派遣労働者にとって、
その立場・地位は、年金保険料や国民保険料を
支払うだけの金額が保障されていないという意味で、
その賃金や労働時間が人間の文化的生活を
十分に保障していないだけでなく、
あたかも晴天の霹靂のように
契約をいとも簡単に破棄されることにも示されている。
ある意味で、
これは簡単に防ぎようが無いだけに
労働者に対する穏やかな「経済テロ」と云えるかもしれない。
いったん雇用契約が破棄(解雇)されると、
その間、新たな職に就くまで、何の生活保障も
無い場合が多いからである。
そこで食いつなぐことが出来なければ、
生活保護を受けるか(簡単には保護は受けられない)、
餓死するか、自殺するか、
或る場合は、
それでも生きようと望めば
盗みか、強盗しか無いからである。
これらに対する対処の仕方は
その本人の文化的・道徳的倫理的水準に応じて
個々の判断に否応が無くゆだねられていると
云える。
近年、永く続いたバブル以降、
景気は持ち直しつつあると云われていたが
再び経済は悪化している。
ガソリン税の復活以降、ガソリンはリットル当たり
125円前後から150円に跳ね上がり、
更に今は170円を超えている。
近いうちに180円~200円を越えるだろうという。
他の生活必需品も今次々値上がり傾向にある。