心向くまま徒然徘徊紀

思うままに思い、思うままに徘徊し追憶・追記を重ねていきたい。

日本経済の底上げと最低賃金制の在り方 ⑧ 企業が目先の利益追求に走るとは?

2019-07-11 14:11:12 | 政治経済予測と政策の在り方&政策立案

(1)目先の利益追求

 

企業が目先の利益追求に走るということは

国民全体の購買力が減っているか、増えているかお構いなしに、

生産拡大(設備投資)と低コスト生産(安上りの大量生産)

を追求するということです。

 

「需要と供給」のバランスだけしか考えず、

国民全体の需要が一定もしくは減っている場合は

個々の企業はコストを下げ、設備投資で生産性を上げても

国内の企業全体の平均的売上は確実に減少し、

次の年度には売り上げが減り、生産縮小、人件費削減が

避けられなくなります。

時に海外が景気が良いときは輸出が増える場合もあります。

しかし、安定した景気を維持する方向に動くわけではありません。

 

① 国民全体として需要が減る、購買力

が落ちるということは

国民全体の賃金が上がらず一定もしくは下がるにもかかわらず、

イ、物価が上がるということ、

ロ、企業と勤労者の分配率が企業の側が大きいということ、

 

国家権力のもとに

ハ、年金が減り、数千万の老人の消費量・額がへるということ、

ニ、消費税が10%も一度に取られれば、

10%の消費額が国民全体から削減されるということです。

 

この場合100%社会福祉に使用されれば少しは国民に還元されますが、

実際は

グローバル企業の法人税の削減

(海外投資、株の配当、役員報酬、内部留保などに回される)・

政府負債の返済・

大量の軍事費(大半はアメリカからの輸入)など

に大部分が充てられています。

国内の消費回復のあてにはなりません。

 

そのための一定の逃げ道は、

東南アジアや韓国・中国の安い日用品を逆輸入し、

国内で購入することです。

 

しかしこれは、

これまでの経験した通り「デフレスパイラル」を生み出します。

国際的には円高となって現象します。

また同種の製品を売る国内企業が衰退していきます。

国内の供給の側の衰退ですね!

デフレも悪いことばかりではありません。

輸入する側の子受け・孫請け企業は円高によって、

安く原料を手に入れ、

親企業の単価切り下げにある程度は防衛効果をもたらすからです。

 

最近では、

これも東南アジアなど新興開発国も生活水準が向上し、

何時までこの廉価な製品に頼れるか「保証」はありません。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小学時代の思い出! ①  夢... | トップ | 6時間以内に訪問されたページ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治経済予測と政策の在り方&政策立案」カテゴリの最新記事