もう日付が変わりましたが、手合でした。
棋聖戦予選Bで潘善キ七段と打ちました。
ぼくの白番です。
【棋譜再生】 棋譜は226手までです。
ここで左下の形が問題となりました。
ここが黒地3目だと黒1目半勝ち。
黒地1目だと白半目勝ちです。
ぼくが、手入れ要らずと主張したため、
もう日付が変わりましたが、手合でした。
棋聖戦予選Bで潘善キ七段と打ちました。
ぼくの白番です。
【棋譜再生】 棋譜は226手までです。
ここで左下の形が問題となりました。
ここが黒地3目だと黒1目半勝ち。
黒地1目だと白半目勝ちです。
ぼくが、手入れ要らずと主張したため、
ご紹介ありがとうございました。
日本ルールは独立死活論に立脚している、と以前教わったことがあるのですが、まさにそのとおり。
このルールが将来にわたって生き残れるかどうかは、日本プロ碁界の活躍次第でしょう。
http://blog.goo.ne.jp/s-takao-san/e/eee1e4dd99298b7b2441f6b2ce142637
プロでも難しいのですネ。
そんなあいまいな条文から結論を出すとは。
大体、第一条には競技開始から対局停止の間って明確に書いてあるじゃない。
無限に1目損していく手段を禁じるのなら、7条の2を改正して、死活確認で同型反復を禁じればいいんじゃないのかなあ。
それだとまずいこと起きるかな?
両劫ゼキとかがまずいのか。
死活確認で黒が当てた時に白が繋ぐ手はどうか、ということですね。
ルールに詳しい先生に聞いてきました。
死活例23には「第七条第1、2項及び第一条の碁の目的により」という一文があります。
つまり無限に1目損していく行為は碁の目的に反する、と解釈されるそうです。
ですからこのまま終局すると白死になります。
このケースは前例があるそうです。
まず黒は100%生き。黒はコウで取る事もできたけどセキでいいとした。
そこで黒の主張は、白は2目にして取らせて更に1目放りこんで都合3目捨てなさい。3子アゲハマ。
白の主張は、このままセキ。黒は1子アゲハマにできる。
問題は、黒地3目か1目か。
どなたか書いてましたけど、このまま対局の停止になり死活確認になると(白が2子放りこんでないと)黒は19の3にツメてコウを連続で取る事ができるので、白死です。つまり白が手入れ必要。
僕の結論は黒地3目です。
すると無限ループになって白石を取ることはできない。
でも対局停止前に黒が取りにきたら劫を頑張ると。
皆さんのコメントを読んでいて、なにを一番感じたかといえば
「囲碁の深遠さ」
というものでした。
おそらくここにコメントしていらっしゃる皆さんは、メチャクチャ強い人ばかりだと思います。
もしも私が碁会所で実際に相手をしてもらったならば、いくつ置いたところで、到底相手にならないような方々ばかりなのではないかと思います。
そのような皆さんでさえも、こんなに意見が分かれてしまうというところに
「囲碁の奥深さ」
というものを感じます。
たとえば「将棋」や「チェス」や「オセロ」では、このような問題は絶対に出てこないと思います。
このような問題が出てしまうということや、「コミの設定」が時代によって変わっていくことなど
人間の人慮では割り切ることができない部分が広汎であるということが、なにより「囲碁」というゲームが、たくさんの人を惹きつける本当の魅力なのではないかと感じます。
この問題は自分にとっては、とうてい理解を超えていましたが、何度も何度も考えてみて、けっこう勉強になったのではないかと思っています。
私にとっては「Unknown」さんのコメントが、最もすっきりと納得できたような気がします。
「黒石は(白からは)取れないので黒は生き」ということや、「隅の曲がり四目と同じ理屈」ということで・・・なんとなく理解できたような気がします。
しかし・・・あくまで、なんとなくです。
残念なことに私の棋力では「黒地3目」の意味がどうしても理解できませんでした。どこの「地」と「死に石」の数を計算して、「黒地3目」と計算するのが正しいのかがわかりませんでした。
これは囲碁の「深遠さ」が理由ではなく、単に私の勉強不足が理由でしょう・・・。
この対局はホームページでは、どうやら「黒勝ち」という結果が出たようで、大橋先生にとっては残念な結果となったようです。
しかし私は今回のことで、プロの先生の生の碁をお手本にして、「詰碁」の勉強がほんの少しだけできたような気がします。
すごく難しいところだったけど、とても参考になりました。
そこで一つだけ思いました。
大橋先生には、やはり「詰碁の神様」ついていらっしゃるのではないかと。
今回の問題は、その「詰碁の神様」からの「もしも強くなりたいなら、このぐらいは理解しなさいよ・・・」という私に対する宿題・・・
のような気もしています。
明日も碁会所で、六段の先生に教えて頂きます。
無理打ちの多い自分は、毎回毎回、何十目もの大石がギリギリのシノギを迫られます。
先週も、コウ争いもむなしく、50目ぐらいの石が死んでしまったことがありました。
少し、詰碁やってから寝よう!
<参考>
http://www11.ocn.ne.jp/~igo-298/END-OF-GAME.htm
黒石は取れないので黒は生き。
黒から白を取りにいくと、死活確認ではパスしないと劫を取り返せないので白は取られです。
よってこのまま対局停止なら白死です。
白手入れが必要で黒地3目。
隅の曲がり四目と同じ理屈です。2段劫でも同じ。取り返せないので。
劫立ての多寡は無関係。
黒番の対局者が、黒地3目と主張するなら、
黒番「白5-十九に手入れしてください。」
白番「いいえ。」
黒番「では。」
ということで、黒は3-十九に仕掛けないといけないと思います。
黒が仕掛けないなら黒地1目。黒に仕掛けられて困るなら、白5-十九に手入れして黒地3目。これが、私の結論です。
プロでも意見が分かれるところのようですので、審査結果を楽しみにしています。
大橋さんの主張は、
下の図で白は”イ”に放り込む必要が無い、
という理屈ですね。
下の図は無条件で手段が発生。
それでも手入れの必要無し。
現実に相手が打たない(打てない)以上、
コウの絡みは何の関係も無い。
私も黒地は1目だと思います。
├┼┼┼┼┼┼┼┼
○○○○○┼┼┼┼
●●●●○○┼┼┼
○┼●イ●○┼┼┼
└○●┴●○┴┴┴
しかしさらに抜きこまれて、
またパスせざるを得ないので、取られ、
したがって手入れ必要、ではないだろうか。
どちらにせよ楽しい形ですね。
コレが白負けになったら納得できませんね~。
一見二段コウでややこしそうですが、理屈は変わらないかと。日本囲碁規約冊子の50ページ死活例23が類型ですね。