時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

平等について

2013-10-31 21:36:22 | 浅学なる道(コラム)
医療費・教育費が無料の国家に対して悪平等という言葉を
もって否定したがる連中がいる。彼らに次の記事を読ませたい。


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軽自動車税引き上げは「弱いものいじめ」 スズキ会長

軽自動車大手スズキの鈴木修会長兼社長は29日、
東京都内で開かれた記者会見で「軽自動車税が増える(増税される)
と弱い者いじめになる
」と述べた。

消費増税に合わせて自動車取得税をなくした場合、
税収減を補うために軽自動車税の増税が議論になる可能性があるため、
警戒感を強めている。

鈴木氏は「軽の利用者は地方の人や所得の低い人が多い
「軽は海外ではなく日本の部品でつくる。つくる方も利用する方も弱者だ
などと述べ、軽自動車税の増税に反対した。

政府は消費税率を予定通り来年4月に8%、
2015年10月に10%へと上げる場合、代わりに地方税である
自動車取得税をなくすことを決めているが、自治体などは
税収減を補う対策を求めている。


佐賀県の古川康知事は29日、軽自動車税は普通車の自動車税より
税率が低いことを挙げ、「増税して普通車との税負担の差を
小さくする考え方は理解できる
」と述べた。

http://www.asahi.com/business/update/0829/TKY201308290357.html?ref=reca
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税率が低いことを理由に増税する。
これこそが悪平等というものだ。



悪平等を掲げる人間は例えば医療では、ヤブ医者と名医が
同じ報酬であることに不満を持っているが、ヤブ医者の報酬を
下げ相対的に医者の報酬を上げるということを主張せず、治療費の自由化、
すなわち、良い治療には高い治療費を設けるように要求している。

健康で文化的な最低限度の生活を保障することから考えれば、
お金を持っていない人間はショボい治療で我慢しろということだが、
これを実践したアメリカでは医者にかかることが出来ずにいる貧困層が
大勢いて社会問題になっている。知らないわけではあるまい。

医療や教育、インフラのような生存権に関わるものは
なべて低価格で提供するよう努力するのが国のあるべき姿だろう。

民族主義の弊害

2013-10-31 19:07:57 | 浅学なる道(コラム)
19世紀~20世紀において民族主義というのは、
イギリス、アメリカなどの支配国から自分たちを解放するための
論理として働いていた。本来、行政・立法・司法権は支配国ではなく
自分たちにあるのに、それを不当に奪われているため回復するという理屈だ。

だが、こういうナショナリズムは近頃は単なる宗教主義や国粋主義者の
支配欲を正当化するためだけに用いられており生産的なものとは言えない。

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日本の国会議員159人は靖国神社の秋季例大祭の2日目(18日)に参拝に訪れた。
今回参拝した議員数は今年の春季例大祭を除くと最大となる。

「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は
日本の超党派議員による組織で、メンバーの多くは日本政界の重要な人物だ。
現任の安倍晋三首相や元首相3人、前任や現任の内閣大臣なども何人か含まれている。


http://j.people.com.cn/94638/94659/8429243.html

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国会議員の定数が衆議院480人、参議院242人、計722人だから、
159人÷722×100=22、すなわち国会議員の5人に1人が極右
というのが今の日本政治である(※)。エクセレント!

※現代日本の前身である大日本帝国を神聖視、崇拝対象とし、
 大日本帝国のシステムの継承(マイノリティ蔑視、天皇制強化、
 殖産興業、アジア覇権を目論む)する連中を意味する。


すでに滅びた国を懐かしがり神話化し崇拝する。まさに宗教だ。
こういう連中とウィグル民族主義者が協力関係を結んでいる。

ここから導き出されるのは、ナショナリズムというのは
究極のところ、その地域の権力者によって創造されるものであり、
当然対立するであろう大国と小国の指導者が裏側で癒着し、
共に大衆を支配しようと画策しているという事実である。


大日本帝国の時代でも、中国や韓国の有力者の中には
自分の地位の上昇・安定を狙って日本の権力者と友好関係を
結ぶ者がいた。関東軍に爆殺された張作霖しかり、後に韓国で
軍事国家を構築したパク・チョン・ヒしかり。


普天間基地の国外移転を狙って鳩山首相が動いていたその時、
日本の外務省が米国に無視するよう通達を送っていたことは記憶に新しい。

沖縄の駐日大使ケビン・メアが沖縄はゆすりの名人と語っていたのに
対して彼を弁護したのも、極右の宣伝企業である文芸春秋だった。


ナショナリズムというのは国家間との争いを過熱させると私たちは想像する。
だが実際には、争いは「私たち」の間で起こり「彼ら」は利益を分け合っている。


人民日報はどうして安倍政権がここまで挑発的な言動を繰り返すかに
ついて、アメリカの尖兵となってこちらの出方を探っているのだと指摘する。
(http://j.people.com.cn/94474/8441383.html)

確実に日本の農業と医療に莫大な損害を与えるTPPに
積極的な動きを見せ、集団的自衛権を確立しアメリカと協力して
軍事行動に出ようとする安倍政権ならさもありなんと言える。


おわかりだろうか?美しい日本だの誇りと伝統だのを掲げている
人間が、沖縄の住民から奪った土地を未だに基地として占領し、
広島に原子爆弾を落としたアメリカの人形となって働いているのである。

私たちはナショナリズムから距離をおくべきだ。
かつて国際主義という思想がコミュニストの間で流行した。

国家というものは支配者の都合に良いように作られたものであって、
各国の指導者は協力し合って、自国の人間を支配している。

被支配者は本来、利害が一致し共に行動してこれら政府を拒否する力があるのだが、
彼らは国民や国家という概念によって分断され、結果的に虐げられている者同士が
憎しみ合い、権力者に自発的に協力している。この現状を克服するために今こそ
国家の枠を超えて民衆が立ち上がる時だ。

・・・というのが国際主義だと考えてよいだろう。これは結果的に国際関係に
左右されたり、グループ同士の対立や支配者の弾圧によって挫折したわけだが、
ナショナリズムが台頭する今、アンチ・ナショナリズムとして
このインターナショナリズムが今一度目覚めるときなのかもしれない。



天安門での事故について(ウィグル問題の問題について)

2013-10-30 23:51:52 | 国際政治
NHKが左翼でも何でもない宣伝省だということを先の記事で述べた。
この記事を書くきっかけとなったのが天安門広場での事故の報道スタイルである。


こういってはなんだが、何も9.11のように大きな建物が
爆破されるなり飛行機が突っ込むなりするわけでなく、
天安門広場に車が突っ込んだというそれだけの事件である。

真相が不明な時点で大げさに取り上げる必要があるのだろうか?

しかも、中国メディアで放映中にプツンと放送が途絶えたと
大騒ぎし、あたかも事件の裏に陰謀が渦巻いているかのように喧伝した。

こういう意図的にある一定の思想へ視聴者を誘導する報道ってどうなのか?


そもそも、この報道では中国が必死に事件をひた隠しにしている
ような印象を与えているが、実際には中国は事件の翌日に
この事件についての報道を行っている。

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28日午後12時5分ごろ、北京市南池子南口から
走ってきた1台のジープが長安街の歩道に突入、東から西に疾走し、
天安門前の金水橋欄干に衝突・炎上するという事件が発生した。

ジープは暴走している間、多くの観光客や当番の人民警察官を撥ねた。
北京市の公安・応急・衛生など各部門がただちに緊急時の対応策を発動、
救援活動をスタートさせた。負傷者は全員近くの病院に搬送され、応急手当を受けた。
午後1時9分、現場付近の交通状況は正常に戻った。千龍網が伝えた。

事件発生後、中央トップおよび公安部・北京市委員会・市政府トップが
続々と現場に駆け付け、対応策を指揮した。負傷者の救援に総力を挙げ、
事件の全容を迅速に解明し、各種措置を強力に講じ,
首都の安全確保に努めるよう求めた。


現時点で、今回の事件で5人が死亡、38人が死亡した。
死亡した5人の内訳は、事件を起こしたジープに乗っていた3人と観光客2人
(フィリピン人女性と広東省の男性)。負傷した38人の中には、
フィリピン人観光客3人(女性2人、男性1人)と日本人観光客(男性)が
含まれていた。負傷者を受け入れた病院は、応急手当に全力で臨むため、
専門家による診察チームを組織し、怪我の状態に応じて手術および
その他の緊急治療を施した。事件当日の午後、北京市委員会・市政府トップは
続々と病院に赴き、応急手当に関して指揮を執ると同時に、負傷者を見舞った。
現在、負傷者に対する救命処置が全力で進められている。

関連部門は、事件の全容解明に向け調査を進めている。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年10月29日
http://j.people.com.cn/94475/8440087.html
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このようにNHKが本事件を報道した時点で
既に情報が解禁されていたのである。
露骨な印象操作をNHKがしていたのは明らかだ。

下手人がウィグル族ということで早速、日本のメディアは
中国の少数民族弾圧のシンボルとして今回の事件を利用している。

よりによってあのラビア・カーディルを聖女のように演出し、
如何に中国がウィグル族を弾圧しているかといった御高説が
延々と報道ステーションで行われていた。これは酷い。


ラビア・カーディルという老婆は日本ではウィグル族独立の勇士
であるかのように語られているが、実際にはあの桜井よし子や
日本の極右団体と一緒に靖国参拝をしてしまう奴
である。

http://kosakaeiji.seesaa.net/article/270756190.html

上のサイトは日本創新党の有力議員のブログであるが、
今現在、日本維新の会としてアジアの侵略戦争を美化している
連中と一緒になって、中国を批判するというこのスタイルは
極右と一緒になって北朝鮮を誹謗する反共左翼をほうふつさせる。


創新党という党は本当にひどい党で、ウィキによれば、

天皇を国家元首と明確に位置づけ、自衛隊を「日本国軍」に改組する。
憲法解釈の変更により集団的自衛権の行使を可能とし、法律でその範囲を定める。

法人税や相続税を大幅に引き下げて民間事業者を保護し、経済成長と雇用の確保を図る。
消費税を引き上げることで社会保障制度と地方財政の維持に充てる。

累進課税は国民の意欲や自由を奪う懲罰的なものであるから
これを廃し、フラット税制を目指す。

企業減税と規制緩和を同時に行うことで経済の活性化を図る。
国益を守りつつ自由貿易協定(FTA)や
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を戦略的に推進し「経済的開国」を目指す。

代替エネルギーの研究を進めるとともに、
小型原発の開発など原子力技術の発展にも努める。

雇用の流動化を促し、非正規雇用に関する規制を撤廃する。
同一労働同一賃金は法律上の努力義務とする。


ということを政策に掲げている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%
E6%9C%AC%E5%89%B5%E6%96%B0%E5%85%9A


要するに大日本帝国を復活させ、
武力介入する権利を認めさせ、
消費税増税と法人税減税、
低賃金労働者の増産により
権力者ばかりが楽をして
民衆が貧困化する政策を
実現しようとしている連中である




あなたはアメリカ空軍と一緒になって、
原爆を落とす事でアメリカ人の命が救われた
と叫び、トルーマンの考えは正しかったと
熱弁をふるう人間が
日本の独立を成し遂げてくれると思うか?

ラビア・カーディルや世界ウィグル会議は
そういう人物(団体)なのである。

こんな戦前のファシズム国家を
復活させようとする連中とつるむ時点で、
ウィグル独立運動の正体が知れよう



ダライ・ラマもそうだが、中国の独立運動家・団体とやらは
どういうわけか日本の右翼とつるむ傾向があり、あたかも
CIAと結託して国内でクーデターを起こしたラテンアメリカの
暴力主義者たちを連想させる。

そもそもラビア・カーディルは中国でも10本の指に入る
大金持ちであり、決してウィグルの平均的市民と同じ生き方を
したわけではない。ウィグル族の顔を気取っているが、こいつに
泣かされた奴だって腐るほどいるのである(不動産業者らしい)。


ハイエナがシマウマの肉を狙って、周囲の動物たちに
「あのライオンはシマウマの肉を食おうとする!危険だ!」と
がなり立ててライバルのライオンをけり落とそうとしている。

どちらもシマウマの肉を狙っている時点で、決してシマウマの
味方ではない。ウィグル族の独立運動もこれと同じである。


http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/86bce20c460024edd67fce3890ccfc64

上のブログでは、カーディルのような人物を持ち上げることが
結果的に新左翼が行った旧社会主義国への盲目的な信奉と同じ現象を
起こしてしまうのではないかと危惧している。私も同感だ。

現に、イギリスを総本山とする国際的人権団体、アムネスティ
インターナショナルは、2007年にこの女を招待している。

尖閣諸島の東京都による購入にカンパしたこの婆さんをである。
石原慎太郎の外国人のみならず国内の日本人にむけての
差別的発言を知っているのか!?

宮城県石巻市と縁が深い私にとって津波を天罰と平気で
語るこの差別主義者の気まぐれに喜々として協力した
この腹黒い大金持ちの老婆が、はたして明るい未来を
ウィグルにもたらすだろうか?やはりかつての中国
軍閥のように、最終的に日本軍に見限られるのがオチだろう。


イスラエル研究家早尾貴紀は、かつて韓国詩人の朴裕河が
韓国軍事態勢に反発しただけで、何故かこの国の知識人に
異様にもてはやされたことについて次の言及をしている。


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〈朴裕河現象〉については、私自身が、『季刊軍縮地球市民』や
『季刊戦争責任研究』といった雑誌で一定の論及をしてきた。

どうしてあのような
短絡きわまりない乱暴なナショナリズム批判
(つまり、韓国のナショナリズムも日本のナショナリズムと
鏡写しのように同型だとして、相対的に日本を免罪・擁護する)が
どうしてリベラルを自任する知識人らに称賛されるのかという問題だ。
http://gskim.blog102.fc2.com/blog-entry-17.html

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戦後日本の左翼の大半は反共左翼であり、反共主義を基軸として
運動を展開してきた。中国を露骨に非難するこのナショナリストは
本質的には我が国の極右と同類であるのに、単に中国を非難したという
ただそれだけの理由で英雄視されてしまっているような気がしてならない。

中国の人民日報はウィグル会議の靖国参拝について
以下のようなコメントをした。


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靖国神社は日本軍国主義の対外侵略の歴史の象徴だ。

「世界ウイグル会議」の反中分裂分子は日本の右翼勢力と結託し、
気脈を通じて、祖国分裂と中日関係の破壊を狙う政治的本質を存分に露呈した。

彼らの拙劣な行為がウイグル族同胞を含む
国内外の中華民族から唾棄されるのは必至だ。

http://j.people.com.cn/94474/7817259.html
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ここで「日本軍国主義の対外侵略の歴史の象徴」という
フレーズに注目してもらいたい。靖国神社はアジア国にとって、
太平洋戦争のみならず、江華島事件(明治)以降の大日本帝国の
すべての侵略のシンボルなのである。

それを平然と参拝できる点で、
こいつらが守りたいのはウィグルではなくて、
自分たちが支配するウィグルだということに
気付いてほしい。

確かに中国の少数民族問題は存在するが、それを
理由にこういう団体を正義化することは非常に危険極まりない。
それだけは確実だ。


NHKは安倍晋三に弱みでも握られてるのか?

2013-10-29 23:02:40 | マスコミ批判
読者は今の首相が2001年に慰安婦をテーマとした番組に圧力をかけ、
内容を改ざんした上で放映させたことをご存じだろうか?


この事件は報道の自由が日本では有名無実と化していることを
顕著に表わした事件だったと思う。

この事件で安倍の「お願い」に屈して内容を変えたテレビ局こそがNHKだが、
このテレビ局、安倍晋三に弱みでも握られているのか、なぜか、今現在でも
安倍の行動をベタ褒めする報道ばかり行っている。


今日見たニュースでも、「アベノミクスのおかげで
大企業のほとんどが黒字を取り戻して賃金を上げる検討をしているよ」
という胡散臭い(というよりは嘘っぱちの)内容をしていた。


報道ではあたかもアベノミクスの効果があったかのような
話しぶりだったが、これは真っ赤なウソである。


今年は急激な円安で輸出業が薄利多売に成功した一方で、
原油をはじめとした必需品が値上がりしたために
戦後最悪の貿易赤字をたたき出したのである。
一部の企業は儲かったが全体的には損した人間のほうが多いのである。

また各民間メディアの調査によると、黒字を出した分は
内部留保に回すといった意見が大半を占めている。

報道ではほとんどの企業がアベノミクスのおかげで
赤字から脱出できて、企業の経営向上に伴い給料も上げる
などという安倍政権が再三繰り返し述べている何の保証もない
筋書きをそのまま映像化しただけにすぎない。


来年は消費税増加の年だ。これに伴い、一時的に増税直前は
売り上げが伸びるだろうが、結果的には低迷するだろう。


賢い経営者であればあるほど、これを見越して黒字の分は
内部留保に回し、いざという時のためにとっておく。いくら安倍が
「お願い」したからといって、自発的に賃金を上げるなどありえない話である。


実際、現時点で給料を上げた会社などないわけで、
単に希望的観測にすぎない企業売上回復→賃金上昇を
あたかもこのあと確実に起こる現象として報道したNHKの責任は大きい。

この事件に限らず最近のNHKは政府をベタ褒めする内容ばかり
流していて、もはや国営テレビといっても良いぐらいである。


本来ならば、安倍就任の時点から過去のNHK番組介入事件を
取り上げて、その責任を追及すべきだったし、日経平均株価の
上昇だって、株価が上がっただけで実際の従業員の賃金上昇には
まったく結びついていないこと、それどころか今の政府が着手
していることは非正規社員の更なる増加であることを指摘するべきである。

だが、代わりに行ったのはアベノミクスの成功という幻を植え付ける報道、
集団自衛権の支持、中国政府への陰湿かつ異様なバッシングと
まるで安倍の気持ちを代弁しているかのようである。

私は前の記事で、これから政府に加担する悪質なメディアを
プロバガンダ省、もしくは宣伝省と呼ぼうと宣言していたが、
NHKは正に宣伝省という言葉でしか表現しきれない悪徳企業だ。


非常に腹立たしい事実であるが、政党機関紙の赤旗のほうが
役に立つ情報を与えてくれるのだ。関連するぺーじを紹介しよう。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-25/2013102502_01_1.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-26/2013102608_01_0.html

最近のニュースを見て思うことは、別にNHKに限った話ではないが、
息を吸うように出鱈目な内容を通常のニュース番組で報道してしまう点にある。

以前は如何に無茶苦茶な内容でも、それは特集番組の中に留まっていた。
ニュース7のような一般ニュース番組では中立的な報道ができていた。
それが今では通常ニュース番組でもいい加減な情報を垂れ流している。

事実上の宣伝機関へと化しているのである。


近年、テレビの視聴者が減っていることが業界の中で問題視されている
らしいが、視聴者が減った本質的な事由はこういうところにあるのではないだろうか?

メディア論(メモ)

2013-10-27 00:02:52 | マスコミ批判
ちょくちょくのぞいている海外ニュース翻訳ブログで
面白い記事があったので紹介したい。

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もう一人の主要アメリカ人ジャーナリスト、ポール・クレイグ・ロバーツも、
9/11について真実を語っている為、アメリカの大手マスコミから締め出されている。

ロバーツ博士は財務次官補をつとめ、経済学への貢献で、
フランスのレジョン・ド・ヌール勲章や他の賞を受けており、
ウオール・ストリート・ジャーナル、ビジネス・ウイークや、
他の著名雑誌の常連コラムニストだった。

しかし、9/11、ワールド・トレード・センターの高層ビル三棟の
制御解体について語って以来、ポール・クレイグ・ロバーツは、
大手マスコミの報道禁止リストに載せられている。

最近のラジオ番組インタビューで、ロバーツ博士は
一体なぜアメリカの大手マスコミが、セイモア・ハーシュの言う様に、
あらゆることについて噓をつくのかを説明している。

「(アメリカにとって)これまで起きた最悪な事の一つは、
 クリントン大統領による5社へのアメリカ・マスコミ集中の承認です。
 あれがマスコミの独立を破壊しました。

 クリントンが、アメリカのあらゆる伝統に全く反し、
 反トラスト法に反しているを、集中を許して以来、
 … しかし、アメリカ合州国では、今、法律はもはや何の意味もありません。

 あの5社のコングロマリットがメディアを集中した瞬間に
 マスコミの独立は消滅しました。

 マスコミは、もはやジャーナリストによって経営されてはおらず、
 巨大宣伝企業の幹部によって経営されているのです。

 こうしたメディア・コングロマリットの価値は連邦による放送免許にあります。
 そこで、連中は政府をあえて怒らせる様なことはできません。

 連中の免許が更新されなくなる可能性があり、
 企業の何十億ドルもの価値がそっくり消えてしまう可能性があるからです。

 つまり、いわゆる大手マスコミというのはもはやマスコミではないのです。
 何も報道してくれはしません。プロパガンダ省 - 政治宣伝省なのです。」

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/911-5578.html
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このプロバガンダ省という批判は当を得たものだと思う。
日本のメディア(特にTV)も基本的には官僚が想定する国益に反する内容、
例えば原発にみられる通産省による積極的な原発推進に関しては批判を
行わず、結果として東京電力にバッシングが集中する報道を行っていた。

台風の最中、汚染水が漏れたというニュースがあったが、
この場合も東京電力の批判はされても、原発撤退を明言せず、
あの福島原発すら後で使えるよう廃炉へと動こうともしない
通産省に対する批判は完全にシャットアウトされている。

政治家の批判は適度に行われるが、役人を名指しで批判する報道は皆無だ。
最近、あまりにもひどい人種差別で在特会が保守派にも非難されているのだが、
これなどはまさに一部の極端な人間を批判することで、あたかも右派がまとも
であるかのように演出する行為だろう。


これは簡単に言ってしまえば、人間からしてみればどちらも同じ獣なのに
犬を見て猿が「手を使わないとは野蛮だ」と笑っているようなものだ。


オウム事件で独特な意見を述べていることで有名な森達也氏は
日本では言論弾圧するほど権力に逆らうメディアがない、
今のメディアは政府と一緒になって政府の利益のために動く
御用産業と化しているといった主張をしているが、その通りだと思う。

このプロバガンダ省、政治宣伝省という呼び方は
気に入ったので、今後も使わせてもらおう。


追記・
ちなみに、このプロバガンダ省にはいわゆる左翼系出版社も含まれるだろう。
あまり大きな声では騒がれないが目下大流行の北朝鮮・中国バッシングは
岩波書店や花伝社といった左派系出版社も一枚噛んでいるからである。

戦車、もとい戦闘車について

2013-10-26 23:48:17 | 軍拡
八九式中戦車という戦車を読者はご存じだろうか?

詳しい説明はググってもらうとして、簡単に説明すると
この戦車は15年戦争(1931年~1945年)にかけて実際に使われたのだが、
他国の戦車と比べると装甲は薄い、砲撃は弱い、基本的に対人用という
ショボいことで有名なものだ。

ここで注意してほしいのは、「戦車というのは別に戦車同士のガチンコ対決を目的に
設計されたものではない」ということで、歩兵の掃討あるいは戦闘機の撃墜を想定して
作られたものも立派に「戦車」というのである。

先日、紹介したサイトではかなり詳しい軍事知識が書かれている一方で、
戦車としてのスペックが低いことを理由にこれは「戦闘車」だと言っている。

だが、八九式を考えればわかるように、能力だけを基準にして
戦車か否かを決めることは出来ない。何のために使うかで決まるのである。


日本で作られている「戦闘車」は一時的・長期的な戦闘に
使われることは明らかであり、これを「戦車」としないのであれば
すべての戦車は戦闘車となるだろう。

戦車ではない、戦闘車だ(ドヤ)

2013-10-24 23:51:03 | 軍拡
保守派の頭のなかってどうなってんだ?
次の記事を読んで頂きたい。

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防衛省は9日、2016年度に部隊配備される機動戦闘車を、
相模原市の陸上装備研究所で公開した。

戦車と比べて機動性が高く、航空機で空輸できるのが特徴で、
離島防衛や原発など重要施設の防護に活用する。

http://furitani.blog.so-net.ne.jp/2013-10-09#more
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これはさる税理士が書いているブログで転載されたニュースだが、
これは今後も日本は原発を維持・増設するし、領土問題を口実に
ますます軍拡するぞという決意表明に他ならない
じゃないか?


高校生に入隊体験をさせたり、はだしのゲンを閲覧禁止にしたり、
育鵬社の教科書を無理やり読ませたりと少しずつジンワリと洗脳工作が
進んでいる日本であるが、まだどちらのものかハッキリしない尖閣諸島を
勝手に日本の領土だと決めつけて、それを守るためと言いながら
軍備拡大する日本っていよいよもって戦争するための国家に近づいている
と私などは不安を感じるものであるが、同じ事実でも考えは大分違うらしい。

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「離島防衛用」だそうで、自衛隊が導入したいオスプレイも離島防衛用、
先日就航した空母みたいな護衛艦にも先日米軍のオスプレイが発着して
エレベータで格納庫にしまってみたり甲板の耐熱テスト(オスプレイは
エンジンの向きが変わるので排気炎が甲板を直撃する)とか試しているので、
離島防衛セット完成でもう中国政府の一連の挑発行為サマサマじゃないか。

そんな1~2年でホイホイ護衛艦や装甲車両が
開発出来るワケでも無いので名目を「離島(尖閣諸島)
防衛用」と言うとこの1~2年予算請求がし易いのかね?

そうなると心配なのは機動戦闘車が「戦車」に
カウントされてしまうんじゃなかろうか?


なにせ105mm砲(反動を小さくする技術の開発
とか言うアナウンスなので走輪車両用の低圧砲でもないのだろうけど)
なんつう陸上自衛隊の二代前の戦闘戦車である
74式戦車並火砲を備えていますが、装甲薄いですからね。

小銃弾には耐えるでしょうけど機関砲位で抜かれるんで
戦車の代わりになるもんじゃない、現参議院議員の
片山さつき氏が財務省の主計官時代に戦車は不要と言ったとか
言わないとかなので高価な10式戦闘戦車の調達数を減らして
その穴埋めに機動戦闘車とか言う事になると現場の人間の生存率がガクッと下がりそう。


しかし、「機動戦闘車」何て言う名前、消滅寸前の社民党が
元気な頃なら「戦闘車と言う呼び名はけしからん」とか談話を
発表したと思うんだけど、詰まらん言葉狩りや揚げ足取りをする
人間や団体が段々と消えつつあるのは良い事
か。
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いやいや、戦車だろ!?



つい先日、8月6日の原爆の日に海上自衛隊は「いずも」という
旧日本海軍の軍艦と同名の戦艦の進水式を行った。

これを日本は「護衛艦」と称しているが、この戦艦は
英国、イタリア、スペインの一部現役空母よりも大きく、
ヘリ14機が搭載可能で、その気になれば戦闘機の搭載も可能だ。

しかも進水式では旧日本軍が使用した旗、旭日旗が掲げられたのである。

もはや護衛艦だとか戦闘車だとか言って
よその国では立派に軍艦や戦車で通用するものを
せっせとこしらえているのが今の日本なのである。



こういうレトリックを知らずに自分の半端な知識を
ひけらかしてさも安全なものであるかのように吹聴する
保守派って一体・・・何考えてんの?

だいたい、この馬鹿の言い分はもっと強い戦車、
こいつに言わせれば「戦闘車」を作れと言っているようなもので、
紛争解決の手段として戦闘行為を放棄するという基本的な考えが
全く無いらしい。残念ながらお上に尻尾をパタパタ振りながら
軍国化を願っているのが我が国の愛国者であるようだ。

未だに内戦中のリビア

2013-10-24 23:34:37 | リビア・ウクライナ・南米・中東
リビアがNATO爆撃後、内戦に突入したということを私は以前書いたが、
最近読んだ赤旗によると、もはや政権というものがあってないようなもので、
しかも各部族が武装してしまったために未だに内戦が継続して
政情が安定しないそうである。


これを「春」と称して礼賛した加藤哲郎をはじめとした
政治学者、評論家、市民活動家どもは猛省するべきだろう。




カダフィは『緑の書』という本を執筆しているのだが、
それを読むと彼の目指す政治体制が直接民主制だったことがよくわかる。

実際、リビアは長らく直接民主制がとられていた国家だった。
逆を言えば直接民主制というものが必ずしも民衆の対立を防ぐものではない
ことがよくわかる。

このリビアを悪と決め付け徹底的に罵倒し
アメリカに依頼し破壊させたのが日本の反共左翼である。

彼らのほとんどは自分がそういう重大な責任を負っていることを
知らずに軽い気持ちでNATO爆撃を支持したのだろうが、こういう
いい加減な人間が導く社会が明るいものになるはずがない。

おまけに連中は年々右へスライドしていっているので、
はっきり言って穏健な保守と大差ない
のである。

こういった事実をもとにして、いま再び戦後左翼の問題点について
考えなくてはいけない時期が来たのではないだろうか?

新事実発覚 丸山眞男はスターリン主義者だった(嘘です)

2013-10-24 23:04:14 | 浅学なる道(コラム)
中川八洋という極右をご存じだろうか?
といっても、ほとんどの人間は知らないと思うが。

私もよく知らない。
だが、彼の発言で面白いものがあったのでここに記載しようと思う。


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マルクス・レーニン主義の信奉者だけを共産主義者だと思うのは無教養の誹りを免れない。
たとえば、戦後の共産党系知識人“トップ二人”といえば、清水幾太郎と丸山真男である。

両名が共産主義者であることに異論は存在しない。
だが、この両名ともマルクス・レーニン主義者ではない。

清水幾太郎はコントとデューイ、丸山真男は知識社会学(ルカーチ/マンハイム)
とフランクフルト社会学(アドルノ/ホルクハイマー/ボルケナウなど)と
マックス・ヴェーバーで、共産主義者の自分の思想を形成した。

ただ丸山真男はスターリン崇拝が強度で、
スターリン著『レーニン主義の諸問題』を座右の書にしていたので、
レーニンについて学ばなかったとはいえない。
2013年6月号 『尖閣防衛戦争論』204頁

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丸山がスターリン主義者?
そんなん初めて聞いたわ!



知っている人は知っているが、丸山は戦後直後の時点で
共産党にも戦争責任があると党を攻撃した人間である。

いわく、戦争を止められなかった責任があるらしい。
その理屈に従えば自分にだって責任があるじゃないかと思うのだが、
それを抜きにしても、戦前非合法とされ、幹部のほとんどが
入獄され拷問を受け、最悪の場合、獄死を遂げていた共産党にも
戦争責任があるだなんて無茶苦茶だと少し考えればよくわかるものだ。

当時は戦時中に反戦を訴えた唯一の政党だったということで
共産党の人気が上昇してきた時で、丸山はこのタイミングを見て
発言したものだと思われる。明らかに丸山が反共主義者だろう。


また、清水は戦前は体制支持、戦後しばらくは反権力、
またしばらくして保守へ転身した素晴らしい人物で、中川が
なぜこの男を非難するのかよーわからんところである。

丸山にしても清水にしても戦後左翼における代表的人物だからだろうか?
(逆を言えば如何に戦後左翼が反共主義を基軸に展開されたかがよくわかる)


大体、ヴェーバーってマルクス批判で有名・・・
というかそれ(エートス論)をもって名を馳せた人だろう?
共産主義と真逆に位置する理論だと思うんだが・・・

まぁ、左翼を標榜する連中もマルクスとヴェーバーの両方が
好きという立ち位置がよくわからない人間が多いけれど・・・


驚くべきことに掲載された雑誌のタイトルが『尖閣防衛戦争論』である。
この程度の知識しかない人間が尖閣諸島をめぐって戦争しろといっているのだ。

自分が爺さんだから戦わないのをいいことに随分と無責任なことを言っている。
恥ずかしいことだが、この中川が日本の右翼の代表者の一人なのだ。
これで最高レベルなのである。私が右翼に与しないのもご理解頂けるだろう。

右翼がいかに無茶苦茶かについて

2013-10-21 02:09:49 | 反共左翼
前回の記事で取り上げたサイトで参考文献として谷沢永一という
典型的な右翼が書いた本が取り上げられていたのだが、
結構笑える目次なのでここに引用したい。


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こんな国家に誰がした  今も続く、スターリンの呪縛

「日本は第二次大戦の主犯」と言う歴史の偽造家
 戦後の学界、言論界の大ボス・ 大内兵衛 への告発状

「ソ連はすべて善、日本はすべて悪」の煽動者
 日本罪悪論の海外宣伝マン・ 鶴見俊輔 への告発状

国民を冷酷に二分する差別意識の権化
戦後民主主義の理論的指導者・ 丸山眞男 への告発状

栄達のため、法の精神を蹂躙した男
反日的日本人の第一号・ 横田喜三郎 への告発状

金日成に無条件降伏の似非出版人
進歩的文化人の差配人・ 安江良介 への告発状

恫喝が得意な権力意識の化身
「進歩的インテリ」を自称する道化・ 久野収 への告発状

祖国をソ連に売り渡す“A級戦犯”
進歩的文化人の麻酔担当医・ 加藤周一 への告発状

その正体は、北京政府の忠実な代理人
日本の伝統の徹底的な否定論者・ 竹内好 への告発状

最も無責任な左翼・教条主義者
マスコミを左傾化させた放言家・ 向坂逸郎 への告発状

日本を経済的侵略国家と断定する詭弁家
現代の魔女狩り裁判人・ 坂本義和 への告発状

国家間の原理を弁えない謝罪補償論者
ユスリ、タカリの共犯者・ 大江健三郎 への告発状

近代日本を全否定した国賊
進歩的文化人の原型・ 大塚久雄 への告発状

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さて、ここに述べられている人間のうち、
少なくとも赤で表示されている人間は共産党と対立している。

(加藤と鶴見は晩年支持に回ったけれども)

特に丸山、向坂、久野の3人は反共産主義として有名で
丸山に至っては戦後間もなくの時点で共産党批判を明言しており、
共産党も丸山の批判キャンペーンを行ったこともある。
こいつらは共産主義者どころかその反対の位置に立つ人間である。

スターリンの呪縛だなんて書いているが、要するに
スターリン主義→共産主義→悪魔思想→国賊と訴えたいのだろう。


こうやって共産主義者と単なる左翼を混同して攻撃するのが
お決まりのパターン
で、右翼というのは敵の実態すら掴めていないのである。
(あるいは意図的にゆがめている)

おそらく有名な反保守の人間を叩きたかったのだろうが、
元共産党員の割に谷沢の決めつけは妄想の域に達している。

私が不破哲三の意見や党の外交政策、天皇制への態度を非難する一方で、
何だかんだで共産党の味方をしてしまうのも、
元党員のほぼ全員が極右に走って自分の妄想を平然と吹聴して
大衆を欺き、あまつさえそれによって大金をせしめるからである。


もちろん、共産党も内部では派閥争いがあるのだろうが、
破れた人間のみっともなさといったら目も当てられない。


戦後の論壇をみる限り、「左翼か右翼」かではなく
「共産主義」か「反共主義」かで見ていったほうが理解しやすい。

というのも、元共産主義あるいは非共産系の左翼は
えてして反共主義に走り、実質的にも実際的にも右翼と協力しているからである。

この点は侵略肯定者の佐藤優とつるむ左翼を批判する
元岩波書店社員の金氏のサイトが参考になる。
http://gskim.blog102.fc2.com/blog-entry-9.html

要するに、枝の部分だけ違うだけで連中は根っこの部分は同じであり、
派閥争いをしているにすぎない。そこが純粋なコミュニストと違う点だ。

もちろん、場合によっては協力することも考えられるが、
戦後左翼の右翼との協力はレイプ魔と一緒になって
女性の人権を訴えているようなもの
で、理屈が通らない。


コミュニストといっても、共産党よりも更に左な面々もいるが、
彼らは信条からか右翼とつるんだりはしない。構図としては


極左  日本共産党 (越えられない壁) 左翼 右翼 極右

となっており、左翼(反共左翼)も右翼も極右も同じグループの一員である。

この点ははっきり理解しないといけないと思う。