昨晩に放映された池上彰の政治バラエティ番組は、タレントが特別レポーターとして
日本国内の一般に知られていない問題について取材、問題提起を取る形を取っていた。
普段なら視聴しないのだが、館林市のロヒンギャ族(難民のコミュニティが同市に存在する)
を取り上げるというので、どのような報道をするのか、少々興味がわいてTVの電源を入れてみた。
結論から言うと大変良いVTRだった。
ロヒンギャ族に対する周囲の偏見をそのまま映した上で実際のロヒンギャ族の惨状、例えば
日本政府が難民を病的なまでに受け入れようとしない問題やミャンマーのムスリム迫害、
日本で生活を送る上での不便さについて言及し、地域との交流が進んではいるが、
他方で無知ゆえの偏見もまだあると締めくくる内容だった。
懸命に暮らすロヒンギャ族の姿に「かつての日本人の姿を見た」とか
「ロヒンギャ族は日本が好きだと言う。なぜなら日本は平和で自由があるから」といった
いつも通りの「日本すげー!」コメントはあったものの、それは上から注文されて仕方なく入れたように感じた。
(最後の愛国コメントを除けば、大変優れた映像資料だったので)
撮影を担当したTV番組制作会社のプロデューサー、ディレクター
およびスタッフの意気込み・問題意識を感じる、とても良い映像作品だったと思う。
他方で、スタジオのタレントや池上のトークはいつも通りだった。
言うなれば、最高級のネタで握った特上寿司にタバスコと炭酸ジュースをかけたようなものだった。
まず、ロヒンギャ族が日本で暮らす上での最大の障害は、彼らの多くが難民だと認定されない点にある。
当然、スタジオでは、この問題について詳しく語るだろうと予想したのだが、実際には
「ロヒンギャ族が大量に来ると日本の若者の職が奪われる」といったビックリ発言がされて驚いた。
当たり前の話だが、日本の若者の職を奪っているのは、他ならぬ日本人である。
日本で暮らす外国人の多くは介護職や英会話スクールでの講師など、
極めて低賃金・不安定な職に勤めており、一部のエリートを除いて正社員の椅子を奪う機会すらない。
失業率を下げるという美名のもと進められた雇用規制緩和も、
実際には正社員の椅子の数を減らし、非正規職を増やす結果に終わった。
若者が正社員になる道を全力で妨害しているのは従業員を消耗品として扱いたい企業側であって、
むしろ外国人は若者と同様に、企業の思惑に翻弄されている被害者である。
“奴隷”扱いされるベトナム人留学生たち、
偽装留学をネグり外国人をブラック労働に駆り立てる安倍政権の国策が
外国人が日本人の職を奪うという考えは、過去の歴史において
移民を排斥する人間が自己の差別を正当化する際に語られた常套句であって、現実を無視したものである。
(実際は上の記事のように外国人は全体的傾向として職業差別を受けている現状にある)
そういう偏見を否定するどころか、逆に「まさにそれ(外国人が日本人の職を奪う)が問題なんです」
と語る池上氏は、やはりどこかネジが外れている。今に始まったことではないが。
だいたい、池上はロヒンギャ族の惨状について
「大変な問題なのに日本では、ほとんど知らされていません!」と嘆いていたが、
その気になれば、いくらでも伝えることが出来たのに今の今まで伝えてこなかったのは池上本人である。
ちなみに私は、
ロヒンギャ族の惨状をきちんと伝えていた。
(http://blog.goo.ne.jp/minamihikaru1853/e/e68250f93917f6744f69b7fd4e2bbe4a)
上の記事はミャンマーの選挙についての日本の報道と知識人の語り方について、
ロヒンギャ族に対するスーチーの態度を指摘し、日本の知識人や報道陣は単純な構図で
ミャンマーの政治・民族問題を見てはいないかと問題提起したものである。
改めて、問題の個所を抜粋しよう。
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ミャンマーのイスラム教徒の惨状
ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒に対する人種差別と殺害に関する最新の報告で、
国境なき医師団は、この国のイスラム教徒に対する攻撃は体系化され、拡大しているとしています。
ミャンマー政府は、イスラム教徒に対する人種差別や暴力行為を隠蔽しようとしています。
(中略)
ミャンマーのイスラム教徒はロヒンギャ族と呼ばれており、ラカイン州北部に集中して住んでいます。
ミャンマー政府は、この少数派の部族を正式に認めておらず、
彼らを非合法な移民であると見なしていますが、一方で国連は、
このロヒンギャ族が最大の少数派の一つであり、これまでに例を見ない抑圧を受けているとしています。
(中略)
ミャンマーのイスラム教徒に対する攻撃の映像は、
21世紀になっても彼らが想像し難い苦しみを味わっている惨状を十分に物語っています。
ミャンマーの5000万人の仏教徒は、300万人の少数派イスラム教徒を消滅させようと
この国の軍事政権と歩調を合わせています。
ミャンマーのイスラム教徒ロヒンギャ族は、
憂うべき状態に巻き込まれており、彼らはミャンマーから追い出されています。
しかし、どの近隣諸国も彼らを歓迎していません。バングラデシュ政府によると、
現在30万人以上のロヒンギャ族が同国南東部沿岸の難民キャンプで生活しているということです。
この難民キャンプの状況や、イスラム教徒の難民が直面している問題は、
ミャンマーに住む彼らの友人や親戚が直面している状況と、それほど変わりありません。
難民キャンプに住む大部分の難民は女性や子供、高齢者や病人、身体障害者です。
これらの難民キャンプでは四六時中、生き残り、食物を手に入れるための争いが絶えません。
バングラデシュの人々によると、この難民キャンプは社会的に
最下層の人々が生活する場所であり、敬意を払うに値しないとされています。
この難民キャンプには国際的な支援が届かず、難民は耐えがたい重労働の対価として、
1回分の粗末な食事代にしかならない僅かな賃金を与えられるだけです。
これらの難民の惨状は、国境を越えて他国にも広がっており、彼らにとって安全な場所は、
ミャンマーにも、タイにも、バングラデシュにも存在せず、その他の国でも見つかりません。
ミャンマーのイスラム教徒ロヒンギャ族は、ミャンマー政府と過激派仏教徒からは
外国人と見なされており、ミャンマー政府から市民権を与えられていません。
また、ミャンマー政府は彼らに対し、移動の許可を与えておらず、
もしある村から別の村に行こうとする場合、税金として一定の額を納めなければなりません。
もしミャンマーのイスラム教徒が商店を経営しようとする場合、仏教徒の共同経営者が必要になります。
仏教徒は、この共同経営において何の資本や資金も提供せずに利益を得ることが出来ます。
このように、ミャンマーではイスラム教徒に対して最悪の人種差別が行われているのです。
ミャンマーのある優れた経営者は、ミャンマーにおけるイスラム教徒の虐殺と
彼らの基本的人権の侵害に関するニューヨークタイムズの記者によるインタビューの中で、
「イスラム教徒に人権は適応されない」と語っています。
(中略)
ミャンマーにおいて、イスラム教徒ではなく
キリスト教徒が人種差別や民族浄化の被害に
あっていたなら、西側政府は沈黙していないでしょう。
また、ミャンマーで西側政府の利益が脅かされた場合、
彼らはこのような虐殺を口実に干渉的な措置や制裁を実施せずにいたでしょうか?
また、表面上人権擁護を装う西側政府は、
ミャンマーのイスラム教徒の虐殺に沈黙を守る対応を行なっていたでしょうか?
大変残念なことは、ミャンマーの自由や解放のシンボルとして
世界的に有名なアウンサン・スーチー氏も、
ロヒンギャ族に対する明らかな人権侵害に対して沈黙を守り、
「どちら側の損害や利益に対しても、立場を示すことは出来ない」
と表明したことです。
西側の自由主義において、人権は単に政治目的の追求のための道具となってしまっています。
つまり、西側政府はある時期にはミャンマー政府への圧力行使のために
この手段を利用しスーチー氏を自由化要求のシンボルとして宣伝しています。
また彼女も、自身の政治的な立場を守るためには、
ただ宗教的な観点から、多くの同国人の殺害や虐殺を無視してもよいと見なしているのです。
http://japanese.irib.ir/programs/%E4%B8%96%E7%9
5%8C%E3%81%AE%E6%83%85%E5%8B%A2/item/39757-%E3%8
3%9F%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%A
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こういう投げかけは、看板番組を持っており、ベストセラーを多く世に送り出す池上氏なら
その気になればいくらでも出来たものだが、本人は今の今まで黙殺していたではないか。
よくもまぁ、いけしゃあしゃあと「日本ではあまり知られていません」と言えたものである。
その厚顔無恥ぶりは安倍晋三に勝るとも劣らないだろう。
重ねて言うが、ロヒンギャ族にとって最大の問題は日本政府が彼らを難民だと認定しない点、
および外国人労働者を極力、低賃金・不安定な職業に就かせようとする日本社会の圧力にある。
端的に言えば、難民の問題は日本社会の病的な外国人差別と直結したものであり、
だからこそ、ロヒンギャ族を扱った今回のVTRは大変、素晴らしい内容だったのに、
スタジオにいた還暦を過ぎた合法詐欺師が全て台無しにしてしまった。
日本にはまだまだ力のある、少なくとも意欲のある若手ジャーナリストがいるのだが、
左翼・右翼に限らず、還暦を過ぎた老人たちが論壇を牛耳っており、発言する機会を奪われている。
彼らに発表の場を与えるためにも、右翼にこび偏見を助長させる老害ジャーナリストは即刻引退すべきだが、
いつまでもテレビ局と癒着して合法詐欺を働いているところを見ると、
どうも自身が若手ジャーナリストの職を奪っていることについて自覚していないのではないだろうか?
日本国内の一般に知られていない問題について取材、問題提起を取る形を取っていた。
普段なら視聴しないのだが、館林市のロヒンギャ族(難民のコミュニティが同市に存在する)
を取り上げるというので、どのような報道をするのか、少々興味がわいてTVの電源を入れてみた。
結論から言うと大変良いVTRだった。
ロヒンギャ族に対する周囲の偏見をそのまま映した上で実際のロヒンギャ族の惨状、例えば
日本政府が難民を病的なまでに受け入れようとしない問題やミャンマーのムスリム迫害、
日本で生活を送る上での不便さについて言及し、地域との交流が進んではいるが、
他方で無知ゆえの偏見もまだあると締めくくる内容だった。
懸命に暮らすロヒンギャ族の姿に「かつての日本人の姿を見た」とか
「ロヒンギャ族は日本が好きだと言う。なぜなら日本は平和で自由があるから」といった
いつも通りの「日本すげー!」コメントはあったものの、それは上から注文されて仕方なく入れたように感じた。
(最後の愛国コメントを除けば、大変優れた映像資料だったので)
撮影を担当したTV番組制作会社のプロデューサー、ディレクター
およびスタッフの意気込み・問題意識を感じる、とても良い映像作品だったと思う。
他方で、スタジオのタレントや池上のトークはいつも通りだった。
言うなれば、最高級のネタで握った特上寿司にタバスコと炭酸ジュースをかけたようなものだった。
まず、ロヒンギャ族が日本で暮らす上での最大の障害は、彼らの多くが難民だと認定されない点にある。
当然、スタジオでは、この問題について詳しく語るだろうと予想したのだが、実際には
「ロヒンギャ族が大量に来ると日本の若者の職が奪われる」といったビックリ発言がされて驚いた。
当たり前の話だが、日本の若者の職を奪っているのは、他ならぬ日本人である。
日本で暮らす外国人の多くは介護職や英会話スクールでの講師など、
極めて低賃金・不安定な職に勤めており、一部のエリートを除いて正社員の椅子を奪う機会すらない。
失業率を下げるという美名のもと進められた雇用規制緩和も、
実際には正社員の椅子の数を減らし、非正規職を増やす結果に終わった。
若者が正社員になる道を全力で妨害しているのは従業員を消耗品として扱いたい企業側であって、
むしろ外国人は若者と同様に、企業の思惑に翻弄されている被害者である。
“奴隷”扱いされるベトナム人留学生たち、
偽装留学をネグり外国人をブラック労働に駆り立てる安倍政権の国策が
外国人が日本人の職を奪うという考えは、過去の歴史において
移民を排斥する人間が自己の差別を正当化する際に語られた常套句であって、現実を無視したものである。
(実際は上の記事のように外国人は全体的傾向として職業差別を受けている現状にある)
そういう偏見を否定するどころか、逆に「まさにそれ(外国人が日本人の職を奪う)が問題なんです」
と語る池上氏は、やはりどこかネジが外れている。今に始まったことではないが。
だいたい、池上はロヒンギャ族の惨状について
「大変な問題なのに日本では、ほとんど知らされていません!」と嘆いていたが、
その気になれば、いくらでも伝えることが出来たのに今の今まで伝えてこなかったのは池上本人である。
ちなみに私は、
ロヒンギャ族の惨状をきちんと伝えていた。
(http://blog.goo.ne.jp/minamihikaru1853/e/e68250f93917f6744f69b7fd4e2bbe4a)
上の記事はミャンマーの選挙についての日本の報道と知識人の語り方について、
ロヒンギャ族に対するスーチーの態度を指摘し、日本の知識人や報道陣は単純な構図で
ミャンマーの政治・民族問題を見てはいないかと問題提起したものである。
改めて、問題の個所を抜粋しよう。
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ミャンマーのイスラム教徒の惨状
ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒に対する人種差別と殺害に関する最新の報告で、
国境なき医師団は、この国のイスラム教徒に対する攻撃は体系化され、拡大しているとしています。
ミャンマー政府は、イスラム教徒に対する人種差別や暴力行為を隠蔽しようとしています。
(中略)
ミャンマーのイスラム教徒はロヒンギャ族と呼ばれており、ラカイン州北部に集中して住んでいます。
ミャンマー政府は、この少数派の部族を正式に認めておらず、
彼らを非合法な移民であると見なしていますが、一方で国連は、
このロヒンギャ族が最大の少数派の一つであり、これまでに例を見ない抑圧を受けているとしています。
(中略)
ミャンマーのイスラム教徒に対する攻撃の映像は、
21世紀になっても彼らが想像し難い苦しみを味わっている惨状を十分に物語っています。
ミャンマーの5000万人の仏教徒は、300万人の少数派イスラム教徒を消滅させようと
この国の軍事政権と歩調を合わせています。
ミャンマーのイスラム教徒ロヒンギャ族は、
憂うべき状態に巻き込まれており、彼らはミャンマーから追い出されています。
しかし、どの近隣諸国も彼らを歓迎していません。バングラデシュ政府によると、
現在30万人以上のロヒンギャ族が同国南東部沿岸の難民キャンプで生活しているということです。
この難民キャンプの状況や、イスラム教徒の難民が直面している問題は、
ミャンマーに住む彼らの友人や親戚が直面している状況と、それほど変わりありません。
難民キャンプに住む大部分の難民は女性や子供、高齢者や病人、身体障害者です。
これらの難民キャンプでは四六時中、生き残り、食物を手に入れるための争いが絶えません。
バングラデシュの人々によると、この難民キャンプは社会的に
最下層の人々が生活する場所であり、敬意を払うに値しないとされています。
この難民キャンプには国際的な支援が届かず、難民は耐えがたい重労働の対価として、
1回分の粗末な食事代にしかならない僅かな賃金を与えられるだけです。
これらの難民の惨状は、国境を越えて他国にも広がっており、彼らにとって安全な場所は、
ミャンマーにも、タイにも、バングラデシュにも存在せず、その他の国でも見つかりません。
ミャンマーのイスラム教徒ロヒンギャ族は、ミャンマー政府と過激派仏教徒からは
外国人と見なされており、ミャンマー政府から市民権を与えられていません。
また、ミャンマー政府は彼らに対し、移動の許可を与えておらず、
もしある村から別の村に行こうとする場合、税金として一定の額を納めなければなりません。
もしミャンマーのイスラム教徒が商店を経営しようとする場合、仏教徒の共同経営者が必要になります。
仏教徒は、この共同経営において何の資本や資金も提供せずに利益を得ることが出来ます。
このように、ミャンマーではイスラム教徒に対して最悪の人種差別が行われているのです。
ミャンマーのある優れた経営者は、ミャンマーにおけるイスラム教徒の虐殺と
彼らの基本的人権の侵害に関するニューヨークタイムズの記者によるインタビューの中で、
「イスラム教徒に人権は適応されない」と語っています。
(中略)
ミャンマーにおいて、イスラム教徒ではなく
キリスト教徒が人種差別や民族浄化の被害に
あっていたなら、西側政府は沈黙していないでしょう。
また、ミャンマーで西側政府の利益が脅かされた場合、
彼らはこのような虐殺を口実に干渉的な措置や制裁を実施せずにいたでしょうか?
また、表面上人権擁護を装う西側政府は、
ミャンマーのイスラム教徒の虐殺に沈黙を守る対応を行なっていたでしょうか?
大変残念なことは、ミャンマーの自由や解放のシンボルとして
世界的に有名なアウンサン・スーチー氏も、
ロヒンギャ族に対する明らかな人権侵害に対して沈黙を守り、
「どちら側の損害や利益に対しても、立場を示すことは出来ない」
と表明したことです。
西側の自由主義において、人権は単に政治目的の追求のための道具となってしまっています。
つまり、西側政府はある時期にはミャンマー政府への圧力行使のために
この手段を利用しスーチー氏を自由化要求のシンボルとして宣伝しています。
また彼女も、自身の政治的な立場を守るためには、
ただ宗教的な観点から、多くの同国人の殺害や虐殺を無視してもよいと見なしているのです。
http://japanese.irib.ir/programs/%E4%B8%96%E7%9
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こういう投げかけは、看板番組を持っており、ベストセラーを多く世に送り出す池上氏なら
その気になればいくらでも出来たものだが、本人は今の今まで黙殺していたではないか。
よくもまぁ、いけしゃあしゃあと「日本ではあまり知られていません」と言えたものである。
その厚顔無恥ぶりは安倍晋三に勝るとも劣らないだろう。
重ねて言うが、ロヒンギャ族にとって最大の問題は日本政府が彼らを難民だと認定しない点、
および外国人労働者を極力、低賃金・不安定な職業に就かせようとする日本社会の圧力にある。
端的に言えば、難民の問題は日本社会の病的な外国人差別と直結したものであり、
だからこそ、ロヒンギャ族を扱った今回のVTRは大変、素晴らしい内容だったのに、
スタジオにいた還暦を過ぎた合法詐欺師が全て台無しにしてしまった。
日本にはまだまだ力のある、少なくとも意欲のある若手ジャーナリストがいるのだが、
左翼・右翼に限らず、還暦を過ぎた老人たちが論壇を牛耳っており、発言する機会を奪われている。
彼らに発表の場を与えるためにも、右翼にこび偏見を助長させる老害ジャーナリストは即刻引退すべきだが、
いつまでもテレビ局と癒着して合法詐欺を働いているところを見ると、
どうも自身が若手ジャーナリストの職を奪っていることについて自覚していないのではないだろうか?