心向くまま徒然徘徊紀

思うままに思い、思うままに徘徊し追憶・追記を重ねていきたい。

消費税についての考察-4.1

2012-05-13 20:38:31 | 歴代の消費税増税政策問題

 

 消費税について考えるとき

何が問題で何が有効か、

さらに

問題なのは国民のどんな階層に問題であって

どんな階層に有利になるのか?

どんな企業に有利で、

どんな企業に破滅的な事態が起こるか?

 

また、

またどんな点で有効なのかを

ある程度分類して考慮することが不可欠だろう。

 

まず消費税は

一律に国民一人一人に

その消費金額に応じて

同じ比率で消費税がかかることだ。

 

 それは金持ちも貧乏人にもまんべんなく税金がかかる。

人が生活するには

生きていくうえで衣食住は誰にも欠かせない条件だ。

今、日本で夫婦子供の一家族5人で

最低限の生活を何とか満たしていこうとすれば

年間300万円を下ることはできないだろう。

 

もしそこで持ち家がなく家賃を払ったり、

ローンを払ったりするとしたら

月6~7万円の住宅費は避けられない。

 

たちまち

二百数十万円の生活費で衣食、教育費を

賄わなければならなくなる。

 

それでも生活できればまだ幸いな方だろう。

 

失業した人々、月十万円以下の年金生活者、

百万・二百万くらいまでのパートやアルバイトで

日々の生活を食いつないでいる人々が

無数に存在しているのが現実である。

 

そこでは

10%の消費税を持っていかれれば

もう、生きていけないことが自明の人々が

何十万何百万と存在していることを

無視しては大変なことになろう。

 

また、

中小零細企業は毎日が自転車操業、

スーパー、コンビなどは

利益率2~3%が大半だ。

 

消費税率が10%にもなれば

売り上げを上げれば上げるだけ

赤字が拡大していくことは目に見えている。

 

毎年1%ずつかけていっても10年もかかるが

それでも

国内の経済成長率が

それを吸収できるかどうかわからない。

あと3年位のうちに10%上げるとするなら

毎年3%上げなければならない。

 

 1998年に3%あげ5%にしただけで年間の自殺者が

2万人から3万人を超え、倒産・失業が一気に増大した悪夢を

忘れることはできない。

 

国内産業の成長のみを考えても

10%の国内産業のキャッシュ(フロー部分)を

掬い上げれば

最低1年~2年の間、

日本経済に金融流通に大きな穴が

空くことになる。

 

100%その税金が

国内産業に還元されるとしても

その間に落ち込んだ10%の穴は

カバーすることが不可能だろう。

再び戻ってくる好景気の波をかぶるまでに

死に絶える企業・人々は

はかり知れないからだ。

 

 

 

 


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