Colors of Breath

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ペット用ウエットティッシュのこと

2018-02-15 18:50:15 | 15.写真(家猫の銀&姫&文太)





ワンちゃん&猫ちゃんの飼い主さんに少し気にかけてほしいことがあり、
今回思い切って記事にすることにしました。

市販品で、ペット用ウェットティッシュというものがあります。
おそらく、ペットを飼っている沢山の方が使ったことがあると思います。

猫ちゃんやワンちゃんの毛汚れなどを拭き取るもので、
手足やお尻専用や、それと別にお口や耳や目のまわりもOKと書かれたものがあり、
お口や耳や目のまわりもOKのものはノンアルコールで舐めても安心と書いてあります。

うちも猫の固まった目ヤニ等を取るのに使ったりしてました。
勿論、目を直接拭くわけではありません。
しかしながら、大変なことが起こってしまいました。

皆様にも、使用の際、注意して欲しく、今回ブログに書くことに。


保護した野良猫の中には、運悪く猫風邪の後遺症やアレルギーで目ヤニによく出る子がいます。
私やお隣さんの保護猫にも、いつも目の周囲が赤く、赤黒い目ヤニが固まってる子がいます。
先日その中の1匹『コロちゃん』が少し酷い結膜炎の状態になり、
病院の目薬と軟膏を処方して貰いました。

(普段のコロちゃん。いつも左目が赤い。チョビちゃんの兄弟です。)



大量に目ヤニが出てる時は、拭き取る際に湿らせたガーゼを使っていたのですが、
少し症状が治まって来たので、ペット用のウェットティッシュで拭くようにしました。
すると数日後、瞼が腫れあがって開かなくなり、目ヤニが更に悪化し、
瞼をこじ開けると眼球も白く膜が掛かったように見え、慌てて獣医さんへ。

治りかけていたので、何事が起こったかと獣医さんも首を捻りました。
「失明するかもしれない」と言われました。
色々話しているうちに、原因はペット用ウエットティッシュだと分かりました。
アルコール不使用で目のまわりや口を拭いても大丈夫と書いてあっても、
「絶対にこういうものを使って拭いてはいけない」と言われました。

確かに成分表を見ると、アルコールは使ってなくても沢山の薬品名が書いてありました。
その成分が病院の目薬などの成分と反応したのか、直接結膜炎を悪化させたのかどうかは、
はっきり検証したわけではないのでわかりません。
しかし、お医者さんが「使ってはいけない」と言い、今回実際に大変な事態になり、
使用には気をつける必要があるということは確かです。

猫は腕を舐めて湿らせ、その部分で顔を洗います。
もしも身体や顔にウエットティッシュの薬品が残ってれば当然目の皮膚に付く可能性もあり、
微量だとしても頻繁に使用してれば、薬剤が残留してる可能性もあるのかなと思います。
たまに使っても「安心して日常的に使用できるもの」ではないのかもしれません。

このことに関係してるのではないかと思いますが、実はもうひとつ、
このウェットティッシュが原因なのではないかと思われることがあります。

うちにも目ヤニが酷い子がいます。(黒猫のチョコちゃんです。)
(今思うと、ウエットティッシュで拭くから目ヤニが続いていたのかも。)
固くなった目ヤニをティッシュペーパーで取るのは擦れて痛いだろうと、
私はよく適度に湿ったこのペット用ウエットティッシュを使っていました。
勿論そんなに、目の皮膚をこすったりするわけではありません。
しかし、目がいつも涙目で瞼の渕裏が赤みを帯びて、
いつも濁っているように見えるのが気になっていました。

日常的にこのウェットティッシュを使用してたので、いつから涙目状態だったかどうかは、
残念ながらあまり記憶がありません。
子猫の頃に大量の寄生虫がいたのと、肝臓が少し悪いので、その影響だろうと思っていました。

目ヤニは拭いても拭いても切りがありませんでした。
もう慢性化してるのかなと思い、本人もあまり気にしてないようだったので、
ここ1カ月位拭くのをやめて放置していました。
すると最近、今迄見たこともないほど眼球の瞳の輪郭や色がとてもクリア。
瞼渕裏の赤味も濁りもなくなったのに気づいたのです。

濁っていた時は写真撮影を嫌がってたので、目の状態を比較する写真がありませんが、
今現在の写真を載せておきます。
スッキリした、力強い目をしています。



 今回の事態で、もしかしたらうちのチョコちゃんの目が普通じゃなかったのは、
このウェットティッシュの成分が原因だったのだろうかと疑問を抱いています。

そして、ウェットティッシュの成分を検索して、気になる記述を発見しました。
その商品の成分が、ペット用ウェットティッシュとほぼ一緒なんです。
(含有量は違うとは思いますが…)
何かと言うと「市販の赤ちゃん用お尻ふき」です。
写真は、今回のペット用ウェットティッシュの成分表です。



肌の弱い赤ちゃんの皮膚トラブルで受診されたお母さんにお医者さんが何気なく言った一言。
「市販のおしりふきは使っちゃだめだよ。悪いものが入ってるからね。
ただのコットンで十分汚れはとれるんだから。」

動物病院の先生が仰った言葉と重なります。(下のリンク)
 ↓
「純水99%」「パラベンフリー」「無香料」の赤ちゃんおしりふきは実は危険?…

何にせよ、もし私と同じようにペット用ウエットティッシュを日常的に使っていて、
目が涙目で濁っているように見えるとか、目の回りの瞼裏が赤いとか、
何か気になる症状が飼っているペットに起こっていたら、
試しにすぐに使用をやめてみて下さい。
(勿論ひどい時はすぐに獣医さんへ。)
私は医者ではないので、飼い主さんの自己判断に委ねるしかありません。

製品は当然臨床試験等もしたり、そうでなくてもちゃんと研究して検査してあるのだと思います。
我が家の猫たちに起きたことは、偶然が重なったり、たまたまだったのかもしれませんが、
皆様其々に使い方にご留意頂く必要があるのではないかと思い、思いきって書きました。

「失明するかもしれない」と言われた『コロちゃん』は、
悪化はしていないようですがはっきり回復しているとはまだ言い難く、今、懸命に治療中です。
本人は片目状態も首に巻くカラーも厭わずそれほど不便な様子もなく、
意外にトイレや食事も器用に日常をこなしているのが救いです。
まだ5歳と体力もあり元気なので、生き物の免疫力と回復力を信じ、
元通りの目になることを祈るばかりです。

皆様の大切なペットが健やか日常を過ごせることを願っています。

以下、写真はオマケ。陽だまり渋滞中の猫ズ。


















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