、いっそ、清々しい気分です。
あの時の話が、ここにハマるのか!
という痛快さがあります。
パズルが完成した感じですね。(^^)v
それと、手前味噌ですが、ライナーノーツの話を一年前に、記事にしていたことが嬉しかったりします。
なので、その記事のタイトル
"名脇役・猫"に対して、"影の主演女優賞"というタイトルにしました。
頭に浮かんだ2作も"影の主演女優賞"のイメージにピッタリだと思いますしね。
そう言えば、「アルカディア」の主演女優は、人見なんでしょうか?天音なんでしょうか?
天明編では、完全に人見が主役なんですが、地下壕編では、天音が主役で人見が脇のように、見せている気がするんです。
勿論、主演はみゆきさんなんですが、それだけ、あたるちゃんの比重が大きい気がします。
などと、あらぬ方に妄想が飛んでしまってますね、失礼しました。
とにかく、
瀬尾師匠のFM福岡「Re-folk」の2回目の放送がある今日(11/19(土))までに、書き上げたかったので、何とか間に合いました。
「Re - folk 」の今日の放送では、『前途』の中の1曲を掘り下げるそうですから。
それが、「常夜灯」のような気がするので、焦って書いてます。
違ったら、笑って下さい。(笑)
最後に、ご報告です。
関西のスポーツ新聞にも、「夜会」の記事は載りましたが、どの新聞もユーミンの全国ツアーのオマケみたいな小さい記事になっていました。
公演が、東京だけなのでしかたないのかもしれませんが、、、(--;)
とにかく、スポーツ5紙全部には載ってましたので、ご報告します。
ネタバレやら、手前味噌やら、変な妄想やらで、まとまり悪くてスミマセン。m(__)m
それでも、お読みいただいて、ありがとうございました。(^^)
では、また。(^-^)