東日本大震災発生から四十九日にあたる今日、
宮城県各地で合同供養式がおこなわれました。
失われたたたくさん命、亡くなられた皆様のご冥福を心からお祈りいたします。
いつも来てくれてありがとうございます。
月明かりに桜は白く…君を抱く
眠り始めた街の片隅に鍵を掛けて
まだ少し肌寒い夜を抱いて帰路を辿る
取り残されたネオンを足早に横切る
アスファルトに響く靴音に思わず息を詰める
他人の欲と愛憎の足かせですごす
チープな空間で偽りだらけの波に流される
居場所のない街のただ消化されていく日常は
折り畳まれるように規則正しく繰り返されて…
どこまでも繋がる空の真ん中…見上げると
時を見下ろす月がぼんやりと夜の桜を照らす
車のライトに時折り儚く溶けて沈む
街路樹の桜は幻の夢心地に擦り切れていく
声を潜めて眠れない夜に蹲って
寒さと闇を何層にも羽織って時間を渡る
流れ行く星の瞬きにしがみつくように願い
跡形もない思いの残像を断ち切るように燃やす
人はエゴイズムをかざして万物を制する
中毒化した便利と引き換えに未来には目を瞑る
ある日遠く離れた街が理不尽に灯りを奪われて
自然のあるがままと共に生きた街が消えても
どこまでも繋がる空の真ん中…見上げると
時を見下ろす月がぼんやりと夜の桜を照らす
闇が深々と紺青(今生)を飲み込むほどに
月明かりに照らされる桜は力強く白く君を抱く
この地球が…宇宙が…人間のためにあると勘違いしたまま
溢れ返った退廃を当たり前のように続ける
その場限りの痛みと、引き継がれていく痛みを
同じ天秤で計る愚かな人々を正当化して
この世界の全てがあるがままから始まって
天も地も草木も寄り添いながら生きたいと叫ぶ
瓦礫の世界は自分勝手な欲にまみれた文明を
中和するために生まれたわけじゃないと
世界を生き抜く術と力を持つ者を、天は選び
未来への希望を託したのでしょうか
世界の全ての生きる権利を尊ぶ者を、天は選び
世界の歩むべき道を指し示したのでしょうか
闇が深々と紺青(今生)を飲み込むほどに
月明かりに照らされる桜は力強く白く君を抱く
どうぞ泣かないで悲しみに浚われないでと
月明かりに照らされる桜は力強く白く君を抱く
万物のあるべき姿と寄り添い生きてきた人々が
今、錆びた世界と星の命を動かしている
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追記
被災地はまだまだ大きな余震が続いています。
今尚たくさんの被災者が避難所生活を強いられています。
先日も大きな余震により命を落としてしまった人がいて悔やまれてなりませんでした。
辛うじて残った建物がいつまた崩れるやも知れず、
再び大きな津波が押し寄せて来るやも知れず…、
地域によっては原発事故による放射能汚染にも見舞われ…。
なのにその場所に今すぐにでも戻り復興をしようとしている人々を見て、
私は素直に頑張れと言えなくて、自分の中の違和感を処理できずにいました。
世の中には被災地や被災者に送るエールが溢れているというのに、
私の中では励ましの言葉が気持ちと結びつかず、心から頑張ってと言えない、
そして詩が書けない状態が実は続いていました。
先祖代々の教訓を持ちながらも過去に大きな津波で被災した村が、
その時の村長の判断によって高台に新しい村を復興し、
その後の更に大きな津波の被害から難を逃れた地域があるそうです。
(今回の被災地ではないようですが。)
今回もそのように、今後極力被害を小さく留められそうな高台に、
新しい生活圏を造り一日も早く普通に仕事で支えられる生活を送り、
子供たちの教育が成り立つ場所を開始することは出来ないものだろうか。
決して、故郷を捨てろと言っているのではありません。
被害にあった場所の復興を諦めた方がいいと言っているのではありません。
ただ、あの場所に今すぐ同じ復興をするのは、
前へ進む、頑張るというのとは違うと思うのです。
そこに住む人こそがその場所をよく知っているに違いないのだから、
被災地の復旧は将来的に考え含め、過去以上に最良な生活圏を作る案を、
そこに住む人々自らが国に要求して、あの村の村長のように動いてもいいと思います。
今現在も含め、将来子孫が夢と希望を持って幸福な生活を営んでいけるような街を、
信頼できる自分たちの指導者と共に創造し、逆に国に提示してもいいと思います。
それほど国だけでなく被災者だけでなく皆が知恵と力を合わせ、
そして世界の力を借りて乗り越えなければならない、人類の危機だと思います。
苦境を耐え忍び、立ち上がり、立ち向かう東北の底力のベクトルを
今後の子孫の未来も含め考えた方向にきちんと向けることが、
先祖から引き継いだものを継続するためにも必要な、
今、被災地の人々に与えられている使命だと思うのです。
そのための支援や税金なら生活を削ってでも協力します。
腹の底から、そして心からエールを送れると思います。
たくさんの小さな一歩もそれを集結させた大きな一歩も支えます。
失われたたくさんの命が報われる未来を
将来ある若者や子供たちが夢と希望をもって送れる未来を願います。
今、世界中が日本の被災地と被災者に、世界がこれから歩むべき道を重ね見て、
自国の在り方を模索しているように思います。
それは日本が世界にも稀な、美しい半面過酷でもある四季という自然の中に生き、
自然に密着して歴史を作ってきた国であるが故に、
その計り知れない生きる力に希望を見出そうとしているからだと思います。
今回の被災地の人々こそが今後の地球の未来を変えることのできる、
本来あるべき姿、人間が自然と共に生きる術を実行して来た人達だと思います。
逆に言えば、ここの人達にしか出来ないことなのではないかとも思うのです。
そして世界有数の技術と頭脳を持つ文明国、日本だからこそきっと出来るとも思います。
被災地で被災者の皆さんが自ら声を掛け合って、
咲き始めた桜を愛でながらお花見をしたそうです。
皆逞しく、被災以来初めてのお酒を少し味わいながら、
ようやく訪れた東北の春を愉しんでいたようです。
自然と共に歩んで来た人々の大きなエネルギーを
こちらの方が分けて貰ったような気がします。
●「復興の一歩に」避難所でお花見=境内下にはがれき
―岩手・陸前高田 (時事通信) - Yahoo!ニュース
絵は8~9割完成。
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また東北地方で立て続けに強い余震がありました。
復旧もなかなかままならない状況の中、
被災地の皆さんの恐怖を察すると言葉にできません。
前に進むためにはどうする?どうしたらいい?
祈るだけではどうにもならないとわかっていても、
それ以外どうすることも出来ない…
何か打開策はないのでしょうか?
取り敢えず、いろんな事を考えながら、
色んな動向に冷静に目を向け、普通にブログを更新することにします。
前回のラストの絵と何が変わったかと言いますと
真ん中の猫に目鼻がつき、左の猫がトラになりました。
そして…
右の猫はシャムになり、一気に猫は立体になりました。
上のを少し濃淡を強くして立体的にし、
で、ここでまわりに雪を少しずつ変化させて描いたバージョンとか、
星を描いたバージョンとか作ったので、それをhiiroさんに見せたわけです。
それを見たhiiroさん曰く。
「あんまり変化がわからな~い。アハ体験みたい。間違い探し?」
(ichiiへこむ)
さらにhiiroさん曰く。そう、一昨日の記事の内容です。
「後ろの列車は動かないの?」
私「えー?それはちょっと大変じゃん」
さらにhiiroさん、さらりと言う。
「猫、動かないの?猫動かしてよ。猫!」
「え~?大変じゃん、無理無理!」といいつつ…
「ね~どこ行くの~、待ってよ~」
何気に猫、追いかけっこしてます。
「ほら、捕まえてごら~ん」
猫、戯れています。(それもオス同士で…)
あくまでこれらは下書きです。
動かし始めたら大変な事になってしまいました。
猫だけかまっていたのですが、
かまえばかまうほど他が気になり、直しては描き直しては描き…
相変わらずマウスでちょこちょこ…
そんなわけで、所詮私のやることですので、
過度な期待をせずにお待ち下さい。
流れが出来始めたらまたアップします。
今度は下書きではなく動画用です。あ、静止画ですが。
CAPRICCIO(カプリッチオ)
あとに続いてくシュプールを銀色に光るレールに変えて
夜空の一等星に繋いでくれた可愛いあのこ
転んだ拍子に世界が凍って
「BRABO!」あのこが手を振って叫んだ
列車が出るよ Don't miss a train!
銀河系立プラネタリウムを巡る ロマンを月が照らすよ
雲を蹴散らして光を見たら何かが起こる予感がしたよ
窓から仰ぐゲレンデ しぶきは白いあのこのシルエット
転んだ拍子に世界が凍って
「BRABO!」あのこが手を振って叫んだ
翼が見えた Try a jump and flying!
銀河系立プラネタリウムを巡る 想いが胸に溢れる
転んだ拍子に世界が凍って
「BRABO!」あのこが手を振って叫んだ
列車が出るよ Don't miss a train!
銀河系立プラネタリウムを巡るロマンを月が照らすよ
月が照らすよ
月が照らすよ
月が照らすよ
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ichii島(プランター)のうめこさんは今年は、
写真で撮りきれないくらい沢山の実をつけました。
でも被災地は未だ農業も漁業も見通しが立たず…
春が来ても芽は出ず、花は咲かず、実は生らない…
フィンランドの放射性廃棄物の最終処分場を描いたドキュメンタリー映画
「100000年後の安全」(マイケル・マドセン監督)が、大きな注目を集めているそうです。
以下、Yahoo!ニュースからピックアップです。
◆放射性廃棄物処理場がテーマの映画を今なぜ公開するのか?
映画『100,000年後の安全』公式サイト
●かなり込み入っているようで、繋がらないかもしれません。
ちょっと長いですが、一つ一つの項目は図入りでとても分かりやすくまとめてあります。
今すぐ止めれば100年の管理、
このまま使用し続ければ何百年、何千年、いやそれ以上…
人間のみなさん、さあ、どうする?
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なんだ、こりゃー?
って思った?
枠がないので、変な感じですね。
少し前、友人が、私の古~い曲をデジタルリメイクして、
本来、生ギターでアレンジするのですが取り敢えずストリングスバージョンで、
私のイラストを添えて下さって、YouTubeにアップして下さいました。
そしてただ今、そのうち完成する予定の
Capriccio Guitar version (ギターバージョン)用のイラストを製作中なのです。
猫の裸踊りではありません、あしからず。
冬の星座を巡る銀河鉄道のイメージなのですが、
このままだと猫がキモイね。
(で、何で猫?って、そこはつっこまないでね。)
お!また一匹ふえたぞ?
あ、これ以上増えません、念のため先に言っておきます。
こんな感じで描いてましたら
これを見たhiiroさんが、「電車とか動かないの?」と言いました。
「電車は動かないよ。景色を雪景色から冬の星座に変えようかなと思ってる。」
と答えましたら、
「猫は動かないの?猫、動かして」
とさらりと言ってくれました。
「え~?たいへんじゃん。無理無理」
私はそう言って…
結局、景色と猫を地味に動かしています。ははは
続きは次回のお楽しみと言うことで。
因みに歌は入っていませんが歌詞はこちら↓
CAPRICCIO(カプリッチオ)
あとに続いてくシュプールを
銀色に光るレールに変えて
夜空の一等星に
繋いでくれた可愛いあのこ
転んだ拍子に世界が凍って
「BRABO!」あのこが手を振って叫んだ
列車が出るよ
Don't miss a train!
銀河系立プラネタリウムを巡る
ロマンを月が照らすよ
雲を蹴散らして光を見たら
何かが起こる予感がしたよ
窓から仰ぐゲレンデ
しぶきは白いあのこのシルエット
転んだ拍子に世界が凍って
「BRABO!」あのこが手を振って叫んだ
翼が見えた
Try a jump and flying!
銀河系立プラネタリウムを巡る
想いが胸に溢れる
転んだ拍子に世界が凍って
「BRABO!」あのこが手を振って叫んだ
列車が出るよ
Don't miss a train!
銀河系立プラネタリウムを巡る
ロマンを月が照らすよ
月が照らすよ
月が照らすよ
月が照らすよ
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(写真は過去の撮り置きから)
ブックマーク欄のブログ『コビトの森でティー♪』にて、
被災された陸前高田へ救援活動に行かれた看護師さんの手記が紹介されていました。
被災現場での過酷な救援活動と現地での人々との交流で改めて気付く人との絆、
手記を読んで、被災者だけでなく国民全員が支えなければならないと強く感じました。
3月16~23日の期間、被災された陸前高田へ救援活動に行かれた看護師さんの手記を
是非みなさんにも読んでいただきたくてここにご紹介します。
こちら↓
JKTS
被災地へ医療スタッフとして行ってきました
1日2000人以上の受診希望者
床に寝せられ点滴を受ける患者さん
泥だらけの入院ベッドに横たわる患者さん
1人任され不安だらけの救護所
避難所での夜間の急病人
水も電気もない分娩室でのお産
受け入れ先病院が見つからない救急医療体制
備蓄のない医薬品
足りない医療機器
浸水して使えなくなったAED
(原文から引用)
現実問題、震災から少し遠い位置にいる人々の意識は日を追うにつれ、
民間の娯楽放送に紛れて少しずつ薄れつつあるのは否めません。
事実、震災はどこか対岸の火事で、被災者でなくとも、
不景気の波に呑まれ自らの生活を維持することで精一杯の人々が沢山います。
しかしこれを読んで、間接的な形も含めて国民全体での復興意識が必要だと感じました。
手記を公開し、それを目にする機会を与えて頂けたことにすら、
感謝の気持ちを抱きました。
東日本大震災は日本国民皆で復興していかなければならない、
そんな気持ちを改めて抱いたichiiです。
被災地では梅の花がほころびはじめ、ゆっくりと春が兆しが見え始めています。
状況の好転と確かな歩みを信じ、自分がやれることをやっていこうと思います。
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原発、相変わらずちょっと腹立たしい気になる記事が…
やっぱり情報操作されてる…?
スピーディー(放射性物質拡散予測データ)はどうなってるの?
◆日本で公表されない気象庁の放射性物質拡散予測 (読売新聞)
◆<福島第1原発>「ガスマスクずれ吸った」作業の東電社員 (毎日新聞)
文太くん、カラーを装着しているので、こんな格好で毛繕いしてます。
(あ、大事なところを隠すのを忘れた!まあいいか)
タイトルどおりです(写真は抜糸前)
一応、愛猫記録(覚書)ということで。
4月1日(金)に無事に去勢手術の抜糸が済みました。
あ、エイプリルフールだけど嘘じゃないよ。
まだエリザベスカラー着けてますが、明日か明後日には外す予定。
ボク、晴れて自由の身ですか?
因みに文太以外の家ネコは箱に詰まっています。
文太くんはなかなかこの子達の仲間に入れて貰えませんが…。
文太くんはお風呂大好き、ドライブ大好き、だっこ大好きで、
人間の仲間にはバッチリ入っています。
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という、興味深い記事を発見しました。タイトルはふたつの記事の合成です。
(こちらより→田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」)
最初に目についたのは
東北に最先端の環境防災都市を造れ!
世界が振り向く復興計画第一弾
アブダビのマスダール・シティ計画
というものでした。
最先端の環境防衛都市とはどういうものか、記事より抜粋しますと…
風力、太陽光、地熱、スマートグリッド、電気自動車、壁面緑化、施設園芸等の代替エネルギー、緑化、農業生産等の各要素技術を世界中から結集し、二酸化炭素を出さないサステイナブルな街を作るのだ。そして、それら要素技術ではなく、都市そのものを、世界のモデル都市として世界に売っていくプロジェクトである。
そしてもうひとつ目に付いたのが
震災による自粛ムードを打ち破れ
今こそ平成版マーシャルプラン作成を急げ!
消費活動は自粛するな
というものです。
このふたつの記事の内容は以下に紹介してあります。興味を持ったら読んで頂ければいいと思いますが、その前にどうしても先に見て欲しい文があったので、それも以下に抜粋しました。
ここは被災されなかった方々にとっては、消費は寄付だと思って、電力需要を増大させないやり方で消費に貢献してほしい。その一部が復興資金に回ると思って、国民がこういう時こそ明るく前向きに消費をしていってほしい。
そうだ~~~~!
そういうことなんだ!みんなで活気を取り戻すんだ!
と思ったichiiです。
そんなわけで以下がその記事です。
◆東北に最先端の環境防災都市を造れ!
世界が振り向く復興計画第一弾
アブダビのマスダール・シティ計画
潤沢なオイルマネーを抱える産油国にありながら、世界の投資を引き付けているプロジェクトがある。アラブ首長国連邦の首都、アブダビにあるマスダール・シティ計画だ。
私は東日本に東日本版マスダール・シティを造ることを提案したい。私は議員時代足しげくアブダビに通った。このマスダール・シティを見学するためだ。これは別名、「二酸化炭素を出さない都市」、「自ら発電する都市」といわれる都市計画だ。
風力、太陽光、地熱、スマートグリッド、電気自動車、壁面緑化、施設園芸等の代替エネルギー、緑化、農業生産等の各要素技術を世界中から結集し、二酸化炭素を出さないサステイナブルな街を作るのだ。そして、それら要素技術ではなく、都市そのものを、世界のモデル都市として世界に売っていくプロジェクトである。
マスダール・シティの素晴らしさは、各技術を実際連携させて使ってみることによって、各技術がさらに実用的になっていくことだ。次世代技術が、実際の都市の環境でより効率がよくなり、よりコストが下がっていく。
マスダール・シティ計画の会長である、アフマド・アリー・サイエ氏からよく会場を見せてもらった。ちなみにサイエ氏はUAEの次期大統領であるムハマンド皇太子の側近中の側近である。何もない砂漠にいきなり自然と最新技術が共存する都市が現れるのだ。サイエ氏から「アブダビはお金はあるが、技術がないから世界中から技術を買ってこのゼロエミッション都市を作っている。お金も技術もある日本がなぜこれをやらないんだ。アブダビ以外に世界でゼロエミッション都市を作れるのは日本だけだろう。日本には広大な空き地がないのか?」と常に言っていた。
今こそやるべきである。日本中に散らばる省エネ・代替エネ・緑化・農業等の技術を結集するのだ。そうすれば、循環的で二酸化炭素を出さない発電する都市が作れるはずだ。それを被災地を再建する形で被災地に建設してはどうか?税制優遇や規制緩和を活用して、技術が導入しやすくすればいい。
【東北に最先端の環境防災都市を造れ! 世界が振り向く復興計画第一弾|田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」】
◆震災による自粛ムードを打ち破れ
今こそ平成版マーシャルプラン作成を急げ!
消費活動は自粛するな
祖国を離れているからこそ心配は募る。毎日胸が張り裂けそうな思いだ。過去300年で最大級の巨大地震をカバーする世界中のメディアをザッピングして気分が滅入るばかりだ。
国内でより多くの震災報道に触れている方々の気持ちは私以上の落ち込み方ではないかと推察する。しかし、不謹慎だと言われるかもしれないが、こんな時だからこそ、二つほどお願いがある。
まず、被災されなかった地域の方々には、こんな時だからこそ経済活動は活発に行ってほしい。もう一つは政府に対するお願いだ。今こそ“平成版マーシャルプラン”とでもいうべき復興計画をしっかり策定し国内外に向けて堂々と発表してほしい。
景気の気は気分の気である。Ustreamで日本のメディアを拝見すると、悲惨な状況をくまなく伝えているようだ。これはこれで義捐金集めや政府の的確な支援に資する場合もあるので重要だ。しかし、過剰に悲惨な状況ばかり報道することは国家全体の気を下げてしまう。今回の災害を契機に世界が称賛する協調性を持つ日本人は「あの人たちの生活ぶりを見ていたらとても買い物する気になれない」「自分だけが百貨店に行って買い物をしたらまずい気がする」と考えがちだ。
もちろん、電力供給量が落ちている今こそ、電力使用は自粛すべきだ。しかし、だからと言って、何でも自粛では、経済が縮小してしまう。そうなると復興資金の確保が財政的に厳しくなってしまう可能性がある。いくつかの都市が壊滅的打撃を受け東北に限らず各地のインフラやライフラインが打撃を受けている今回の復興費用は神戸震災と比してもけた違いになる可能性が高い。
すでにGDPの二倍の規模の累積債務を抱える我が国にとって、復興資金の確保は容易ではない。今、与野党で何らかの形で増税をして、それを復興資金に回そうとの動きがある。二桁の兆円単位で必要と見込まれる復興資金は、予備費や国債発行だけではまかなえないだろう。ここで経済が縮小してしまえば、復興資金の確保は格段に難しくなる。経済が縮小する中、財政支出が急拡大してしまえば、復興の前に国家財政がダウンしかねない。
ここは被災されなかった方々にとっては、消費は寄付だと思って、電力需要を増大させないやり方で消費に貢献してほしい。その一部が復興資金に回ると思って、国民がこういう時こそ明るく前向きに消費をしていってほしい。
【震災による自粛ムードを打ち破れ 今こそ平成版マーシャルプラン作成を急げ!|田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」】
小沢一郎さんはどうしているんだろう?
→小沢氏、地震後初の岩手入り「自分なりに努力」 (読売新聞)
いつも来てくれてありがとう。