先週に書こうと思った記事だが、PCの故障&資料の整理、文献ソフトの調整、
まぁ、いろいろとやることがあって、なかなか投稿することが出来なかった。
さて、北朝鮮の事実上のミサイルだが、このたび、地球観測のための準備を開始し、
通信テストが行われたことが確認された。以下は朝鮮新報からの記事である。
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「光明星4」号、地球観測準備/米・宇宙専門家も作動を認定
朝鮮の民間団体・アリラン協会が運営するウェブサイト「メアリ」によれば、
「光明星4」号は衛星管制総合指揮所からの指令を受けて様々な操縦を行いながら、
地球観測のための準備を進めている。
これが完了すれば、天気予報や自然災害監視など、
暮らしの様々な分野における必要な資料を受信できるようになるという。
「光明星4」号は2月7日午前9時に打ち上げられ、
軌道に進入して以降3月7日午前9時までに地球の周りを442回まわり、
朝鮮の周辺上空を122回通過しながら、UHF帯域とS帯域で作動する軌道および遠隔測定所と通信を行った。
この過程で、「光明星4」号から「金日成将軍の歌」「金正日将軍の歌」などの歌や
衛星遠隔測定資料、試験撮影資料などを受信したという。
また、「光明星4」号が伝送した遠隔測定資料と光学測定資料の分析を通じて、
衛星が近地点高度494. 6㎞、遠地点高度500㎞、軌道傾斜角97. 4°、
周期は94分24秒で太陽同期軌道に沿って飛行していることが確認された。
同サイトは、地球観測衛星が北緯30°-45°、
東経124°-131°の朝鮮の上空を飛行しながら
撮影した画像資料を地上からの操縦指令によって伝送したと伝えた。
また、衛星に設置されたUHF帯域の仲介送受信システムを通じて、
地上とのデータ伝送を滞りなく行ったと報じた。
現在までに行った「光明星4」号に対する観測および操縦の過程で、
衛星に設置された操縦装置と撮影および伝送系統、姿勢操縦系統、遠隔測定および操縦系統、
資料仲介系統などが宇宙空間の環境において正常に稼働していることを確認したという。
「光明星4」号と関連してハーバード・スミソニアン天体物理学センターの
ジョナサン・マクダウェル博士は13日、米国の国営放送ボイス・オブ・アメリカのインタビューで
「部分的ではあるが作動しており、完全に稼働している可能性も排除できない。
地球観測用とする朝鮮の主張には一定の信ぴょう性がある」と語った。
http://chosonsinbo.com/jp/2016/03/19suk-2/
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大手新聞社、テレビ局、出版社および大半の知識人の見解によると、
地球を旋回しながら、気象予報・災害予測のための準備をし始めた物体をミサイルと呼ぶらしい。
その定義でいえば、ほとんどの人工衛星および宇宙ロケットは事実上のミサイルになるのだが、
北朝鮮のロケットはミサイルになるが、自分たちのロケットはロケットのままらしい。
こういう報道は俗にプロパガンダと呼ばれる類のものだと思うのだが、
これも向こうが流す情報はプロパガンダで自分たちが流すそれはニュースになる。
北朝鮮に限った話ではなく、ロシアや中国、シリアに関する問題でも同様の語られ方がされる。
ウクライナ軍の現地の学校・病院・民家の空爆は「テロリストを討伐するための作戦」と語られ、
住民投票や選挙を行い民主的に独立したはずの地方政府は「親ロシア派」と呼ばれる。
ドネツク・ルガンスク両自治共和国を応援するロシアはテロ支援国家にされ経済制裁を受けているが、
元々、アルカイダやIS(イスラム国、ダーイシュ)を支援していた米英仏は民主主義国家とみなされる。
(私は、民主主義という思想は他者の排除を前提に成り立っていると考えていて、
その意味でアメリカやフランスの行為は実に民主的だと思うわけだが・・・)
こういう理不尽な報道が正常とみなされる中、求められるのは海外ニュースサイト、
それもなるべく非欧米圏の記事をもとにして多角的に時事問題を俯瞰する力だろう。
まぁ、いろいろとやることがあって、なかなか投稿することが出来なかった。
さて、北朝鮮の事実上のミサイルだが、このたび、地球観測のための準備を開始し、
通信テストが行われたことが確認された。以下は朝鮮新報からの記事である。
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「光明星4」号、地球観測準備/米・宇宙専門家も作動を認定
朝鮮の民間団体・アリラン協会が運営するウェブサイト「メアリ」によれば、
「光明星4」号は衛星管制総合指揮所からの指令を受けて様々な操縦を行いながら、
地球観測のための準備を進めている。
これが完了すれば、天気予報や自然災害監視など、
暮らしの様々な分野における必要な資料を受信できるようになるという。
「光明星4」号は2月7日午前9時に打ち上げられ、
軌道に進入して以降3月7日午前9時までに地球の周りを442回まわり、
朝鮮の周辺上空を122回通過しながら、UHF帯域とS帯域で作動する軌道および遠隔測定所と通信を行った。
この過程で、「光明星4」号から「金日成将軍の歌」「金正日将軍の歌」などの歌や
衛星遠隔測定資料、試験撮影資料などを受信したという。
また、「光明星4」号が伝送した遠隔測定資料と光学測定資料の分析を通じて、
衛星が近地点高度494. 6㎞、遠地点高度500㎞、軌道傾斜角97. 4°、
周期は94分24秒で太陽同期軌道に沿って飛行していることが確認された。
同サイトは、地球観測衛星が北緯30°-45°、
東経124°-131°の朝鮮の上空を飛行しながら
撮影した画像資料を地上からの操縦指令によって伝送したと伝えた。
また、衛星に設置されたUHF帯域の仲介送受信システムを通じて、
地上とのデータ伝送を滞りなく行ったと報じた。
現在までに行った「光明星4」号に対する観測および操縦の過程で、
衛星に設置された操縦装置と撮影および伝送系統、姿勢操縦系統、遠隔測定および操縦系統、
資料仲介系統などが宇宙空間の環境において正常に稼働していることを確認したという。
「光明星4」号と関連してハーバード・スミソニアン天体物理学センターの
ジョナサン・マクダウェル博士は13日、米国の国営放送ボイス・オブ・アメリカのインタビューで
「部分的ではあるが作動しており、完全に稼働している可能性も排除できない。
地球観測用とする朝鮮の主張には一定の信ぴょう性がある」と語った。
http://chosonsinbo.com/jp/2016/03/19suk-2/
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大手新聞社、テレビ局、出版社および大半の知識人の見解によると、
地球を旋回しながら、気象予報・災害予測のための準備をし始めた物体をミサイルと呼ぶらしい。
その定義でいえば、ほとんどの人工衛星および宇宙ロケットは事実上のミサイルになるのだが、
北朝鮮のロケットはミサイルになるが、自分たちのロケットはロケットのままらしい。
こういう報道は俗にプロパガンダと呼ばれる類のものだと思うのだが、
これも向こうが流す情報はプロパガンダで自分たちが流すそれはニュースになる。
北朝鮮に限った話ではなく、ロシアや中国、シリアに関する問題でも同様の語られ方がされる。
ウクライナ軍の現地の学校・病院・民家の空爆は「テロリストを討伐するための作戦」と語られ、
住民投票や選挙を行い民主的に独立したはずの地方政府は「親ロシア派」と呼ばれる。
ドネツク・ルガンスク両自治共和国を応援するロシアはテロ支援国家にされ経済制裁を受けているが、
元々、アルカイダやIS(イスラム国、ダーイシュ)を支援していた米英仏は民主主義国家とみなされる。
(私は、民主主義という思想は他者の排除を前提に成り立っていると考えていて、
その意味でアメリカやフランスの行為は実に民主的だと思うわけだが・・・)
こういう理不尽な報道が正常とみなされる中、求められるのは海外ニュースサイト、
それもなるべく非欧米圏の記事をもとにして多角的に時事問題を俯瞰する力だろう。