心向くまま徒然徘徊紀

思うままに思い、思うままに徘徊し追憶・追記を重ねていきたい。

起こるべくして起こった世界金融バブル不況 2 (リーマン大不況)

2008-10-26 14:46:45 | 世界経済

 4,正常な経済循環の崩壊

 

 ところが、

それが近年お金と物資の流通において、

極端なアンバランスのまま

流通し始めたのです。

 

つまり、

お金だけが膨張し続けながら

一人歩きし始めたのです。

 

 また電子マネーとなって一瞬のうちに

膨大な額のマネーや証券は

世界中を飛び回ることが

可能となっているのです。

 

 生産点である個々の企業では、

今まで利益を出すために、

ものを大量に生産してきたわけですが、

 

民間の構造改革の中で

派遣業の法制化などによって、

賃金部分は大幅に縮小され、

パートやアルバイト、

失業者が大量に創出された。

 

結果として

正社員を減らしたため

余剰金が大量に

作られるように成りました。


 ところがそれが企業にとって

万々歳かというと、

そうではなく、

一部の企業だけが

そうならうまくいくのですが、

大半の企業が同じことをするので、

国内に余裕のある消費者が

いなくなるわけです。

 

年収200万円以下の一般家庭が

どんどん増える。

 

年金生活する老人家庭が

どんどん破綻して行く過程が

いま急速に進行しています。

 

 また、

もうけた金(余剰金)は、

更にマネーゲーム

(現金の証券化、投機資金化)などに、

つまり

銀行や証券会社などに向かうのです。

 

 それが最終的にはUSAの

サブプライムローン会社や

リーマンなど

証券会社の資金に向かっていたと

云うことです。

 

 これらのお金は膨れあがったまま

一人歩きしていくのですが、

途中で実体経済の流れに

伴うことができずに、

滞留・崩壊してしまうわけですね。

 

 先ほども説明したように、

このような大量の資金が、

裏付けのない、実態のない、

あるいは支払い不可能な住宅に

使われても確かめようもないように

世界中に瞬時に

広がるようになってきている,

というわけです。

 

 5,政策によって創出された

    低賃金労働者とは?

 

 支払い能力のない消費者と云えば、

私も含めて本人達には

気持ちのよくない言葉ですが、

 

それは一つは、

今日では、

企業の中で

ぎりぎりの低賃金で

働き生活せざるを得なくなっていると

云うことです。

 

 高額な住宅の購入と

高利のローンの支払い

できなくなった消費者達のことです

 

 それは政府の政策によって

派遣業が合法化されたこと、

男女機会均等法によって、

女性も男と同じように、

もしくは、

それ以上に低賃金で夜昼関係なく

低賃銀で働かざるを得なくなっている、

と云うこと、

また、

ワーキングプアといわれる人たちが

大量に出現していることなどです。

 

 つまり、

GDPとしてのお金は有るが、

また、

商品としての物資は有るが、

 

国民自身が、

その生産された物資を購入し

直接経済循環に参加出来る購買力を

失っていることを意味します。

 

 また国の政策としては、

一部分の金融業や大企業には

バブルの時は

40兆以上の金が資本注入されたり、

毎年大企業・金持ち減税が行われ、

逆に障害者や老人、母子家庭などの

福祉予算が何兆も削られて来たことにも

由来しています。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 起こるべくして起こった世界... | トップ | 起こるべくして起こった世界... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

世界経済」カテゴリの最新記事