久しぶりにさる加藤哲郎を師と仰ぐ反共左翼K・M氏のサイトをみたが、
何というかいよいよレベルが下がっていて、
これじゃーそのへんの右翼と変わりないなと感じた。
要するに、日本共産党は中国共産党と同じ悪の巣窟なのだ
というお決まりの結論を述べているのだが、その論理が凄まじい。
---------------------------------------------------------
不破・志位・市田ら3人独裁者は、
中国共産党と共産主義友党関係を結び、現在も続けている。
中国共産党とは、一党独裁・党治国家を私的所有する
政治犯罪政党である。それは、他政党禁止・人権侵害政党として、
日本の有権者すべてに知られている。
ところが、尖閣諸島領海侵犯+無法な防空識別圏の
中国共産党の国際的犯罪行為が急浮上した。日本共産党は、
1998年以来、15年間にわたり、国際的犯罪行為政党と
共産主義友党関係を続けてきた。
不破哲三は、中国を3回も訪問し、「社会主義をめざす国ぐに」と賛美してきた。
(中略)
志位和夫は、赤旗紙上においてのみ、
尖閣諸島領海侵犯+無法な防空識別圏などの
中国共産党の国際的犯罪行為を批判した。
しかし、共産主義友党関係政党として、
中国共産党や、日本の中国大使館に直接乗り込んで、
犯罪批判・撤回などを要求したことがない。
日本の有権者は、志位和夫の腰が引けた紙上のみ批判のずるさを見抜いている。
それが、2013年12月共産党支持率の急落に現れた。
(1)安倍内閣支持率の47.1%への9%激落原因と、
(2)日本共産党支持率の1.3%への急落原因とは、まったく異なる。
共産党支持率
時事通信調べ
共産党13年6月1.5%
→8月2.0%→9月1.8%
→10月2.3%→11月1.6%→12月(最低)1.3%
それは、有権者が、
国際的犯罪行為政党・中国共産党との
共産主義友党関係政党・日本共産党にたいする
拒絶感を表明した結果である。
-----------------------------------------------------
いろいろ反論すべき点はあるが、まず文末について。
この反共左翼は、時事通信社の調査では回答者の63.4%が
支持政党なしだったという書くべき結果を書いていない。
そして、残り40%のうち自民党の支持者が24.6%になっている。
つまり、特定の政党を支持している人間のうち
6割は自民党を支持しているということだ。
あとは、公明が3.8、民主が3.4、みんなが0.8、
社民が0.6、維新が1.2、生活が0.3となっている。
このように支持率だけでどうこう言うつもりなら
共産党より社民党のほうがよっぽど拒絶されていることになる。
逆に自民党は大多数の人間に受け入れられていることになる。
慰安婦をはじめとする大日本帝国の美化、
消費税増税、原発推進、軍国化、改憲を露骨に進める
自民党こそが最も民衆に愛されていると結論づけられよう。
もちろん、そんなことはないのであって、
特定の政党を支持しないと答えた63%がどう動くかによって
現実の支持率は変動する。言わば、ここに書かれた支持率は
統計上のもので現実のものとは一致しない。この点をM氏は理解していない。
というよりも、あえて共産党以外の支持率を載せないことで
意図的に同党の支持率が「低い」と印象づけようとしているようだ。
データの一部分だけ見せて印象操作するのは
つくる会の常とう手段だが、どうやら
この加藤哲郎のシンパも同類らしい。
ちなみに、自公(与党)の支持率を引けば野党の全支持率は11.6%で、
支持政党がある人間の3割に相当する。このうち、各党の割合は
民主29%、共産11%、維新10%、社民6%、生活2%となる。
この御仁は、以前は共産党を宮本顕治の独裁政党と攻撃しており、
同氏の引退後は不破哲三の独裁政党と表現を変え、最近は
志位氏や市田氏のほうがよく発言するせいか、上の文章では
「不破・志位・市田ら3人独裁者」とかなり苦しい表現に変化している。
独裁とは1人でやるから独裁なのであって、
複数でやるなら寡頭制である。政治学の基礎も知らないらしい。
要するに、独裁だー独裁だーと叫んでいるうちに、
高齢の不破氏が鳴りをひそめて他の党員が目立ち始めたので
今さら独裁ではなくなったーとは言えない、というより
実は思ったより民主的な政党だったとは口が裂けても言えないので
「3人でも独裁」という詭弁を弄しているわけである。
実際には、歴史的に共産党は独裁をしたことがない。
代表者は不破氏や志位氏などの歴代委員長だが、
その理論は各党員によって構築されたものである。
というより、意外に派閥争いが激しい政党で、
よくライバルに除名されては元有力党員が
意趣返しに党そのものの誹謗中傷を行っている。
こういう連中は個人的な恨みから決まって
反共、改憲、在日北朝鮮人差別とお前は自民党員かと
言いたくなるほどの右っぷりを見せてくれるので、
「あぁやっぱり除名して正解だったなぁ」と私などは思うものだ。
M氏も同様であり、彼は中国共産党を
「政治犯罪政党・人権侵害政党・国際的犯罪行為政党」
と散々な評価をしているが、じゃあイラク戦争に加担した
アメリカ共和党やイギリス労働党、日本自民党はどうなんだよと問いたい。
中国共産党はイラク戦争に対して、
「現在の国際政治に強権政治が存在するという現実を反映している」
と、国連を無視し軍事行動に出た米英を非難した。
「自らの政治モデルを無理に全世界に押し付けることは覇道であって
民主ではない」としてイラク民主化という大義名分を批判した。
「国際的犯罪行為」(侵略戦争)を働いているのは
明らかに米英日ではないか?
少なくとも現在の中国は他所の国に侵略して
植民地化したことなどない。ウィグルやチベットは
清、あるいは中華民国時代からの領土だったし、
それ以外にはベトナムぐらいにしか攻撃していない。
そのベトナムに攻撃したのは日本共産党が中国共産党と
犬猿の仲だった70年代だったし、むしろ98年以前では
中国共産党と仲良くするもの許すまじという鉄の掟があったのだ。
「15年間にわたり、国際的犯罪行為政党と
共産主義友党関係を続けてきた」と書いてあるが、
これなどはただ威勢の良い言葉を並べて
読者の感情に訴えているだけにすぎない。
これも戦争美化でよく行われる手段だ。
ついでに言うと、「無法な」防空識別圏と言っているが、
そもそも防空識別圏は領土を主張したものではなく、
日本を含めたよその国もごく普通に行っているものだ。
無法でも何でもない。
結局、M氏の文章は「中国は悪」という結論がありきの文章で、
事実の誤認と論理の破たんで構成されている。
70歳半ばらしいから無理もないといえばそれまでだが、
前の記事で述べたように「今の日本の右傾化は正確には
もともと左翼だった人間の急激な右傾化」であり、
M氏の珍文章などはその好例だろう。
で、こやつが書いた反共産党記事をネタにして
共産党攻撃を行っているのが加藤哲郎なのだから、
彼が執筆した岩波全書の内容がどれだけ酷いものかは
言うまでもない。こういうねつ造だらけの反共本を売って
左翼が復活すると本気で思っているのだろうか?だとしたら
とんだ間抜けだろう。
彼らのような反共左翼は冷戦時には共産党を攻撃する左翼が
欲しいために生かされていた。だが、冷戦が終結し、
革命の不安が完全になくなると、用済みとなった彼らは
あっさり時の権力者に見限られ、彼らの支持政党だった社会党は消滅した。
今や残党が細々と共産党および共産国を攻撃し、右翼に
媚を売ってどうにかメンツを保っている有様である。
が、しかし、安倍内閣を見ればわかるように
今さら左翼の支持など仰がなくても好き勝手できるほど
事態は「自民党独裁」になっているのであり、今後も
彼らを昔みたいにヨイショしてくれることはないし、
肝心な時に右とつるむことに絶望した市民は
すでに社民を代表する反共左翼を見限っている。
いい加減、飽きられているのは自分たちのほうだと
気づかなければ、今後も社民はもちろんのこと、
市民運動そのものが死に絶えるだろう。
何というかいよいよレベルが下がっていて、
これじゃーそのへんの右翼と変わりないなと感じた。
要するに、日本共産党は中国共産党と同じ悪の巣窟なのだ
というお決まりの結論を述べているのだが、その論理が凄まじい。
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不破・志位・市田ら3人独裁者は、
中国共産党と共産主義友党関係を結び、現在も続けている。
中国共産党とは、一党独裁・党治国家を私的所有する
政治犯罪政党である。それは、他政党禁止・人権侵害政党として、
日本の有権者すべてに知られている。
ところが、尖閣諸島領海侵犯+無法な防空識別圏の
中国共産党の国際的犯罪行為が急浮上した。日本共産党は、
1998年以来、15年間にわたり、国際的犯罪行為政党と
共産主義友党関係を続けてきた。
不破哲三は、中国を3回も訪問し、「社会主義をめざす国ぐに」と賛美してきた。
(中略)
志位和夫は、赤旗紙上においてのみ、
尖閣諸島領海侵犯+無法な防空識別圏などの
中国共産党の国際的犯罪行為を批判した。
しかし、共産主義友党関係政党として、
中国共産党や、日本の中国大使館に直接乗り込んで、
犯罪批判・撤回などを要求したことがない。
日本の有権者は、志位和夫の腰が引けた紙上のみ批判のずるさを見抜いている。
それが、2013年12月共産党支持率の急落に現れた。
(1)安倍内閣支持率の47.1%への9%激落原因と、
(2)日本共産党支持率の1.3%への急落原因とは、まったく異なる。
共産党支持率
時事通信調べ
共産党13年6月1.5%
→8月2.0%→9月1.8%
→10月2.3%→11月1.6%→12月(最低)1.3%
それは、有権者が、
国際的犯罪行為政党・中国共産党との
共産主義友党関係政党・日本共産党にたいする
拒絶感を表明した結果である。
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いろいろ反論すべき点はあるが、まず文末について。
この反共左翼は、時事通信社の調査では回答者の63.4%が
支持政党なしだったという書くべき結果を書いていない。
そして、残り40%のうち自民党の支持者が24.6%になっている。
つまり、特定の政党を支持している人間のうち
6割は自民党を支持しているということだ。
あとは、公明が3.8、民主が3.4、みんなが0.8、
社民が0.6、維新が1.2、生活が0.3となっている。
このように支持率だけでどうこう言うつもりなら
共産党より社民党のほうがよっぽど拒絶されていることになる。
逆に自民党は大多数の人間に受け入れられていることになる。
慰安婦をはじめとする大日本帝国の美化、
消費税増税、原発推進、軍国化、改憲を露骨に進める
自民党こそが最も民衆に愛されていると結論づけられよう。
もちろん、そんなことはないのであって、
特定の政党を支持しないと答えた63%がどう動くかによって
現実の支持率は変動する。言わば、ここに書かれた支持率は
統計上のもので現実のものとは一致しない。この点をM氏は理解していない。
というよりも、あえて共産党以外の支持率を載せないことで
意図的に同党の支持率が「低い」と印象づけようとしているようだ。
データの一部分だけ見せて印象操作するのは
つくる会の常とう手段だが、どうやら
この加藤哲郎のシンパも同類らしい。
ちなみに、自公(与党)の支持率を引けば野党の全支持率は11.6%で、
支持政党がある人間の3割に相当する。このうち、各党の割合は
民主29%、共産11%、維新10%、社民6%、生活2%となる。
この御仁は、以前は共産党を宮本顕治の独裁政党と攻撃しており、
同氏の引退後は不破哲三の独裁政党と表現を変え、最近は
志位氏や市田氏のほうがよく発言するせいか、上の文章では
「不破・志位・市田ら3人独裁者」とかなり苦しい表現に変化している。
独裁とは1人でやるから独裁なのであって、
複数でやるなら寡頭制である。政治学の基礎も知らないらしい。
要するに、独裁だー独裁だーと叫んでいるうちに、
高齢の不破氏が鳴りをひそめて他の党員が目立ち始めたので
今さら独裁ではなくなったーとは言えない、というより
実は思ったより民主的な政党だったとは口が裂けても言えないので
「3人でも独裁」という詭弁を弄しているわけである。
実際には、歴史的に共産党は独裁をしたことがない。
代表者は不破氏や志位氏などの歴代委員長だが、
その理論は各党員によって構築されたものである。
というより、意外に派閥争いが激しい政党で、
よくライバルに除名されては元有力党員が
意趣返しに党そのものの誹謗中傷を行っている。
こういう連中は個人的な恨みから決まって
反共、改憲、在日北朝鮮人差別とお前は自民党員かと
言いたくなるほどの右っぷりを見せてくれるので、
「あぁやっぱり除名して正解だったなぁ」と私などは思うものだ。
M氏も同様であり、彼は中国共産党を
「政治犯罪政党・人権侵害政党・国際的犯罪行為政党」
と散々な評価をしているが、じゃあイラク戦争に加担した
アメリカ共和党やイギリス労働党、日本自民党はどうなんだよと問いたい。
中国共産党はイラク戦争に対して、
「現在の国際政治に強権政治が存在するという現実を反映している」
と、国連を無視し軍事行動に出た米英を非難した。
「自らの政治モデルを無理に全世界に押し付けることは覇道であって
民主ではない」としてイラク民主化という大義名分を批判した。
「国際的犯罪行為」(侵略戦争)を働いているのは
明らかに米英日ではないか?
少なくとも現在の中国は他所の国に侵略して
植民地化したことなどない。ウィグルやチベットは
清、あるいは中華民国時代からの領土だったし、
それ以外にはベトナムぐらいにしか攻撃していない。
そのベトナムに攻撃したのは日本共産党が中国共産党と
犬猿の仲だった70年代だったし、むしろ98年以前では
中国共産党と仲良くするもの許すまじという鉄の掟があったのだ。
「15年間にわたり、国際的犯罪行為政党と
共産主義友党関係を続けてきた」と書いてあるが、
これなどはただ威勢の良い言葉を並べて
読者の感情に訴えているだけにすぎない。
これも戦争美化でよく行われる手段だ。
ついでに言うと、「無法な」防空識別圏と言っているが、
そもそも防空識別圏は領土を主張したものではなく、
日本を含めたよその国もごく普通に行っているものだ。
無法でも何でもない。
結局、M氏の文章は「中国は悪」という結論がありきの文章で、
事実の誤認と論理の破たんで構成されている。
70歳半ばらしいから無理もないといえばそれまでだが、
前の記事で述べたように「今の日本の右傾化は正確には
もともと左翼だった人間の急激な右傾化」であり、
M氏の珍文章などはその好例だろう。
で、こやつが書いた反共産党記事をネタにして
共産党攻撃を行っているのが加藤哲郎なのだから、
彼が執筆した岩波全書の内容がどれだけ酷いものかは
言うまでもない。こういうねつ造だらけの反共本を売って
左翼が復活すると本気で思っているのだろうか?だとしたら
とんだ間抜けだろう。
彼らのような反共左翼は冷戦時には共産党を攻撃する左翼が
欲しいために生かされていた。だが、冷戦が終結し、
革命の不安が完全になくなると、用済みとなった彼らは
あっさり時の権力者に見限られ、彼らの支持政党だった社会党は消滅した。
今や残党が細々と共産党および共産国を攻撃し、右翼に
媚を売ってどうにかメンツを保っている有様である。
が、しかし、安倍内閣を見ればわかるように
今さら左翼の支持など仰がなくても好き勝手できるほど
事態は「自民党独裁」になっているのであり、今後も
彼らを昔みたいにヨイショしてくれることはないし、
肝心な時に右とつるむことに絶望した市民は
すでに社民を代表する反共左翼を見限っている。
いい加減、飽きられているのは自分たちのほうだと
気づかなければ、今後も社民はもちろんのこと、
市民運動そのものが死に絶えるだろう。