あえて挑戦的なタイトルにしたが、実際問題、
イルカを食べるのが日本の文化かと言うと、それはカッコつきじゃないかと思う。
根拠1 日本全体を見れば、イルカを捕らない(食わない)地域のほうが多い。
東北以北では、熊の手を食材にする地域が一部存在する。
だからといって、熊の手を食うのが日本の食文化と言われたらYesと答えるだろうか?
・・・という話。
「熊の手を食うために熊を殺すな」と言われて激昂する日本人がどれほどいるのかという話。
根拠2 外国にもイルカを食べる地域はある。
例えば、デンマークがそれである。
魚を食べるのが日本の文化と言われて「そうだ!」と答えるか?
・・・という話。
根拠3 文化を主張してもイルカ(クジラ)漁擁護にはならない。
根拠というよりは、文化を連呼しても言い訳にすらなりませんよという話。
リテラでもイルカ漁の記事があったが、リテラを含め日本の大抵のメディアは、
世界の反捕鯨団体は商業捕鯨に反対しているのであるという理解がない。
------------------------------------------------
しかし、いずれにしてもキャロラインさんには、
どうして日本人に対してだけ批判の目を向けるのですか、と言いたいのです。
鯨やイルカを獲るのは何も日本だけではなく、
今言ったデンマークやノルウェーやそれにアラスカのイヌイットたちも行っているではないですか?
米国政府が追い込み漁に反対するというのであれば、
何故自国民であるイヌイットたちの漁にも反対しないのか? どうしてなの、キャロラインさん!
日本人は文明人だけども、イヌイットたちは遅れた人々とでも考えているからなのでしょうか?
やっぱりどう考えても日本人に対する偏見があると言わざるを得ません。
それが本当のところでしょう。
http://blogos.com/article/78399/
--------------------------------------------------
イヌイットがやっているのは生存捕鯨というもので、
ビジネスではなく、自分たちが食べるものとして捕る捕鯨である。
このタイプに関しては、国際捕鯨委員会も禁止していない。
つまり、真っ当な反捕鯨団体は伝統的な食文化を否定していない。
クジラ・イルカ(小型のハクジラの総称)を商業利用することに反対しているのである。
そう言われて今回の事件を振り返ってみても、
海外はイルカを水族館に売り飛ばすことに注意している。
実際、『ザ・コーヴ』でもイルカビジネスの闇として太地のそれを紹介している。
食品偽装や水銀の含有量の高さの指摘など、もしこれがイルカではなく豚や牛なら
通常の食品問題として提示されているものであることが容易に理解できるだろう。
よく聞く「牛や豚は良くてイルカは何で駄目なんだよー」という言い分も、
「牛や豚は養殖可能だが、イルカは不可能で希少な天然資源だから」と返されて終わる。
近年、ウナギを巡って漁獲量を減らすように働きかけがされているが、
別にウナギが可愛そうだから減らせと言っているわけではない。
養殖の技術が完全でないのに、取りすぎるから減らせと言っているのだ。
イルカもそれと同じで、「養殖できないから」「捕りすぎだから」が背景としてある。
(実際、かつて捕れていた場所で乱獲が原因で漁が不可能になったところがある)
このようにイルカ漁の問題とは経済的、産業的な問題として
大抵の海外の反対団体は扱っている。同情論で反対しているのは案外少ない。
(もちろん、個人的にイルカに愛情を寄せている人間は多いが)
この辺を全部すっ飛ばして「日本文化に対する毛唐の攻撃だ」と語る輩が多いが、
それは捕鯨擁護の理屈としては、全然成り立たないわけで、
「無償で給与しています。商売が目的ではありません」とか
「食品偽装はしていません。水銀の含有量もそんなにありません」と言わなければ
向こうにとっては、「お前は何を言っているんだ?」状態なんじゃないかと思う。
・追記(2015年5月31日00時39分)
もちろん、大きな区分としてはイルカを日本の伝統的な食材だと言っても
間違いではないと思う。ただ、上に述べた商業捕鯨や食品偽装の問題について
何も知らない輩が多いように感じたので、あえてこのようなタイトルにした。
イルカを食べるのが日本の文化かと言うと、それはカッコつきじゃないかと思う。
根拠1 日本全体を見れば、イルカを捕らない(食わない)地域のほうが多い。
東北以北では、熊の手を食材にする地域が一部存在する。
だからといって、熊の手を食うのが日本の食文化と言われたらYesと答えるだろうか?
・・・という話。
「熊の手を食うために熊を殺すな」と言われて激昂する日本人がどれほどいるのかという話。
根拠2 外国にもイルカを食べる地域はある。
例えば、デンマークがそれである。
魚を食べるのが日本の文化と言われて「そうだ!」と答えるか?
・・・という話。
根拠3 文化を主張してもイルカ(クジラ)漁擁護にはならない。
根拠というよりは、文化を連呼しても言い訳にすらなりませんよという話。
リテラでもイルカ漁の記事があったが、リテラを含め日本の大抵のメディアは、
世界の反捕鯨団体は商業捕鯨に反対しているのであるという理解がない。
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しかし、いずれにしてもキャロラインさんには、
どうして日本人に対してだけ批判の目を向けるのですか、と言いたいのです。
鯨やイルカを獲るのは何も日本だけではなく、
今言ったデンマークやノルウェーやそれにアラスカのイヌイットたちも行っているではないですか?
米国政府が追い込み漁に反対するというのであれば、
何故自国民であるイヌイットたちの漁にも反対しないのか? どうしてなの、キャロラインさん!
日本人は文明人だけども、イヌイットたちは遅れた人々とでも考えているからなのでしょうか?
やっぱりどう考えても日本人に対する偏見があると言わざるを得ません。
それが本当のところでしょう。
http://blogos.com/article/78399/
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イヌイットがやっているのは生存捕鯨というもので、
ビジネスではなく、自分たちが食べるものとして捕る捕鯨である。
このタイプに関しては、国際捕鯨委員会も禁止していない。
つまり、真っ当な反捕鯨団体は伝統的な食文化を否定していない。
クジラ・イルカ(小型のハクジラの総称)を商業利用することに反対しているのである。
そう言われて今回の事件を振り返ってみても、
海外はイルカを水族館に売り飛ばすことに注意している。
実際、『ザ・コーヴ』でもイルカビジネスの闇として太地のそれを紹介している。
食品偽装や水銀の含有量の高さの指摘など、もしこれがイルカではなく豚や牛なら
通常の食品問題として提示されているものであることが容易に理解できるだろう。
よく聞く「牛や豚は良くてイルカは何で駄目なんだよー」という言い分も、
「牛や豚は養殖可能だが、イルカは不可能で希少な天然資源だから」と返されて終わる。
近年、ウナギを巡って漁獲量を減らすように働きかけがされているが、
別にウナギが可愛そうだから減らせと言っているわけではない。
養殖の技術が完全でないのに、取りすぎるから減らせと言っているのだ。
イルカもそれと同じで、「養殖できないから」「捕りすぎだから」が背景としてある。
(実際、かつて捕れていた場所で乱獲が原因で漁が不可能になったところがある)
このようにイルカ漁の問題とは経済的、産業的な問題として
大抵の海外の反対団体は扱っている。同情論で反対しているのは案外少ない。
(もちろん、個人的にイルカに愛情を寄せている人間は多いが)
この辺を全部すっ飛ばして「日本文化に対する毛唐の攻撃だ」と語る輩が多いが、
それは捕鯨擁護の理屈としては、全然成り立たないわけで、
「無償で給与しています。商売が目的ではありません」とか
「食品偽装はしていません。水銀の含有量もそんなにありません」と言わなければ
向こうにとっては、「お前は何を言っているんだ?」状態なんじゃないかと思う。
・追記(2015年5月31日00時39分)
もちろん、大きな区分としてはイルカを日本の伝統的な食材だと言っても
間違いではないと思う。ただ、上に述べた商業捕鯨や食品偽装の問題について
何も知らない輩が多いように感じたので、あえてこのようなタイトルにした。