今の国内経済は
円安政策で株価が上がり、
一時的株高好況に見舞われている。
しかし経済の根本的土台である庶民の購買力は
一向に上がらない(70%以上占めている)ため、
本質的な好況にはならず、
萎んでしまうだろう。
雰囲気で流れ込んだ外資も
このままでは
利ザヤを稼げばすぐに引き上げていくだろう。
一部の輸出を中心とした独占資本だけは
円安で輸出を一気に拡大し、
円高時代の法人税の引き下げなどで、
これまでに稼いだ内部留保(260兆)とともに、
合わせれば濡れ手に粟だろう。
子受け孫請けの単価を切り上げてくれるほど
甘くはないのが世間の常識だからだ。
値上がりした輸入品の原材料分のコストアップは
泣き寝入りだろう。
コストアップした分は
政府が税金で保障してくれるだろうか?
インフレ2%分の賃金(実質2%低下)を
誰が保障してくれるだろうか?
結局国内流通はもとに戻っていくだろう。
国内の実質生産が拡大しない限り、
持続した好景気は長続きしないだろう。
更に消費税の値上げが待っているので
波乱は避けられないのが実情だ。
参考*1. http://www.nikkei.com/article/DGXDZO42641600V10C12A6TY1P01/
参考2.* http://mric.jogmec.go.jp/public/report/2012-05/4.Au_20120619.pdf